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学生に戻って2ヶ月たった

はじめに 

 この記事は社会人学生Advent Calendar 2019への参加に合わせて書いた記事になります.

 どうもntkです.今年の9月に東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻の博士課程に入学し,学生生活を初めて2ヶ月とちょっとが経ちました.なんとか楽しくやっています.正直まだ研究も軌道に乗っていませんしネタもあまり溜まっていないのですが,実際に社会人学生生活を初めてみての所感を書いていこうと思います.

(入学までの経緯に関してはこちらの記事を御覧ください)

実験

 先月ぐらいから基本的な無菌操作に慣れるため,ヒト由来の腎臓上皮細胞の培養をはじめました.はじめはいきなり継代に失敗してサンプルを全滅させましたが少しづつ慣れてきています.メンターの方が丁寧に使用する薬品や機材などの説明をしてくださるのですが,略称を含む専門用語のオンパレードなので最初はなかなか頭に入ってこなかったです.おそらく自分が他の分野の人に自分の研究の話をしていた時も少なからずこんな感じだったんだろうなと思い反省しました.

 べつにコミュニケーションが取れるわけじゃないのですが,ずっと世話をしていると細胞にも愛着湧いてきますね.研究室内で”細胞さん”と呼ぶ人の気持ちがわかってきました.

時間のやりくり

 私の場合は会社から大学に派遣されているわけではなく,完全に個人の活動として学校に通っているため,務めている会社での仕事と学生生活を完全に分離する必要があります.入学前は週の平日のうち2,3日で半日+土日の時間を使って研究をすれば良いかなと思っていましたが,これが思ったより難しかったです.

基本的にPCさえあれば一人でどこでも研究ができた情報工学と違い生物工学系の研究をやろうとすると

-  設備が整った大学の研究室でしか作業ができない
- 培養している細胞のタイミングに合わせて作業をする必要がある

という制約が発生します.一つ目に関してはこの分野の研究を始めると決めた時点で理解していたことなので問題ないのですが,二つ目の理由から短い時間でもいいからなるべく毎日大学に行く方針に切り替える必要がりました.
またこれは研究室によって違うと思うのですが,うちの研究室の場合,安全上の理由から二人以上研究室にいるときでないと実験を行うことが禁止されているので深夜作業は基本的に厳しいですね.

 たまたま私の入学と同時にチームの体制に変更があり慣れない業務が増えたこともあり,正直なところあまり良いスタートダッシュがきれなかったですがこれから巻き返したいです.予定の調整だけではどうしても限界があるので家,仕事場,研究室の3箇所が近くに集まっていることは必須条件ですね.仕事場が近くて本当に良かったです.

研究室メンバーとの交流

 うちの研究室は拠点が本郷と駒場の2箇所に分かれており,ほとんどの学生さんは本郷の方にいるので,駒場にいる自分は普段は研究員やスタッフの方々とお話することが多いです.みなさん自分のような初心者がする馬鹿みたいな質問にも丁寧に答えてくださるので非常にありがたいです.難点としては同期はおろか駒場の方には学生が私を含めて二人しかいないので,授業など履修関係の情報共有ができないくらいでしょうか.

 ただし,どうしても大多数の人が在室している日中に長時間在室できていないので会話できる機会が少ない人も多くこの辺りは改善していきたいですね.気軽に雑談できる研究室Slackとかがあると良かったんですけど.

 せっかく異分野から転向してきたので教えてもらうばかりでなくそのうち共同研究とかもはじめていきたいです.

終わりに

 まだ2ヶ月しか経っていないのに大変なことも多いですが,新しいことばかりでめちゃくちゃ楽しい日々を送れています.学生に戻ったことを周囲に伝えたら多くの方が応援してくださり改めて恵まれているなぁと感じます.

 あとせっかく違う分野に飛び込んだからには周辺の人ともっと交流をはかりたいので,もし普段駒場周辺にいる方がいたらご連絡いただけると嬉しいです.ご飯でも食べにいきましょう.

 そしてそろそろ最初の論文に向けて研究ネタを詰めていかないといけませんね.春ぐらいにどこかに投稿できたらいいなぁ...


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