「無職=生きる価値なし」という思考はどこから生まれたのか?

最近、うつ病が悪化してしまったので、あまりバイトに行けていない。

バイトに行かない日は1日中ひとりで過ごすのだが、虚しくて虚しくて仕方がない。

それは「働いてない私には生きる価値がない」と思ってしまうから。

 

なんで「無職=生きる価値なし」という思考が生まれたんだろう?

それは私の家庭環境に原因があったのだということに最近気がついた。

 

私が実家で暮らしていたとき、父はたびたび休職を繰り返していた。

原因はよく分からないけど、おそらく精神的なものだと思う。

 

母は専業主婦だが、そんな父のことを快く思っていなかった。

母は父が休職する前から、「パパ(私の父親のこと)は仕事しかできないからね~」とよく笑いながら私に話していた。

確かに父は、仕事は完璧にこなすけど、家事も子育ても何もしなかった。

でも、母はそんな父を認めて受け入れているんだと当時の私は思っていた。

 

ところが父が休職するようになって、母の態度は変わった。

「なんで働かないのかしら」「働きたくないのかしら」

1日中自分の部屋に籠るようになった父を、母は見下していた。

「引き籠るほど重病じゃないのにね」「引き籠ってるから病気だって治らないのよ」

「あれで人生楽しいのかしら」

 

母は働かない父の愚痴を私にぶつけてくるようになった。

母は父の気持ちに一切寄り添おうとしなかった。

私も、父は甘えているのだと思っていたから、母に同調した。

父に直接何かを言うことはなかったけど、心のどこかで働けない父を軽蔑していた。

このときに、きっと私のなかで「無職=生きる価値なし」という思考が作られたんだと思う。

 

その思考が今うつ病になって働けなくなった私を苦しめている。


働くことにせよ何にせよ、「何かができなければ自分には価値がない」と思ってしまうのは本当に苦しいし、危険な考え方だと思う。

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