珈琲淹れた?それがなにか?・・・と猫に言われた件
6年前にやってきた黒猫まめは、老人ホームにひとり、母猫に置いてけぼりにされた女の子。どういう状況だったのかは詳しく聞かなかったけれど、うちにやってきてすぐにテーブルにのぼり、人間が使っている箸の先を、知ってるわよとばかりに狙って舐めてくる、という様子から、彼女は母猫の代わりに老人たちに可愛がられていたことが分かった。
その可哀想な生い立ちや以前、私がこよなく愛していた黒猫のもぺおさんにそっくりなこともあって、まめを溺愛し、クルマがほとんど通らない、家の後ろは山という環境を安