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院長先生は良いんだけど、歯石取りが痛いのよ...

セカンドオピニオンで来院される方がよく言われる言葉に、
院長先生は良いんだけど、歯石取りが痛いのよ...
です。

院長先生は、休み返上で一生懸命、研修会に参加し、より良い医療を提供しようと努力しているのに、先生以外の要因で転院を希望されるの勿体ないと思いませんか?
そこで、今回は、そのような事がないように当院で、どのように歯科衛生士を育てているかをnoteします。

1. 院長自ら患者になる

当院では、採用してから実際に患者さんの口の中を施術する前に、僕が患者役になりテストをします。
そのテストが合格出来ないと患者さんを施術させません。

また新人だけでなく、他の歯科衛生士からも時々、メインテナンスを受け、ちょっとした癖などがついていれば修正したり、もっとこうした方が良いよと気づきがあればアドバイスします。

歯科医師は、つい治療ばかりに目がいきますが、大切なのは治療後に長く使ってもらえる事と思うんです。その時に、歯科衛生士の力が一番大切で、患者さんに快適にメインテナンスを受けてもらうのが良いと僕は思います。

2. 歯科衛生士を育てるのは歯科衛生士

とはいえ、何もないところから歯科衛生士を育てるのは至難の技です。
そんな時は、アウトソーシング、そう外部の歯科衛生士の方に指導をお願いするのが一番早いと思います。

歯科衛生士の研修会に参加させても、研修会だけでは自院への落とし込みが上手くいかない事があります。そんな時に、自院内で、スタッフ全員に指導してもらうのが良いと僕は思います。
実際、開業時から他院の歯科衛生士さんやフリーランスで活躍されている歯科衛生士さんに指導に来てもらい、基礎を作って頂きました。

そして、自院のある程度の流れが決まったら、そこで手分けして自院のマニュアル作りが良いと思います。マニュアルは他院のものを持ち込もうとしても上手くいきません。
自院でオリジナルで作成していくのが良いと僕は思います。そうすると新人が入った時に、スムーズに成長を促す事が可能になります。

3. 実際の施術中に気付いたら、直ぐに伝える

歯科衛生士が患者さんの施術中に、後ろから見ていて、姿勢が悪いな、マイクロのポジショニングが悪いなと気付いたら、インカムを使い、こっそりアドバイスしています。
大きな問題がない場合は、施術後に二人だけの時に、あの時もうちょっと〇〇したら良いかもよとアドバイスします。

4. トップ以上の器にはならない

最後に大切な事として、歯科衛生士はトップである院長以上の器にはならないという事です。院長自身が歯科衛生士業務に関して、ある程度出来ていないと指導のしようがありません。
治療ばかりに目を向けるのではなく、顧客消滅時代を迎える日本において、メインテナンスを見直してみると良いかもです。

参考に、こちらのnoteも良かったらどうぞ。

写真は、スイスのルツェルンにあるヨーロッパ最大規模の交通博物館です。ココは、機会があれば、また行きたい場所です。1日中いても飽きません。


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