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良いスタッフはいない。良いスタッフは育てる。

タイトルの、
良いスタッフはいない。良いスタッフは育てる。
この言葉は、故下川公一先生の言葉です。

下川先生のベーシックコースに通ったのは、忘れもしない2010-2011年。歯科医師としての心構え、基礎を学ばせて頂きました。コースに参加中は医院見学が可能だったので、出来る限り土日のセミナー後の翌日の月曜日まで休診にして、下川先生の実際の臨床を間近で見学させてもらいました。大変貴重な経験でした。

また図々しく、歯科衛生士達も一緒に見学させてもらえないでしょうか?と下川先生に相談すると、今までの受講生でそんな事を言ってきた輩はいなかったようで、逆に目に留まり了承を得て、月曜日の朝にクリニックの近くで合流し、一緒に見学させて頂きました。

おまけにお昼は医院近くのレストランで、下川先生が大好きだと言われていた美味しいオムライスを歯科衛生士達と共にご馳走になりました。今では、珍しくなった本当に粋な先生でした。近づきたいと思う尊敬する先生のお一人です。

僕は、まだ歯科医師、経営者として未熟なので、下川先生の様に育てるというよりも、
良い院長ではない。スタッフと共に成長していく。
という考えのもと、この16年やってきました。
お陰様で結婚、子育てをしながらも継続して勤務してくれるスタッフが多く、僻地と呼ばれる地方でも医院経営が出来ているので本当に有難いです。

歯科関係者と話をしていると、1、2年でスタッフがコロコロ入れ替わる歯科医院が、相変わらず多いと聞いています。そんな院長先生達の口癖は、
良いスタッフがいない
です。

僕は、そんな医院をみていて思うのは、ほとんどの場合、
院長先生に問題がある
と。小さいながらも一国一城の主人となるので、誰も諫言してくれません。院長自身で修正していくしかないのですが、それが出来ず歳を重ね、いつまでも苦労される先生がいます。

治していくにはどうしたら良いかというと、そう難しいことではなく、
ポイントは2点
です。
・一緒に働いてくれて本当にありがとうと心から思う。
 そして、時々言葉に出して伝える。
・普段の言葉遣いを年上年下関係なく丁寧語を使う。

心のどこかで、給料を出してやっているんだと思っていたら、まずダメです。診療中、長く一緒にいるので、直ぐに心の中を見透かされます。これから労働人口がどんどん減るので、直していきましょう。

また、僕と話をしている時は丁寧語なのに、電話がかかってきて話を始めると、急に上から口調に切り替わる歯科医師や業者さん、結構多いです。それを横で聞いていて、この人、大成しないな、出世しないなと心の中で思います。

長くなりましたので、今日はこのあたりで終わります。
読んで頂き、ありがとうございました。

写真:2019年スイスのルツェルン カペル橋です。もう一度行きたい場所です。


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