今回は、差別化について投稿します。
世の中には、同じようなサービスやプロダクト、企業がたくさんあります。スポーツチームや学校も同様です。
競合と差別化し選ばれる為にはどうすればよいのか。
これは経営面ではもちろんですが、企業が人材を採用する際や、スポーツチームが、優秀な選手を、学校が優秀な学生を獲得する場合にも同様のことが言えます。
今回は、”牛丼”という同じ商品を提供している、すき家、吉野家、松屋の大手牛丼チェーン3社の事例を見ていきたいと思います。
家の近くにあるから、店員の対応が良いから、味が好きだからなど人によって選ぶ理由は様々ですし、こだわりのない方も中にはいらっしゃるかと思います。どの店でも「早い、安い、うまい」は一緒です。
ちなみに私は、チーズ牛丼が好きなので、一番美味しいと感じるすき家に、よく行きます。特定の商品が好きだから行くという人も多いのではないでしょうか。
どのように競合に勝てばよいのか。
人材紹介(エージェント)を行う自分の業務にも大いに関係することで、非常に参考になりました。
■私の各社への印象
上記、書き出してみたものの、そんなに多くの違いは感じませんでした。
ただ、牛丼屋ではあるもののほかの商品にも力を入れていることは、3社とも間違いなく言えると思います。
■店舗数
日本ソフト販売(株)のデータによると、すき家が圧倒的に店舗数が大きいことがわかります。
■商品ラインナップ
87、95、93という3つの数字があります。
これは吉野家、松屋、すき家で注文できる料理とドリンクの品数です。
近年「牛丼屋のファミレス化」は進む一方です。
※2019年の情報です※
・吉野家
・松屋
・すき家
上記から、吉野家は牛丼屋の元祖ということもあり、”牛丼”に力を入れていたものの、商品ラインナップを拡充。さらには健康志向の方へのアプローチや鰻重にも力を入れていることがわかります。
松屋はハンバーグといった独自商品や、うどんなど他社にはない商品で差別化を図っています。
すき家については、丼に対するこだわりが強く、トッピングや牛丼以外のラインナップが豊富です。また、ロカボ牛麺をメニュー加え、吉野家と同様健康志向の方もターゲットにしています。
■松屋の券売機導入による差別化
・吉野家が店員の接客にこだわる理由
・すき家が券売機を導入しない理由
松屋が券売機にこだわる理由
これは、人材紹介でも同様だと感じました。
キャリアアドバイザーが求人紹介をすること(吉野家やすき家の考え)と、AI紹介で効率良く求人紹介をすること(松屋の考え)と一緒だと思います。どちらが良い悪いというわけではありませんが、”人”が介在すべきことと、効率化できるところは”システム化”していくという考えの違いかなと感じます。
■業績
※2023年8月の記事です
・海外比率の差が一因か
業績に占める海外店舗の影響が非常に大きいこと、3社の海外展開の差がここまで多くの差があることがわかりました。
■すき家が絶好調
ゼンショーホールディングス(すき家)の海外戦略による好調ぶりは前述に記載しましたが、他にもどういった強みがあるのか下記に記載します。
・すき家の強さ
①都市部、地方都市、ロードサイドなど幅広いエリアをカバーする出店戦略
②出店戦略に紐づく強力なメニュー開発力
③店舗オペレーション力
このように、一見同じに見えるものの、深堀ってみていくと各社の違いが見えてきました。
これは、人材紹介を行う私自身の業務にも大いに関係します。
同じようなサービス、プロダクトをもつ会社をどう差別化し魅力付けするのか。その為に、どのようなヒアリングをしなければならないのかも非常に重要です。
牛丼という、目に見えるサービスだけではなく「同じサービスでもどのような違いがあるのか」、「ターゲットは誰なのか」、「どういった戦略なのか」「課題は何なのか」、「現場はどうなっているのか」など深く知る必要があります。
また、当たり前ですが差別化するには競合を深く知る必要性もあります。