【Webディレクターに求めらること①】#13

今回は、Webディレクターに求められることについて投稿します。
Webサイト制作において、トレンドや技術の多様化と高度化から
改めて、自分自身の理解を深めたいと考えました。


①ディレクターが担う6つのマネジメント

1.スコープ
成果物、作業範囲、優先事項

2.コスト
予算、工数、時間、スケジュール
WBSを定義しスケジュールを作成しながらコスト見積もりを行う。
進捗を確認しつつコストを超過しないようにコントロール。

3.ヒューマンリソース
クライアントを含めたPJメンバーの役割を定義

4.コミュニケーション
PJ内でどのようにコンセンサンスをとるのか
Mtgをどのように行うのか
工程ごとに承認者はだれか、承認プロセスはどうなのか

5.リスク
事前にリスクを想定し、対策を検討手配。
各工程における進行の遅れ、制作工程における設計ミス、漏れなどのリスクを管理表を作成してチェック。

6.クオリティ
クライアントの隠れた要求を引き出した上で成果物を作り込む

②求められること

■ファシリテーション力
・複数のステークホルダーとのコミュニケーション
・結果に至るまでのプロセスに着目しクライアントの目指すゴールへと導く
→オンラインでのコミュニケーションも多い中でクライアントも含めた意識共有

■時代の変化をつかむディレクション
・ユーザ視点や世の中のトレンドなどをWebサイトに吹き込んでいくのも役割
・トレンドを押さえ積極的に企画提案
・普段からWebサイトを多く見て、UXを頭にたたきこむ


③Web制作におけるトレンド

■トレンドや技術を知るべき理由
・UXを損なうとWebサイトのパフォーマンスが上がらない
・より効率的な手法を知らずにプロジェクトの適切な工数配分ができない

■モバイルのトレンド
・レイアウトは1カラムが主流になっていてグローバルナビゲーションは、 ハンバーガーメニューに取って代わっている
・カラム数の多いテーブルは適宜分割やリストに変更されるようになった

■インフラやサーバーのトレンド
・Dockerの利用が当たり前になってきている
・Dockerはコンテナ型の仮想環境を作成できるツールで、OS、ミドルウェ  ア、ソフトウェアなどを含めて誰でも容易に同じ環境を複製可能。
・最近では、Kubernetesと呼ばれるDockerなどのコンテナを自動化するツールも注目されている

■マーケティングのトレンド
・ECから始まったMAの流れからBtoB領域でも各社が積極的に取り組んでいる
・主なツールとしては、Oracle Marketing Cloud、Adobe Marketing Cloud、日本ではb→dashやSATORIなどもよく利用されている。
・実際の運用には業務改革とシナリオ作成がツールの選定以上に難しいので導入には十分な設計が必要

 ④PJの工程管理とリスクヘッジ

■手戻りの可能性を考慮
・WBSに落とし込み、期日を書き込めばスケジュールが決まり、あとは機械的に作業を振るだけとはいかない。
・必ず手戻りが発生するのでそれをどう処理するか(一般的に確認期間を設けれるが、大規模な修正や直前の修正は納期の遅延や工数の増大が発生する)

■ユーザー視点を入れる
・市場調査、インタビューフローの作成、モックアップを利用したユーザーへのテスト、β版リリースによるテストマーケティングなど

⑤作業量と商流

■サイトのページ数と作業工数の関係
・1人のWebディレクターでWebサイト全てをカバーするのは難しい。
・PMなどを設け、業務範囲を細分化する。
・サイトの規模とサイトの価値、作業量は必ずしも一致しないことが多い。
・作業量はページの重要性やKPIへの貢献度、担当業務への関わり方、調整すべき関係者の数、制作の難易度などによって変化する。

⑥Webサイトの代表的なパターンと目的

■コーポレートサイト
・企業Webサイトの基本であり、会社案内や事業紹介など。
・IRサイトは上場企業では必須になる。担当になった場合、情報開示について正しい知識を身に着ける必要がある。
・採用に力を入れている企業は、採用サイトを独立させることも多い。

■サービスサイト
・例:ECサイト、転職情報サイト、音楽配信サービス、不動産情報サイトなど
・インターネット上で完結、またはゴールに近いところまでユーザーを誘導するため、特にUIUXが重要になる。
・また、同業他社をベンチマークすることも大事。

■オウンドメディア(自社の情報を発信するメディア)
・広義に捉えると、公開しているWebサイトすべてがオウンドメディアだが、狭義ではテックブログや自社の得意分野をまとめたニュースサイト、キュレーションサイトなどコンテンツマーケティングを行う場を指すことが多い。

■LP
・インターネット広告のリンク先として作成され、ユーザーの入り口になるページ。
・特定の商品やサービスのために制作され離脱を防ぐために、購入や登録の完了まで1ページで完結させることが多い。
・業績に直結するページのため、コンバージョン獲得の様々な施策が施され、その対策はLPOと呼ばれる。
L・POは大きくわけて、UIや文言や画像といったコンテンツを、ユーザーがコンバージョンしやすいように最適化するものと、ターゲットに合わせた複数のLPを作成し、ツールによってCVRを計測、最適な形を選択するタイプにわかれる。

■イントラネット、エクストラネット
・社員専用のポータルサイトや部門サイト、ナレッジサイトなどを指す。代表的なインフラにMicrosoftの「Share Point」などがある。また、イントラネットを企業間などで相互接続したものをエクストラネットと呼び、取引先や販売店、特約店など特定の企業間の情報共有に利用されている。

エンジニアやデザイナーだけではなく、WebディレクターもトレンドやUXなど常にアンテナをはる必要性があります。
コミュニケーション(ファシリテーション)において、複数の関係者と連携を取り、常にリスクヘッジをしながらスケジュール通りに制作物を完成させること、Webサイトを制作して終わりではなく、その後の結果(売上や集客、認知拡大)につなげれられるかが、当たり前のようで非常に難しいと再認識できました。
また、言語化と課題解決能力が重要だということもわかります。

次回投稿でも引き続きWebディレクターについて投稿したいと考えております。

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