須藤夏樹

🏢旭化成ファーマ定年後、IMSグループ本部経営戦略部勤務 💼医療経営士1級 ☘️横浜市青…

須藤夏樹

🏢旭化成ファーマ定年後、IMSグループ本部経営戦略部勤務 💼医療経営士1級 ☘️横浜市青葉区荏田での地域ボランティア 🖥Facebookでは医療経営や医療について発信しています。 🏥地域包括支援センターの方たちとボランティア 活動をしています。

最近の記事

10月26日 中央社会保険医療協議会 総会(第530回)傍聴録 No55

10月26日中央社会保険医療協議会 総会(第530回)傍聴録 今回は総会に先立ち開催された薬価専門部会に興味深い議論があったため、そちらの傍聴録を記します。 薬価専門部会 令和5年度薬価改定に向けた関係業界からの意見聴取について 意見陳述 *日本製薬団体連合会:原材料コストが高騰し影響を受けている。医薬品は製造効率化・価格転嫁・製造量調整は出来ない。よって薬価引き下げ状況になく、薬価緊急引き上げ措置も提案。 *日本ジェネリック製薬協会:後発医薬品企業の原価率は5%上昇

    • 10月5日 中央社会保険医療協議会 総会(第529回)の傍聴録 No54

      本日の中医協の冒頭、城守委員の後任として茂松茂人 日本医師会副会長が就任しました。 委員から多くの意見が出たのは①最近の医療費の動向について②第24 回医療経済実態調査について③「公的価格の費用の見える化」に係る対応についてであり、以下3点につき傍聴録を記述します。 ①最近の医療費の動向について *1号側  ・松本委員/安藤委員:医療費の伸び率0.7%/年は伸びていない表現だが、被用者保険では伸長しており総額では楽観視できない。 ② 第24 回医療経済実態調査について

      • 9月14日 第528回中央社会保険医療協議会の傍聴録 No53

        本日の中医協の抜粋 ①DPC対象病院の合併に係る報告 市立川西病院(250床)+協和会協立病院(313床)川西市立総合医療センター(405床) ②再審査の評価終了後の最適使用推進ガイドラインの改定について 再審査終了の品目のガイドラインは簡略化し簡略版最適資料推進ガイドラインとする。 ③その他 主な施設基準/主な選定療養に係る届出/報告状況等について 差額ベッド代、200床以上病院の初診料/再診料の集計が提示された。(表題写真参照) →1号側:現状把握は重要。数量推移は分か

        • 8月10日 中央社会保険医療協議会 総会(第527回)の傍聴録 No52

          本年2月13日の2022年診療報酬改定の答申以来中断していた中医協傍聴録をそろそろ再開しようかと考えています。 8月10日の中医協は主にオンライン資格確認についての議論と終了後、オンライン資格確認と看護職員処遇改善の答申書の提出が行われました。よって今回はオンライン資格確認の議論について記述します。 〇答申内容① 医療DXの基盤となるオンライン資格確認の導入の原則義務付け 療担規則を改正し、患者がオンライン資格確認による確認を求めた場合は、確認を行わなければならない

        10月26日 中央社会保険医療協議会 総会(第530回)傍聴録 No55

          初めての 診療報酬改定レポート51

          令和4年2月9日中央社会保険医療協議会 の傍聴時忘備録 本日は2022年度診療報酬改定の答申が承認された。 総括として各号の意見は以下の通り 1号側意見: 入院は患者の状態と医療資源投入による評価 外来はかかりつけ医の役割の明確化、オンラインやリフィルの利便性から治療機会を確保 個別事項は働き方改革、不妊治療、ヤングケアラーや医療的ケア児等の社会問題への対応 保健制度持続可能性は後発品、効率の高い薬局を見直すと共に外来医療・在宅・リハビリ医療は適切なデータ収集 一方で急性期

          初めての 診療報酬改定レポート51

          初めての 診療報酬改定レポート50

          2月2日中央社会保険医療協議会 総会(第515回)傍聴時の忘備録 本日の議題は 1・医薬品の新規薬価収載について 2・パブリックコメント、公聴会の報告について 3・個別改定項目(その3)について 4・答申書の附帯意見案についてあり全件承認された。 1では不妊治療の診療報酬化によって従来自由診療の薬剤であるシルデナフィル、タダラフィルまたプロゲステロン製剤が保険収載となった。 3ではこれまでの個別改定項目その1・2を受け数点が修正され個別改定項目(その3)として発表された。 4

          初めての 診療報酬改定レポート50

          初めての 診療報酬改定レポート49

          1月26日中央社会保険医療協議会総会(第513回)個別改定項目(その1)についての忘備録 その2 先にレポート48で記述した「重症度、医療看護必要度の見直し及びオンライン診療」以外の議論の論点について忘備録を作成する。 Ⅰ 新型コロナウイルス感染症等にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築 1-①令和4年度診療報酬改定におけるコロナ特例等に係る対応 ・1号側意見:特例の措置は必要に応じて見直す  2-①外来診療時の感染防止対策の評価の新設及び感染防止対策加算

          初めての 診療報酬改定レポート49

          初めての 診療報酬改定レポート48

          1月26日中央社会保険医療協議会総会(第513回)個別改定項目(その1)についての忘備録 中医協議論も大詰めに近づき、いよいよ短冊発表と議論となる。 1月26日は個別項目ⅠとⅢ-1~3議論となったが、特に重症度、医療・看護必要度の見直し及びオンライン診療について1号側/2号側が激しく対立し合意に至らず。 公益裁定となった。そのため今回は上記の2つの論点の忘備録を記す。 【Ⅰ-3-⑬重症度、医療・看護必要度の評価項目及び判定基準の見直し】 ・1号側意見:入院機能の分化必要 A

          初めての 診療報酬改定レポート48

          初めての 診療報酬改定レポート47

          1月21日中央社会保険医療協議会総会(第512回)公聴会 意見発表者による意見発表、中医協委員からの質問についての忘備録 公聴会では12名の意見発表があった。中でもピーペック代表理事 宿野部武志様の発表には感銘を受けた。市民として医療政策形成の場で毅然と意見を発表し、あるべき医療に変えていこうとする姿勢。よって宿野部様の発表及び委員からの質問につき記述する 〇宿野部様の提言 ①ピアサポートの活用 チーム医療に参加し支援する仕組みを考えてはどうか ②療養就労両立支援 実施実態

          初めての 診療報酬改定レポート47

          初めての 診療報酬改定レポート46

          1月14日中央社会保険医療協議会総会(第510回)傍聴時忘備録 総会では前回のこれまでの議論の整理について、修正案が示された。 議論の整理の内容は長先生がYouTubeで非常に分かり易く解説されているのでリンクを張っておきます。 またプログラム医療機器のオンコタイプDXの承認後の課題の再発防止策の議論があった。今後ますますプログラム医療機器は増加すると思われ、問題に対して一石を投じた形となった。 長先生の重点解説項目 Ⅰ-1(1) Ⅰ-2(1) Ⅰ-3(2)(3)(7)(10

          初めての 診療報酬改定レポート46

          初めての 診療報酬改定レポート45

          1月12日中央社会保険医療協議会総会(第509回)入院(その9)及びこれまでの議論の整理(案)傍聴時の忘備録 ・総会では前半議題の個別事項(その13)歯科用材料価格改定とコロナ感染症対応(その3)は大きな議論無く承認された。 今回は「これまでの議論の整理」が丁寧にされており、抜け漏れを防ぐ意味でも一度目を通すと良いと思いました。 *入院(その9)急性期入院医療について(その4) 【一般病棟用の重症度、医療・看護必要度について】○ 急性期入院医療の評価項目の在り方について。

          初めての 診療報酬改定レポート45

          初めての 診療報酬改定レポート44

          12月24日中央社会保険医療協議会総会(第508回)個別事項(その12)傍聴時の忘備録 1. 診療報酬上の届出の簡素化等について ○医療従事者の負担軽減及び業務効率化の観点から、施設基準の届出を効率化していくことについて。 ・2号側意見:事務負担軽減から簡素化/効率化必要 ・1号側意見:報告の簡素化同意するが一定程度のチェック必要 研修証明は監査時に確認可能 届出のデジタル化は→(事務局:令和4年度に施設基準の16項目、7月定例報告をオンライン届出検討中) *公益委員意見:デ

          初めての 診療報酬改定レポート44

          初めての 診療報酬改定レポート43

          12月22日中央社会保険医療協議会 総会(第507回)外来(その5:オンライン診療)、個別事項(その11:オンライン服薬指導 )について 【診療におけるICTの活用について】 (オンライン診療について) ○ オンライン診療の初診及び再診における取扱い及びその評価の在り方(対象患者、算定要件、施設基準等)について。 ・2号側意見:対象患者は情報が限りあり重症度高くない患者 精神医療のオンライン診療報酬対応は難しい 原則は対面診療でありオンラインのみの診療所は有り得ない 原則は対

          初めての 診療報酬改定レポート43

          初めての 診療報酬改定レポート42

          2022年 診療報酬改定議論 まとめ 尊敬する山口聡先生の診療報酬改定セミナーを基に、12月20日時点までの中医協会議の傍聴を通じて自分なりの2022年診療報酬改定のポイントをまとめてみました。  ヌケ・モレが多くあると思いますがご参考になれば幸いです。 (ちなみに12月22日の中医協ではオンライン診療/資格確認/電子処方箋とオンライン服薬指導、歯科材料価格改定について議論されています) 1・入院について 1-1 共通項目について(働き方改革)    医師事務作業補助

          初めての 診療報酬改定レポート42

          初めての 診療報酬改定レポート41

          12月17日中央社会保険医療協議会 総会(第506回)入院(その8)傍聴時の忘備録つづき 急性期入院医療について(その3)1号側委員の指摘により、前回の入院(その6)の論点から削除されていた重症度、医療・看護必要度の項目および患者割合の論点が復活した。 【急性期入院医療について(その3)】 〇 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度について ・2号側意見:削減目的の議論すべきでなく有事に向けた体制必要 心電図モニターは循環器において必須  ・1号側意見:A項目の点滴は薬剤数を

          初めての 診療報酬改定レポート41

          初めての 診療報酬改定レポート40

          12月17日中央社会保険医療協議会 総会 (第506回)外来(その4)傍聴時の忘備録 【かかりつけ医機能に係る評価についての課題・論点】 ○外来機能の明確化・連携や、かかりつけ医機能の強化等を推進し、安心・安全で質の高い外来医療の提供を実現するための、かかりつけ医機能を有する医療機関の評価の在り方について。 ・2号側意見:機能強化加算とかかりつけ医機能の評価目的は合致 かかりつけ医は信頼がベース かかりつけ医機能は幅広く体制強化の必要あり評価を強化 かかりつけ医は医政局で議

          初めての 診療報酬改定レポート40