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10月5日 中央社会保険医療協議会 総会(第529回)の傍聴録 No54


本日の中医協の冒頭、城守委員の後任として茂松茂人 日本医師会副会長が就任しました。
委員から多くの意見が出たのは①最近の医療費の動向について②第24 回医療経済実態調査について③「公的価格の費用の見える化」に係る対応についてであり、以下3点につき傍聴録を記述します。

①最近の医療費の動向について

*1号側 
・松本委員/安藤委員:医療費の伸び率0.7%/年は伸びていない表現だが、被用者保険では伸長しており総額では楽観視できない。

② 第24 回医療経済実態調査について

*2号側 
・長島委員:実施予定の医療法人の事業報告のフォーマットと共有化してはどうか。
*1号側 
・安藤委員:長島案に同意する。

③「公的価格の費用の見える化」に係る対応について

*2号側 
・長島委員:総論・医療経済実態調査は同一医療機関の経年変化を見るものではなく限界がある。網羅全数的見える化には適さない。個別医療機関名の漏洩を危惧する。各論・病院と開業医の看護師給与差は正・准看護師、夜勤の有無等の差であり単比較できない。
・池端委員:職種は看護補助者と薬剤師の給与の提示はどうか?→(分析として可能)
・島委員:分析結果をどのように医療機関に落とし込むかまで検討が必要。
*1号側
・佐保委員:職種間配分状況は年齢・勤務年数等の注意が必要。
・鈴木委員:実態調査は年代で求められる指標が変わる。キャッシュフローも必要ではないか。
・松本委員:公立病院の人件費、利益と資産の関係を政策判断とするなら、デジタルによる効率化含め深堀が必要。今後のスケジュール感は?→(事務局回答:以下同 スケジュールは未定だが指摘ポイントを踏まえて検討する)
*公益委員
・飯塚委員:性・年齢・勤続年数別データなら賃金構造統計基本調査のデータ活用はどうか?→(ご指摘の通り。実調データは限界がある)
・永瀬委員:相関分析が大雑把すぎるのでは。2変数のみではなくいくつかの軸があるはず。
*専門委員
・吉川委員:今後は看護職員処遇改善評価につき算定の有無や対象外等についても経時的に検討を必要とする。→(調査小委員会で検討する)

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