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【刺激と反応の間にある自由】4年 白崎圭吾


「刺激と反応の間には、選択の自由がある」
全世界で約4,000万部、日本国内で240万部を販売した超ベストセラー「7つの習慣 -人格主義の回復- スティーブン・コヴィー著」の一節です。

本の中では、第二次世界大戦時のナチスドイツの強制収容所でのユダヤ人の体験をもとに、先述した言葉を以下のように説明しています。

(以下書籍参照)
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あるユダヤ人は、小さな独房の中で想像を絶する過酷な状況だった。
それにも関わらず、「人間の最後の自由」と謳い、想像力・主体性・知性を働かせ、希望に満ち溢れていた。
つまり、自分の身にどんなことが降り掛かろうとも(=刺激)、それが自分に与える影響(=反応)を自分自身の中で選択できるということ。
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これは、数十年前に書かれた本でありながらも、今すぐに応用できる、とても普遍的かつ汎用性の高い考え方です。
この言葉は、出会って以降、常に私の価値観の中心になり、心の支えになりました。


前置きが長くなりました!
こんにちは!
日本体育大学学友会サッカー部学生幹事の白崎圭吾です。

日頃は、ざっくり言うと大学サッカーの運営に関わる一切の業務をしています。
もしスポーツの裏方に興味があり、進路で悩んでいる高校生がいたら、日体大の学連を強くお勧めします。

このブログリレーも終盤に差し掛かってきました。
個人的には、松本秀太(星稜高校出身)のブログが一押しです。
熱い気持ちが文字に表れていて、居ても立っても居られない感情になります。
是非ご一読ください。

https://note.com/nssusoccer1954/n/nc905c8f1a673


私のブログでは、「刺激と反応の間には、選択の自由がある」ということをメインに、自分の大学生活・サッカー生活を振り返っていきたいと思います。
多くの人にとっては当たり前なことばかりかもしれませんが、
少々お付き合いいただけると幸いです。

■高校時代〜大学進学
高校時代、「THE・高校の部活」という環境の中でサッカーをしていました。
そのときは、厳しい環境の中で自分たちなりに考えて、行動していました。
しかし、今になってみるとそれは、偽の主体性だったように思えます。
「波風を立てないように」
「今までの伝統通りに」
常に安全な選択をしていた気がします。
その選択に、「自分たちはこうあるべきだ!」というものは少なく、先の言葉を借りれば、刺激に対して、そのまま反応をしていただけでした。

そんな中で、高校3年生で進学先を決める時期になりました。
「大学では、サッカーという文脈の中で、今までとは違う新しいことがしたい」
漠然のそんな大学生活を考えていました。

結果として、「学連(学生幹事)」として大学サッカーに関わることに決めました。
「裏方に興味があったから」
当時は、そのような進学理由を周囲の人に言っていた気がします。
だけど、本当のところは、波風立てないような選択をしていた高校時代の自分を変えたかったのかなと思ったりします。

■大学入学〜
日本体育大学に入学してからは、高校時代とは異なる環境で、様々な刺激がありました。
サッカーでは、レベルの高さに圧倒されたのを覚えています。
(大学1年時は選手としても活動してました。仲良くしてくれた同じカテゴリーの皆、ありがとう)
学連の活動の中、融通を利かせてくれたプレーさせてくれた萩原コーチや菅原コーチには感謝しています。

また、学連の活動では、今までとは別の角度からサッカーに携わることで、新たな気づきを得たり、価値観に触れたりすることができました。
特に日体大以外の学生と関わる中で、自分のことを客観視できたことは、大学生活の財産になったと思います。
大学1、2年は新しいことばかりで、本当に充実していた記憶です。

しかし大学3年になり、
新型コロナウイルスにより状況は一変しました。
人と会わず、家に1人でいることを余儀なくされてしまいました。
つい数ヶ月前までの充実感は一体どこに行ったんだろうかと。
そのような変化に対応しようと、自らで試行錯誤し、サッカー以外の文脈でいろんなことに挑戦しました。
勉強・読書・料理・就活...新たな刺激を求めて様々なことに取り組んでみました。

「自分自身の選択次第で、この環境もポジティブな期間に変えることができるはず。」

そんなことを考えながら、状況を変えようともがいていました。
そのような過程は、今までにない充実感を感じました。
今になって思うと、少しながら成長した気もしています。

■最終学年
「大学サッカーに本気で携わる最後の年だ」
それなりの意気込みを持ち、新シーズンに臨んだことを覚えています。

しかし、なかなか上手くいきませんでした。
特に学連の業務では失敗ばかり。
難しいことではないはずなのに、コミュニケーションを取れば容易にできるはずなのに、やることなすこと上手くいきませんでした。
全部投げ出した方が楽なんだろなと思っていました。
そんな中で、自分に向くべきベクトルは、
完全に周囲に向けられていました。
刺激に対して、そのままネガティブな反応をして、「自分自身でこの状況を打破する」という主体性のカケラもありませんでした。
個人的には4年間で最も悩んだ辛い期間でした。
そんなときに、思い出したのが冒頭の言葉です。

「刺激と反応の間には、選択の自由がある」

自分の感情・精神状況は、常に自分が選択できます。
その選択次第で、自分にとって明るい方向に変えることができます。
そこからは、常に選択の余地を意識することで、「自分の選択次第で、自分自身に良い影響を及ぼすことができる」ということを体感しました。

そんなことを考えている内に、失敗に対しても悲観することなく、物事はうまく行き始めました。

気づいたらラストシーズンも、半ばを迎えています。
日体大サッカー部は、昇格争い真っ只中。
他のカテゴリーのIリーグは、こぞって上位争いに食い込んでいます。
特に4年生の鬼気迫る雰囲気は、例年にありません。
そんな仲間に刺激を受ける中で、自分が最後に残せるものを「自分の中で」選択して、組織に貢献したいと思います。

■これから
残り数ヶ月で、長かった学生生活が終わります。
まだまだあると思っていた大学サッカーもあと少しです。
多くの4年生は、これを機に第一線の競技生活から退き、サッカーとは異なる文脈の中で生きていきます。
1年後には、慣れもしないビジネス用語を使っていることが容易に想像できます。

社会に出ると、今までとは異なる環境で、
経験したことない出来事や、出会ったことのない多くの人々と出会いがあるはずです。
その中で、必ず不遇な思いをすることがあると思います。
そんな時こそ、自分は必ずこの言葉を思い出して乗り越えたいです。

「刺激と反応の間には、選択の自由がある」

サッカーを通じて得ることができた普遍的な価値観や考え方を元に、常に自分の人生を生きていくことを大切にします。

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最後に、

今季の弊部の現在の結果としては、
関東大学サッカーリーグ2部 5位
インディペンデンスリーグ1部Cブロック 5位
インディペンデンスリーグ2部Bブロック 2位
インディペンデンスリーグ2部Cブロック 2位

となっています。
インディペンデンスリーグに属するカテゴリーは、今週来週が引退試合となります。
関東リーグを戦うトップチームは、残り2節が1部リーグ昇格に向けた山場になります。

多くの4年生の一つの節目が、刻々と近づいてきています。
私も、そこに向けて自分のできることを全うし、少しでもこのサッカー部に貢献できればと思っています。

最後に、矢野監督一期生として、日体大サッカー部の存在・力を「証明」させます。

名前:白崎 圭吾(シラサキ ケイゴ)
学年:4年
学部:スポーツマネジメント学部スポーツマネジメント学科
経歴:丸岡JY(丸岡中学校) → 丸岡高校