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【ゆるゆり】池田から千歳への旅

ゆるゆりには池田千歳というメガネと鼻血がトレードマークの愛らしいキャラクターが居ますが、偶然にもJR北海道の駅には池田駅千歳駅がそれぞれ存在しています。

今回はちょっと変わった聖地巡礼として、JR北海道池田駅から千歳駅まで旅した様子を紹介したいと思います。

発駅となる池田駅は、北海道の空の玄関口である新千歳空港からは200 km、中心地札幌からは250 km離れています。250 kmというと、東京から長野くらいの距離に相当します。
本州の人間が北海道の地図を見ると距離感が分からなくなりますね。

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池田駅から千歳駅まで旅するにあたり、わざわざ宿泊地の帯広から池田駅に移動したところです。道央の代表的都市、帯広からは普通列車で釧路方面に30分ほど行ったところにあります。

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乗ったのは置き換えも近くなってきたキハ40形でした。ゆるゆり聖地の高岡でも見ることのできるタイプの車両ですが、窓の小ささが北国仕様であることを物語っています。このなんともいえない旅情感は新型車両では味わいにくいのではないかと思います。

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ようこそワインの里池田町
池田町は十勝ワインで知られるワインの里です。折返しとなる札幌方面の特急までは1時間以上あるので観光していくことにしました。

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駅前には大きなワインオープナーのオブジェがあります。さすが特産。

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線路沿いに徒歩で10分程度歩くと、丘の上にワイン城がありました。遠くからでも目立つので迷わずにたどり着けます。

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ワイン城と呼ばれる建物は見れば見るほど不思議な建物ですね。見ようによっては要塞のようにも見えます。

ここ「ワイン城」の正式名は「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」。ヨーロッパ中世の古城に似ていることから誰からとなく「ワイン城」と名づけられ、親しまれています。地下熟成室ではワインが静かに眠るフレンチオーク樽やオールドビンテージの数々、1階には十勝ワインをはじめ池田町の特産品が買えるショッピングエリア、4階にはレストランがあり、楽しさいっぱいのワイン城です。
十勝ワインウェブサイトより

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地下1階の展示ではワインについて簡単に紹介するコーナーが設置されていました。

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見学通路からはずらりと並んだ樽による熟成の様子を見ることができました。ワインは1年間もこうして寝かされるんですね……。

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池田町は町おこしでワインを作ることになったものの、冬の寒さ厳しい道央の気候に適したぶどうを作るのには苦労したそうで、膨大な量の交配を行ってようやく新品種を作り出したそうです。研究と執念が生んだワインです。

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1階には有料テイスティングコーナーと売店がありました。結構みなさん高そうなワインをホイホイ買っていました。GoToトラベルクーポン対応店だからでしょうか……。

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せっかくなので、有料試飲で一番高いメニューを頼んでみました。出てきたのはジュエルオブトカチの2018年。50 mlでも700円です。ぶどうの深みある味と樽の香りがしました。1本まるまる買うと7000円くらいするみたいですね。7000円……。

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ワイン城の階段は螺旋状になっており、凝った造りでした。こういう螺旋階段では覗き込みたくなるのは人のサガです。

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屋上は展望台になっていて、雄大な十勝平野を望むことができます。

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池田町の銘菓としてはバナナ饅頭なるものがあるようです。いったいどんな味がするのでしょうか…。100年以上も前に北国の池田町が当時高級な南国のバナナに目をつけたというのは面白いところですね。

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毎年秋には池田町でワイン祭りなるものを開催しているらしく、牛の炭火焼食べ放題、十勝ワインも飲み放題なのだとか。これも気になるところ。

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さて、そろそろ本題の池田駅から千歳駅に向かう時間です。あらかじめ帯広駅で手に入れていた池田から千歳までのきっぷを使用します。

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やってきたのは261系6両編成の特急おおぞら8号札幌行です。この列車で一気に南千歳まで向かいます。

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チケットホルダーに挟まる池田から千歳までの切符。世相的にチケットホルダーが大活躍していそうですね。

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南千歳駅で快速列車へ乗り継いで、目的地の千歳駅まではたった1駅です。

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千歳駅に到着しました。

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千歳市の中心となる千歳ですが、北海道でよくみられるアイヌ地名ではないのだとか。

幕末、江戸幕府は北方警備のため、松前藩が支配していた東蝦夷地を直轄地にして役所を設置(函館奉行)し、ロシアなどとの外交問題に直接かかわる体制をつくった。この函館奉行が、千歳川改名に深く関与する。
「シコツは聞こえが悪いから改めたい」と、この地域の担当役人は函館奉行に建言した。「シコツ」は和名で「志骨」や「支骨」というあて字が使われ、たとえが悪いとされた。これを受けて函館奉行は、当時この地に鶴が多かったことから、文化2年に「鶴は千年、亀は万年」の故事にちなんで「千歳」に改めた。千歳にある釜加神社の弁財天をまつる厨子の裏には、「千歳」の由来が書かれている。
北海道開発局ウェブサイトより

千歳駅の位置は苫小牧と札幌の間の苫小牧寄りにあります。あまり観光目的で訪れるような人は居なさそうです。

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ようこそ千歳へ。
お帰りもJRで!と書いてありますが、ここに地下鉄は無いのでバス利用者への主張でしょうか。北海道の鉄道はだいぶバスにおされています。

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駅の階段には写真のような地域振興の看板が出ていました。

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千歳駅周辺のマップも配っていました。周辺地図を見ると、徒歩10分ほど行ったところに道の駅サーモンパーク千歳なる気になる場所がありましたが、飛行機の時間が迫っていて訪問できず……。

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千歳駅前の様子です。高架駅ということもあって駅前はすっきりしていました。千歳ステーションホテルとイオン千歳があるようです。

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綾乃ちゃん「ただいま千歳」

千歳駅を一通り見て、すぐに新千歳空港へ列車で戻りました。北海道滞在の半日を掛けた謎企画でしたが、一度やってみたかったことができてよかったです。

池田駅から千歳駅(池田~南千歳は特急おおぞら号自由席利用)
費用: 6,930円(乗車券4,510円 特別料金2,420円)
所要時間: 2時間30分(乗車2時間25分)
池田15:07発→(特急おおぞら8号)→南千歳17:28着
南千歳17:33発→(快速エアポート175号)→千歳17:37着

池田発千歳旅行を考えている物好きな方は、ぜひこの記事をご参考ください(?)

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