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盆栽の見方が分かる?大宮盆栽美術館

異次元空間は、世界のヘンテコを追う同人誌「異次元空間」のオンライン版で、風変わりな場所と構造物の紹介がメインです。

かつて中国からもたらされ、独自の発展を遂げた日本文化の盆栽ではあるが、国民的アニメサザエさんに出てくる波平さんが大事に世話をしていることくらいしかイメージがない方も多いのではないだろうか。

今回の異次元空間では、盆栽の見方を学べ、実際に盆栽作品を鑑賞することができる場所、大宮盆栽美術館について紹介する。

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大宮盆栽美術館は大宮と名前がついているものの、最寄駅は大宮の次の土呂駅である。駅には大きく案内も出ていた。

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大宮盆栽美術館は駅から徒歩5分の位置にある。

さいたま市大宮盆栽美術館は、盆栽文化振興の核となる施設として、世界に誇る盆栽の名品の展示による盆栽文化の紹介などにより、国内外に向けて情報を発信します。
また、盆栽に親しむ機会を提供することにより、盆栽文化の振興を図るとともに、盆栽を介した国際交流や愛好家などとの交流の促進を図る施設として、平成22年3月28日(日曜日)に開館いたしました。
さいたま市ウェブサイトより

館内は、まず盆栽の見方について解説があり、次に座敷飾りとして真・行・草の各建築様式と盆栽を組み合わせた展示がある。建築様式の展示は実際に茶室の一部が再現されており、非常に分かりやすい展示だと感じた。

撮影禁止のため画像はないが、リンク先で展示が紹介されている。

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庭には鉢に入った盆栽がいくつも展示されており、展示で学んだ盆栽の見方にならって見学することができる。盆栽の見方については公式ウェブサイトにも記述があるので参考されたい。

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まずは根を見て。

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幹を見て、枝ぶりを見て、葉を見る……とのこと。低い視点から大樹を見るように見るのがいいらしい。

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角度を変えてみると、また違ったように見えて面白い。

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幹の一部が枯れて白くなったものをシャリ(舎利)、枝の一部が枯れて白くなったものをジン(神)と言うらしい。こうして見ると、盆栽ひとつひとつには個性と見ごたえがあり、ここが大宮盆栽美術館と称しているのにも納得できる。

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日本庭園の中に並ぶ作品は通路から自由に見学できるものの、撮影ができるエリアと撮影禁止エリアがあるので注意されたい。

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大宮盆栽村と名がつくほど大宮に盆栽業者が多いのは、関東大震災のあと各地の盆栽業者が都市部を避けて大宮に集まったのが始まりだという。たいていの盆栽園は公開されているので、大宮盆栽美術館を見たあと併せて巡るのもいいかもしれない。

日本にはまだ見ぬ不思議な光景があるものだ。

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