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車輪の再発明をしてないか?

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。

仕事をしていると起こしたくはないがミスが発生します。
製造であれば品質問題になりますし、間接部門であれば連絡ミスや指示漏れなどが起こって問題が発生します。
ましてや職場で同じミスを繰り返している場合もあるものです。
特に顕著に分かる事例として、製造部門の品質問題の再発を繰り返し起こしている。
そもそも品質問題の不良品に名前が付いている事自体が再発なのです。
新製品とはいっても、形状、材料、構成が変わる程度で製造プロセスは従来品と何ら変わっていないのです。
したがって繰り返しますが、これは再発と呼べるのです。

A製品で、XX不良が発生
B製品で、XX不良が発生

顧客先が違うとか、新製品とか言われるが何ら根本的には変わっていないものです。そこで働く人達は、然も初めて発生した不良と言う!

その度毎に、対策を立てている。
A製品の対策、B製品の対策であるが、中身を見れば同じことをしている。

また、同業他社を見れば
G社でYY不良が発生
H社でYY不良が発生
それぞれの企業で、同じ品質問題が起こりそれぞれ対策を行うこととなる。
そこで働く人達は、然も初めて発生した不良と言う!

それぞれの企業で対策を立てている。
G社の対策、H社の対策、中身を見れば同じことをしている。

品質問題以外にも、間接部門で言えば生産管理部門の生産指示漏れ、担当者の配置に起因する連絡漏れ、設計変更の指示漏れ、こうしたことは忘れた頃にトラブルを起している。
これも、G社やH社と同じことが起きている。

一般的な中小企業の製造業の中で起きることは粗方、どこかで起きたことです。それを、その都度部門メンバーが対策を行っていることになります。
これは『車輪の再発明』ですよ。

『車輪の再発明
広く受け入れられ確立されている技術や解決法を(知らずに、または意図的に無視して)再び一から作ること」を指すための慣用句

再発の場合は『四角い車輪の再発明』をしていたことになる。

そんな無駄な時間を費やさないために、対策や改善には必ず型があるものです。そもそも問題が起こる前に型を仕事に落し込む方が時間とコストに無駄がないと思うのですがね。
どこの中小企業でも、そういったことに取組まないのです。これは、日本には問題が起こってからでないと対応しない文化があるとと思います。予防にコストを掛ける経営者は、これまで見たことないですね。

同業種企業や、同様な間接部門なら何処かしこで同じ問題を起こしているものです。これを有効に活用すべきなんですがね。

まとめ
同業種企業や、同様な間接部門なら同じ問題を起こしているし、結果的に繰り返している。同じ問題は、どこかで必ず起こった問題です。
問題が起こる前に、コンサルなりその道の経験者から直接仕事に落とし込んだ方が遥かに効率が良いと思うのですが、どうして皆さんやらないのでしょうかね。
これも情報格差の一つになっていると思います。
車輪の再発明をしていることに薄々気が付くべきですよ。

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