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なぜ目的忘れてしまうのか

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。

人はどうして目的忘れてしまうのか?
手段化したが、目的忘れていることがある。

仕事は必ず目的があって、目的を実現するために手段が選ばれ業務に落とし込まれていくことになる。これが業務までくると定型的な作業となります。
これら業務を日常的に行っていくうちに従事者は目的を忘れて、次第に手段が目的に置き換わる。これを何度も見てきました。

これは人間の特性ですかね?

これは人間の特性の1つのようです。目的を明確にしておくことが大切であると言われていますが、実際には、目的から逸れて手段ばかりに気を取られ、最終的に目的を忘れてしまう。

これは、人間が習慣的に行動する傾向があるためにおこる。特定の行動やプロセスに慣れ親しむと、自動的にその行動やプロセスに従うようになります。この結果、目的を再確認することが少なくなり、目的から逸れた手段の方向に進むことになるのです。
従って、目的を忘れないことが必要になるのです。

仕事を定型化することで、手段化してしまい、目的を忘れてしまう理由はいくつかあります。

  1. ルーティン化:定型化した仕事は、同じ手順で繰り返されることが多いため、自然とルーティン化しやすくなります。そのため、仕事が手段化され、単なる作業として行われ、次第に目的を忘れる。

  2. 成果の欠如:仕事が手段化すると、目的とは別に達成するべき成果を優先することになります。そして、その成果が目的と合致しない場合、本来の目的を見失っていることになる。

  3. 周囲の影響:周囲の人々が、目的よりも手段や成果を重視している場合、その影響を受け、自分自身も同じように手段化してしまう。

  4. 未経験のことへの恐れ:定型化された仕事に慣れてしまうと、新しいことに挑戦することへの恐れが生じ、目的を追求することを避けてしまう。

以上のような理由から、仕事が定型化してきて、手段化してしまい、目的を忘れてしまうことになる。その結果、状況や環境が変化しているにも関わらず手段に固執して変更出来ないまま継続している。こんな人達がいるのです。

常に目的を明確にすることで以下のようなメリットがある

  1. 目標設定がしやすくなる:目的が明確である場合、その目的を達成するための具体的な目標を設定しやすくなります。目標が明確であることで、組織やチーム全体がその目標に向かって一丸となって取り組むことができます。

  2. 計画立案がしやすくなる:目的が明確であることで、必要なステップやプロセスを明確にすることが出来る。そのため、プロジェクトの計画立案や変更がしやすくなります。また、目的に基づいて必要なリソースやスケジュールを決定することも容易になります。

  3. チームメンバーのモチベーションが向上する:目的が明確であると、チームメンバーは何をすべきか、何に貢献しているのかが明確になります。そのため、プロジェクトに対するモチベーションが向上し、成果が向上することになる。

  4. ステークホルダーとのコミュニケーションが円滑になる:目的が明確であると、プロジェクトに関与するすべてのステークホルダーとのコミュニケーションが円滑になります。プロジェクトの進捗状況や成果物についての共通の理解が生まれ、意思決定がスムーズになる。

  5. 進捗管理や評価がしやすくなる:目的が明確であると、進捗状況や成果物が目的に合致しているかどうかを常に確認することが出来ます。そのため、進捗管理や評価がしやすくなります。プロジェクトの改善点や問題点を特定し、適切な対応策を打つことが出来ます。

まとめ
会議であっても、目的を書いておかないと議論がどんどん脱線していくことになる。ホントに人間は忘れやすいところがあります。
また、脳はエネルギー消費が大きいので直ぐに定型化し、考えないで済むように省エネモードに移行するようになりますね。
定期的に、目的がなんであったか考える習慣を持つことで環境変化や状況に応じた柔軟な手段を変えていくことが仕事では重要なことになります。

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