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体験させることが必要

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。

大企業と中小企業とでは、マネジメントなど歴然とした差があります。中小企業ではどうしても、新しい研修制度やマネジメント手法など採り入れる機会もないことで古いままとなっている。当然、役員も新しいことを学ぶこともしていない中小企業は当然古いまま。

中小企業では、マネジメント手法や取組みについて他社の情報が無く、過去の経験値から活動を行うことになる。古い価値観の人が集合した組織である。
結果的に中間管理職が育たない。そのことを役員が社内の中間管理職のレベルが低いと言う。
いや、そもそも指導も教育もできない役員と上層部に原因があるのではないか?

それを証明するために実際に行った事

設備導入を行う場合、大企業なら必ず計画を立てて実行に移行します。ところが、中小企業の中間管理職である課長でも計画書を書けないのですね。
当然、それまで教えられることも経験したこともないからです。それをもって、役員は中間管理職のレベルが低いと言う。

事例 設備導入に関する、一連の作業を教育し実践させる

中間管理職に設備導入の計画立案から関連担当者招集、搬入立会など実践教育を行うと、2回目の設備導入はすべての段取りから設備設置、最終の品質確認まで取り仕切って行うことができるのです。
設備導入の計画書作成から関連部署、メンバー、業者との一連の作業の一例です。

①設備導入計画書の作成
プロジェクトの目的と背景の明確化
設備導入の目標と期待される効果の記載
予算、リソース、スケジュールの詳細な計画
リスク評価と対策の検討
設備導入に関わる関係者の一覧と役割分担の明確化

②関連部署との協議(調整会議)
導入計画書を関連部署の上級管理職に提出し、承認を得る
関連部署のフィードバックを収集し、必要に応じて計画を修正する
プロジェクトの手順と安全面を関連部署と共有する

③プロジェクトメンバーの選定
プロジェクトの成功に不可欠な役割を果たすメンバーを選定
メンバーのスキルと経験に基づいて役割を割り当てる
プロジェクトチームのリーダーを任命し、責任と権限を明確化する

④外部業者と調整会議
設備導入計画の手順など必要な項目を外部業者と打合せ
契約条件や納期などの詳細を調整交渉し、正式な契約を締結する

⑤打ち合わせと進捗報告
プロジェクトチーム内で定期的な進捗報告会を実施する
問題点の特定と解決策の議論を行い、必要な修正を加える
外部業者との進捗確認や調整のための打ち合わせを行う

⑥設備導入の実施
プロジェクトチームと外部業者が協力して設備の導入を実施する
試運転やトラブルシューティングを行い、安定稼働を確認する
品質確認と評価を行い検収を行う
ユーザー教育やトレーニングを実施する

⑦評価と改善
設備導入後の効果を定量的・定性的に評価する
設備導入プロジェクト全体の振り返りを行い、次回の改善に活かす

これらの見本を見せながら設備導入の計画書から関連部署、メンバー、業者との一連の作業を実践させました。

二回目の設備導入は、どうなったか?
この担当者が全て取り仕切り計画立案から導入設置まで完了。

事実は、役員が知識も教育もできなことが原因で中間管理職が育っていないのである。
結果、レベルが低いのは、役員の知識不足が原因であったこと。

まとめ
これは中小企業にありがちなことで、役員含め上層部のレベルが低いことで中間管理職のレベルが低いままとなっている。中間管理職においても自力で学習することはできるのですが、自発性が不足しているのですね。
今は環境変化が加速度的に進行しているので、自発的に知らないことや新しいことを学習し取り組むことが非常に重要なのです。

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