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仕事が出来る出来ない

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。

いろいろな人達と仕事をしてくると、幾つかのタイプと出会うことになります。それは、仕事が『早い人』『遅い人』、仕事が『出来る人』『出来ない人』、とかありますが誰もが同じレベルの能力を持っている訳ではないのです。
公立校に通っていた当時を思い出せば、クラスメイトの中に出来る子から
出来ない子の分布がありました。
また、国語が得意、算数が得意とかそれぞれ幾つかのタイプがいたことからもわかるように個人の能力には多様性があり、それぞれ得意なことや苦手なことがあります

社会にも同様に、人々が集まって組織が出来ると、自然と能力のバラつきが出てきます。したがって、職場でも同じ能力を持っていることはあり得ません。そのため、自分と同じ能力を持っていると勘違いして仕事に取り組んでいると、遅れが生じたり、指示がで出来ない人や何も進まない人に遭遇することになります。
仕事は組織的に進められるため、一人が問題を抱えていると、全体の進捗に影響を与えてしまいます。そのため、個人の能力を考慮した仕事のレベルと配分が重要になるのです。

役職者の役割
仕事が出来る人なのか?何が得意なのか?何が苦手なのか?
ここがポイントで、仕事を進めるために見極めて、仕事の采配をする必要があります。初対面であると判断が難しいですが、コミュニケーションの受け答えの中から見極めていくことになります。
ここが、管理監督者の重要な役割になるのです。

能力の見極めになりますが一般職から管理職まで階層別に求められる必要な能力があります。
大企業では人事的公平性を踏まえ試験で篩いにかけられ選別されることになるので合格者は一定のレベルがあることになります。
これが中小企業となると、組織要員規模から試験などはされずに年功などを参考に昇格することになるので能力差を踏まえていないことになる。だから、役職者であってもそれに見合った仕事が出来ない者が存在するのです。中小企業では、この点が困った問題でもある。

中小企業では一般職も含めて、最初に仕事が出来るタイプなのか判断することが重要になってきます。その後の仕事の進み具合に大きな影響に繋がります。

新規案件が出来るかの判断方法
・思考の広さと深さがあるか
・指示や説明したことに質問が出来るか
・指示や説明したことを逆に説明出来るか
・指示した内容がイメージ出来ているか
・何から始めるのか
・行動しているか

ここで一番重要なのが、思考の広さと深さでこれが身についている者は、大体の事は出来てしまう。思考に広さと深さがあるということは、仕事を分解整理指示されたことを基に幾つかのパターンや効果的な提案を持ってくるタイプである。このタイプは優秀で放っておいても仕事の成果を上げます。

次に、ここで外れたタイプは、それぞれの得意分野の存在を見ていくことになります。その得意分野が仕事に合致すれば成果を上げることが出来ます。

一般的な分類
・新規案件に対応出来ないタイプ
・ミスが頻発するタイプ
・マイペース
・責任感が弱い
・細かいことを気にする
・頼まれたことを断れない
・嫌なことは後回しにする
・計画を立てない
・言われたことだけをやる
・仕事の全体像が見えてない
・時間を気にしていない
・意思決定が遅い
・報連相が出来ない
・業務を整理出来ない
・幾つか条件が重なると整理出来なくなる
・優先順位が決められない
・経験値の積上げが出来ない
・過去の経験を活かすことがない
・リセットが掛かったように最初に戻っている

これらの特徴を元に適材適所に配置していくことになりますが、中小企業では組織的に配置が難しいところでもあります。

まとめ
企業は組織活動することで成果を出していく使命があります。したがって個人の能力を考慮した仕事の品質と配分が重要な要素となります。
中小企業では、従業員の中から、広く深く思考が出来る者を見つけ出し育てていくことがとても重要になってきます。
そもそも広く深い思考を出来ない人に仕事を指示しても、結果的に出来るようにはなりません。思考することが不得意なタイプが出来るようになったのを見たことはありません。定型業務しか出来ない人に新規プロジェクトに取組ませても時間の無駄になります。能力には残念ながら閾値が存在するのです。

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