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仕事の因数分解

これまで大企業から中小企業のいろいろな人達と仕事をしてきました。
製造業を中心に業務をしてきて気が付いたことを記します。

中小企業でも中間製品の製造業だと、仕事の分野や範囲が限られた製品を製造している。所謂、半完成品であったり、ユニット的なものを製造している。製品は部分的な技術に限られた部分になるので、当然技術的スキルを上げるにも制約を受けることになる。その環境の中で自分のスキルを身に着けていくには、自分から行動していかねばならない。
社会生活の中で何処に身を置くかで、自分の人生に大きな影響が出ることになります。

中小企業でも売上拡大している業種なら、やるべき仕事も拡大しているのでスキルアップはある程度は望むことが出来るが、成長が止まったような業種では、組織の活性化も図れず、尚更自分から進む行動が必要になります。

中小企業におけるスキルは、主に技術要件と管理技術の二つになる。両方を求めるのが最上となりますが、管理技術だけに重点を置いても良いと思います。
中小企業の技術要件スキルは、転職しても範囲が狭いことから活用できる同業に転職しない限り使う機会は少ないですね。
一方、管理技術として身に付けると業界が違えども使えるスキルとすることが出来ます。管理技術の一つとして仕事を因数分解出来ることがとても重要なスキルだと思います。
経験上これが出来るということは『仕事が出来る人』です。

管理技術としての因数分解
仕事をしていく中で、新規業務が発生したり問題が起きた場合に必ず業務の見直しを行うことになります。見直しの方法として仕事を因数分解する。
因数分解つまり階層化することにもなる。根本的な見直しを行う場合には、目的や目標から体系立てて因数分解していくことになる。

製造部門の品質文書としては
・ISO文書
・作業標準書
・設備条件設定表
・点検記録表
・手順書
・教育資料
等、いろいろな文書があります。
これらの文書を、維持継続していける文書体系に分類し、階層化し、それぞれの文書構成を分解していくことを行う。

例えば、製造品質にかかわる品質文書体系を根本的に見直す手順としては
目的設定
 
目標並びに目的を達成するとどのようになるのか、どのようにしたいのか
文書体系化
 
文書体系の骨格を設定する
文書の階層化
 
それぞれの文書の位置づけと、対象となる階層を決める
文書の構成化
 記載する文章の書き方を階層に見合った定義を決める

体系図から階層、それぞれの構成へと因数分解していく手順と経験を積むことを自分から行動してスキル身に付けるようにする。

まとめ
仕事の因数分解が出来る人材は希少性があると思います。特に新規業務を進める計画立案など出来る人材は特に中小企業には稀な存在となります。
大企業に所属した場合のメリット・デメリットもあるし、中小企業のメリット・デメリットも当然あります。社会生活の中では、何処に身を置くかで自分の将来が左右することになりますが、自分のスキル向上には、自分の意志で行動してかないと流されるだけである。
どんな仕事でも自分の頭で考えることが重要です。

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