日本製鉄⇒トヨタ、宝山鋼鉄、三井物産の訴訟に取り下げついて

日本製鉄㈱がトヨタと宝山鋼鉄を電磁鋼板の特許侵害について、被害額200億円をもとに訴訟をしていたが、トヨタと三井物産に関しては取り下げた。提訴直後は日本製鉄㈱がトヨタを提訴することは「ホンマかいな?」とわが耳を疑った。

新日鉄㈱とPOSCOの関係について


1985年頃、新日鉄㈱(当時)と韓国のPOSCOは蜜月状況にあり、電磁鋼板のみならず、多方面にわたって情報提供をしていた。私もPOSCOに対してエネルギー需給調整に関する技術について技術協力を行った。POSCOの要求が契約の範囲を超えている心配があったので本社の技協に問い合わせると、「先方の要求には躊躇なく答えよ」と言われる始末でした。
従って、POSCOに対して特許侵害の訴訟を起こした。しかし、蜜月の関係にあった頃、知財関係の不備から訴訟は不首尾に終わっている。
宝山鋼鉄はPOSCOから得た技術情報であり、自分達に責任がないと判断しているようだ。宝山鋼鉄は鄧小平氏が改革開放政策の見本として新日鉄㈱の稲山会長に鉄鋼製造技術や製鉄所建設の技術指導を求めた。あの当時の中国の鉄鋼技術は小学生並みであると誤解した稲山氏がオーバーサービスをしたツケが回っている。

続編(K元厚板技術部代vsN藤秀幸との討論)

製鉄所見学の目的で元浜公園に行って、見学チケットを入手する目的で勤労センターに来ていた二人と出会う。私は車内からの見学は意味がないので諦めた。N藤さんが①日鉄とトヨタの電磁鋼板訴訟の意味合い、②日鉄の脱炭素の進捗状況について私に議論を吹きかけて来た。そこで鉄鋼製造について造詣が深いK氏が助け舟を出してくれた。K氏とN藤氏の議論がかみ合わず、「永井さん、N藤さんの科学技術の底上げをして下さい」と逆にSOSを出しました。N藤さんは思い込みが酷くて、私の説明を咀嚼しきれないことが多い。


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