中国全史(6000年の興亡と遺産)

今朝から中国全史を読み始めるが取りつきが悪いので「阿片戦争と太平天国の乱」の章から読み始める。この時の皇帝は乾隆帝で国内に矛盾はあれど、世界一の国としての体面を保っていた。しかし、英国の世界進出の野望が中国の綻びを無残にも引き裂いて行った。その道具は阿片で儒学者の官僚 林則徐はビクトリア英国女王に「貴国は害毒である阿片を国内で厳しく取り締まっているのに中国での害毒に目をつぶるのですか? 貴国の関係者が阿片を中国に売りつけていますが、ご存じですか?」という親書を奏上しています。このような筋目正しい官僚が中国にいたようですが、我が国の政治家や官僚に筋目を通す人は皆無ですね。乾隆帝と言えば「瓔珞(えいらく)」と言う中国ドラマの主人公として、その生き様が表現されていました。
乾隆帝が在位していた頃までは中華思想(中国が全てにわたって中心にいる)が通用したが、譲位した後は坂道を転がり落ちてしまった。極東のちっぽけな国(日本)に国内をかき回され、混乱の極みに嵌った旧大国を救ったのが、孫文ですが、蒋介石と毛沢東の国内の覇権争いは毛沢東が勝利した。その後、大躍進政策の失敗、文化大革命と言った科学技術を無視した政策で国民は疲弊した。何千万人ともいう数の国民(農民)が死んだ。鄧小平は「頭の黒い猫でもネズミを捉えれば良い猫だ」とうそぶいて改革開放政策を推し進めた。その結果、都市部の急速発展を成し遂げ、世界第2位の経済大国になった。習近平総書記は中華思想の復活まで視野に入れて、行動している。
劉少奇、周恩来、林彪等の多くの政治家が中国を司る権力争いを繰り返して来た。周恩来は暴君毛沢東に反抗した唯一の政治家だと思っています。毛沢東や習近平のことは生々しくて、記述が少ない。
中国4千年の歴史と言われ、様々な歴史書が編纂され、哲学書、四書五経などと言った我が国の指導者が有難がる書物も多く存在する。また、長恨歌と言ったロマンあふれる文芸作品もある。私は漢詩が好きで白楽天、杜甫の作品を暗唱しています。


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