小学生向けのボラ「わくわく科学実験教室」の改善が

20年前に東海市の有志が日本財団が行っていた小学生向けの科学実験教室を東海市に持ち込み、東海市社会福祉協議会を核にして始めました。教材(実験キット、指導マニュアル)はアジレントテクノロジー株式会社が無償で提供してくれ、私達市民がサポーターとなって運営を担当しています。社会福祉協議会の支援は小学校の教室を借りる点で効果的でした。18年前、点訳ボラの代表者から「あなたに一番不向きなボラを紹介するけど、やってみませんか?」とお誘いがあり躊躇なく参加しました。「あなたに一番不向きな」と言う意味は『アジレントから提供された実験用キットの組み立てや実験は子供達に任せ、サポーターは極力手を出さないで子供達に挑戦させることを重視する』にありました。参加してみると実験教室の実態はサポーターや付き添いの親が手を出す、口を出すありさまでした。私は子供たちが泣きべそをかいても手も口も出さなかった。実験一度や二度の失敗にくじけては日本財団やアジレントの趣旨に反すると思ったからです。
始めた頃は30人の募集人員に対して、学校側で人数制限をかけるありさまでした。時が経つにつれて、参加希望人数が減り、今では参加する子供の数は15人程度で、子どもの人数より、サポーターの人数が多い時もあります。
問題点1:実験キットの種類が少ない
アジレントテクノロジーは数多くの実験キットを欲しいだけ提供してくれたが、アジレントが提供を止めた後はサポーターが実験キットを手作りにしたため、種類が少なくなった。予算の関係で。
問題点2:サポーターの質の低下
アジレントは実験の目的を懇切丁寧に記述したマニュアルも提供してくれたので、サポーターの科学に対する知識のレベルアップに寄与していた。今はそのシステムが機能していない。子供たちが科学に興味を持つきっかけになる説明をサポーターに望むのが困難だと感じています。
昨日の教室で感じたことは子供達の経験とサポーターの経験のギャップが大きすぎる事です。子供達はデジカメやスマホのカメラが当たり前です。その子供達にピンホールカメラやレンズやフィルムをどのように説明するか工夫が必要だと感じた。子供達の経験とサポーターの経験のギャップを埋めるには共通する事物を使う必要があります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?