EV普及へ1ミリほど前進しました

千葉県柏市の公道でEVの非接触充電システムの実験を行うと昨日のニュースで報じていた。今朝はNHKのニュースでも。どうやら、イスラエルで開発した非接触充電システムとは異なるのか?
非接触充電システムが実用化すれば①充電の時間制約が解消する、②小さな蓄電池の搭載で済むと言うメリットが生じる。現状のEVは大きくて重い蓄電池を車両の底面に敷き詰めて、収納場所を確保している。
解説者の解説では「信号停止の時間(40秒)で十分に走行距離が稼げる」と言っていたが、いつもいつも道路を掘り返しているわが国ではこの方法では心もとない。軽自動車から総重量40トンもの車両が混在して走行し、ガス管、水道管、下水管の敷設が続く我が国では充電用コイルを適切に施工できるのだろうか? 別に非接触充電システムに反対している訳ではなく、我が国の縦割り行政では中途半端に終わってしまう危惧がある。

5年間働いた水素ステーションの経験では

名古屋市緑区の水素ステーションで働いている時、ステーション勤務者は全員65歳以上で課題抽出する人がいなかった。私は運転データを、設備構造を、水素製造技術を詳細に調べて起動時間の短縮、運転の勘所を文書化しました。超高圧(80MPa)の水素ガスをFCVの水素タンクに充填するには水素ガスを-35℃に冷却する必要があり、冷凍機の性能確保に努め、メーカーに技術指導もしました。
一番のガンは保安監督者(所長)の選任要件が現実離れをしていたので愛知県産業労働部産業保安課と高圧ガス保安法の不備を指摘しました。保安課は最初、私の意見を無視しましたが法律の不備と現実の不具合を指摘され、しぶしぶ認めました。
ミライを売ることしか頭にないトヨタにも「充填終了圧を下げないと水素ステーションの普及はあり得ない」と注文をつけました。いまだに改善されておらず、水素ステーションは全国で160ヶ所余りで停滞している。
豊田章男氏は私のアドバイスに耳を貸さない「裸の王様」で、―253℃の液体水素を搭載する水素エンジン車で遊んでいます。
岸田総理は経済対策の中で①コストカット思考を払拭しよう、②物流の効率化や健全化を宣言しているが、これにはトヨタの意識改革が必要不可欠です。


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