NHKの朝ドラ『寅に翼』で放映している民法改定のいきさつと戸惑い

GHQからの指令で日本国憲法や民法の改定と息もつかせぬ民主化の嵐に主人公は翻弄される。主人公は新聞に掲載されていた新憲法の条文は国民は自由かつ平等と言う精神で貫かれていると希望の光を見出だした。戦死した夫の優しい励ましの声を耳にしたことを思い出した。そのことを家族に話し、経済的に大学進学が困難だ、自分が家族を養って行かねばと思っている息子に大学進学を進めた。法務省で働き始めて与えられた課題は民法改定案の事務局の仕事でした。素案を家族に読ませて、率直な意見を求め、市民が求める民法について具備する条件を見出だした。夫を戦争で失い、自分の立ち位置に不安いっぱいの義理の姉のことから重要なことに気付いた。民法改定委員会の委員も民法改定の論議の中で「家とは何か?」と言う旧来の考えに固執する学者、家と言う考えが女性の地位を軽んじていると主張する学者がいて考えさせられる。新憲法発布、新民法制定後、国民は目先のことに気を取られて原理原則に真正面から向き合ってこなかった。自民党も下野した時に復権する事のみに捉われ、国民のための政治とは何かに考えが及ばずに、自公連立で済ませた。一方、2大政党制のメリットを活かすことなく野党(民主党)は分裂し、自公政権の暴走を許してしまった。
このドラマは①結婚の条件、②結婚に伴う姓の選択の矛盾等を痛烈に批判している。別の観点から考えると皇位継承者の安定化と言う日本国憲法の重要な規定の改定に踏み切れない総理、閣僚、国会議員の無責任さを批判しているように感じられる。秋篠宮眞子様は皇籍離脱され、二女の佳子内親王様も三十路を目前にされている。佳子様が皇籍離脱となれば、由々しき問題に発展する。

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