見出し画像

ナンバー2をみれば、経営者の姿勢がわかる

私は体験主義ですから、いろいろなことをしてきました。
採用試験を受けた回数は、数えたことはありませんが、相当な数だったと思います。
そんななかで感じたことがあります。
転職時、面接試験には、中小企業ほど経営者がでてくることが多いものです。
面接試験では、経営者一人で臨んでくるタイプとナンバー2を同席させるタイプがありました。

どちらかといえば、ナンバー2を同席させるタイプのほうが多かったでしょうか。
私は、必ずしも転職する意思がなくても、採用試験に応募していました。
理由は、中小企業の経営者をみておくためでした。
転職のための予行演習のようなものでしょうか。。。
これが案外勉強になります。

ナンバー2を見ていると、およそ経営者の姿勢がみえてくるからです。
多くは社長の腰ぎんちゃくタイプですから、すぐにワンマン経営者だ、と理解できます。
転職する意思などありませんでしたから、私は堂々と持論を展開しました。
かえってくる内容で経営者を判断しましたが、かなり偏見があることや他人を見下した言葉をいってくることがわかりました。

上場会社の創業経営でもこの程度なのだと理解できたことは、その後の転職で活かしていけのるか、と思ってましたが、自分が転職するとき、すっかり忘れてしまい創業経営者にうまく取り込まれていました。
これも人生でしょう。
それでもまじかに中小企業の経営をみておくことは勉強になります。
なぜなら、問題だらけだからです。
問題だらけだからこそ、中小企業の経営というものでしょう。
そこは問題を改善、改革していくことで中小企業が、大企業へ変貌していける可能性があるということでもあります。
実際、そのうちの1社は経営者のすぐれた能力によって、20年間のプロセスを経て見事に大企業へ生まれ変わりました。

私が経験した中小企業全般でいえば、ソニー子会社のように、ソニーを源流にもつような企業と比較すれば、言葉にならないことばかりでした。
本当に、将来、企業を成長させていく気があるの、といった状況でしょう。
ただ1社だけ、創業経営者の経営能力で成功した企業と出会えたことは幸運でした。

厳しさ、やさしさ、他人の意見に耳を傾ける、自ら勉強する、外部の人たちを大切にする、果敢に挑戦する、あきらめない、中小企業の構造を社員への投資によって変えていく、すばやい事業展開、といった創業経営者の実行力の神髄をみせてもらいました。
それでも、私には、自由闊達という面でまだ課題が残る、と今でも思っています。
これができなければ、どこかのワンマン経営者と同じで、世界的な企業になることはないでしょう。

グローバル企業になっていくためには、さらなる挑戦が必要でしょうか。
創業経営者の先見の明と、それを具体化する実行力は抜群でしたが、あえて課題を書いておきましょう。
もちろん、当時のナンバー2は、今はいませんが。。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?