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がんになっても「自分らしく生きる」


看護師が患者さんの手を握ったり背中を優しくさすったりする行為を看護用語で「タッチング」と言います。


身体を優しく触れられることによって脳の神経伝達物質「オキシトシン」が分泌されます。


このオキシトシンには、不安やストレスを緩和する、痛みを和らげる、脈拍や血圧を安定させるという作用があります。


患者さんへ安心と安楽を与えるためにおこなうタッチングは看護師にとって欠かせない看護技術の一つです。


しかし、コロナ禍になり、患者さんに触れる機会は明らかに減りました。


とくに外来通院患者さんへ触れることはとても気を遣うようになりました。


手袋を着用してから触れたり、手洗い、アルコール消毒をして患者さんに余計な不安を与えないように配慮するようになりました。


タッチングから得られる効果は非常に大きいと感じていますが、それが自由に行えない…とてももどかしい気持ちでした。


本日施術したお客様から、「手がとてもしっかりしている。指先までパワーを感じた。安心感が伝わってきた」と言っていただきました。


長年看護師としてたくさん手を使って、たくさんの患者さんに触れてきたこの手をそのように感じて頂けて非常に嬉しく思いました。


そして翌日も「体とマインドが軽い」と言っていただけました。


本当に嬉しいお言葉。


この手で多くの人を癒したい。


そして、一人一人の『生きる』を応援したい。

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