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covid19 人々の行動変容

どうも、看護師E.です。ご無沙汰しております。

最近はTwitter、TVニュース、インターネット、友人との話題、すべてにおいてコロナコロナコロナですよね。

正直うんざりです。

まさか、自分が生きてるうちにこんな伝染病に生活が左右されることがあるとは、思いもよらなかったです。

しかし私は看護師。

どうしてもcovid19には関わらないといけない。

covid19はインフルエンザより…大丈夫っしょ?

数カ月前の私です。

「武漢?大変だな~」「クルーズ船?大変だな~」

あの時の私はコロナについて勉強もせず無知でしたし、緊急事態宣言まで政府が出すなんて、想像できませんでした。私だけでないと思いますが。

当初からTwitterの熱心な医クラ(医クラスター=医療従事者)の方たちが、ちゃんとしたソースの情報を流してくれ、私は自然と情報は得ていました。

しかし、やはり対岸の火事。全く実感がなかったです。

実際の職場では

武漢で流行り出したころ、職場でも

「中国大変だね~」と。やはり対岸の火事。

その後当院でもcovid19罹患患者さんを少しとるようになり

「あれ、うちでもとってるんだ…意外と患者さん多い?」

とあれよあれよ言ってる間に、もう今です。

弊社でもcovid対策を病院で大々的に行い、やっとスタッフたちは危機感を持ったように思います。

先日ワイドショー街中インタビューで高齢のおじさんが

「周りにいないから正直実感がわかない」

とおっしゃってました。

医療職だって危機感を持つのに時間がかかりました。

一般の人がなかなか実感がわかなかったのも、無理はないと思います。

緊急事態宣言そして自粛

そんな中4月7日に発令された緊急事態宣言

宣言が出された当初はまだまだ電車は混んでるし街中も人が多く

「あれ?こんなもんか??」

って思っていましたが、早2週間、小池知事からの繰り返す自粛要請、stay homeの呼びかけで居酒屋、百貨店などが閉まり、いよいよ街は閑散として”緊急事態がおきている”感が出てきました。

当初、非医療従事者が多い、私のInstagramのストーリーは外出先の動画がたくさん挙がっていましたが、最近は友人たちとの食事の約束はここぞとばかりに延期。

ストーリーも自宅の動画。

有名人の死やコロナへの感染もあり、非医療従事者の人たちも危機感を持っていっているように思います。

これで感染が少し落ち着けばよいですが…

大人の行動変容

安倍首相、小池都知事、みんな言っています。

「行動変容を!!」

みなさん、最近よく耳にしませんか?行動変容

行動変容ってなんでしょうか?

普段、私は循環器病棟に勤め、日々心疾患を患った患者さんに”指導”を行っています。

塩分制限食を食べるように、毎日血圧を測るように、毎日体重をはかるように、しっかり指示された内服をするように…

しかし、指導されたことをやるってとっても大変です。

私は特に持病はありませんが、花粉症の時期は内服をしています。

当然、決まった時間に飲むべきものですが、忘れます。

しかし、飲まないと症状が出るため必要にかられて飲むのです。

じゃあ、これが自覚症状がない血圧の薬、血糖の薬…などだったら?

私はきっと内服するのを習慣づけるまで飲み忘れることが多々あることでしょう。

何か自分に不利益なことが起こらないと(実感しないと)、飲んでいなかった内服を飲む

というように、行動を変容するのはとても大変です。

だから、今回の国民の行動自粛は本当に本当に全員頑張っていると思います。

なぜなら、自分自身に害がない中で(自覚症状がない中で)しっかり行動変容できているのだから。

行動変容ステージモデル

厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイトから抜粋しました。

人々の行動が変容するまでの過程をしめしています。

サイトでは運動・禁煙について書いていますが、今回はcovid19に当てはめて考えてみます。

1.無関心への働きかけ

●意識の高揚

外出自粛のメリットを知る

●感情的経験

このままでは「まずい」と思う

●環境の再評価

周りへの影響を考える

2. 関心期への働きかけ

●自己の再評価

不要不急の外出をしている自分をネガティブに、が委縮自粛をしている自分をポジティブにイメージする

3. 準備期への働きかけ

●自己の解放

不要不急の外出を控えられていると自信を持ち、外出自粛を始めることを周りの人に宣言する

4. 実行期と維持期への働きかけ

●行動置換

不要不急の外出をする時間を自宅で有意義に過ごす行動に置き換える(例:ストレスに対して外で買い物をするのでなく自宅でネットショッピングする)…あまり良い例でないなぁ、すみません。

●援助関係

外出自粛を続ける上で、周りからのサポートを活用する

●強化マネジメント

外出自粛を続けていることに対して「ほうび」を与える

●刺激の統制

外出自粛に取り組みやすい環境づくりをする

皆さん、今何期にいますか?

なお行動変容のプロセスは、常に「無関心期」から「維持期」に順調に進むとは限りません。いったん「実行期」や「維持期」に入ったのに、その後行動変容する前のステージに戻ってしまう「逆戻り」という現象も起こり得ます。

と書いてあるように

「自粛飽きたね…」

「そろそろ良いかな…」

とぽつぽつ外出している人がみうけられます。

気持はわかりますが、4月19日現在も感染者数は増加しています。

みんなで気持ちを引き締められたらよいですね。

そして自宅でも充実する”何か”を見つけられたら良いですね。自戒。

自分の行動を変容するには今自分が何期にいるのかを意識するのが大切かと思われます。

頑張りましょう。


松本千秋.厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-07-001.html(閲覧:2020年4月19日)

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