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国際機関OECDと活動するN中生と教育についての「なんでやねん」を考える

角川ドワンゴ学園では、生徒に様々な興味関心を深めたり発見したりする機会を提供すべく、幅広い分野の専門家や有識者をお呼びして、いろいろな講演を実施しています。
今回のnoteでは、2022年3月10日に実施した、N中等部生をゲストに教育の未来について語り合うセッションを紹介します。


#N中 &N/S高ゲストシリーズとは

角川ドワンゴ学園には様々な活動をしている生徒がたくさん在籍しています。各方面で活躍する生徒たちをロールモデルとしてゲストに迎え、同じ”生徒”という目線から講演をしてもらおう!という趣旨で生まれたのがこの #N中 &N/S高ゲストシリーズです。

セッション内容

第1回は様々な分野で”はたらく”N/S高生をゲストにセッションを実施したのですが、N中&N/S高ゲストシリーズ記念すべき第2回のゲストは、N中等部3年の七島海希さん。
福島県出身の七島さんは、東日本大震災の翌年にパリから東北の復興をPRするOECD(*)東北スクールをきっかけに地方創生について活動する先輩の姿に憧れ、小学生の頃から地域の商店街を盛り上げる活動をはじめ、現在では国や地域を超えて世界中の学校や企業と繋がることができる「誰1人取り残さない」社会の実現を目指したプラットフォームを考えているそうです。(規模がすごい…!中学生の活動とは思えませんね!)

*OECD:経済協力開発機構

当日は、数々のコンテストで受賞歴を持つ七島さんを見て「年齢が近い方が賞を取っていて話を聞いてみたいと思った!」と刺激を受けた生徒から「自分もアクションを起こしたいと思っているので参考にしたい!」というアクティブな生徒まで、たくさんの想いを持った生徒が集まってくれました。

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↑ アイデアを熱心に語る七島さん

プログラム内では、七島さんの活動に関するお話や想いを聞く中で、「かっこいい!」との声が飛び交うとともに、実現しようとしているプラットフォームをハンバーガーに例えたユーモアのある説明には「わかりやすい!」といった意見も上がり、生徒は皆興味津々のようでした。

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↑ 七島さんが考える未来の教室の形、名付けて「世界中がクラスメート!」大作戦!

日本の教育のリアルに不満爆発!

プログラム後半では、「なんでやねん対話」として普段言いづらい日本の教育に対する疑問や不満、そして理想のクラスルームについて参加者全員で語り合いました。ワークシート共有直後から生徒の想いが溢れ出し、理不尽な校則にはチャット欄では共感の嵐でした。

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↑対話タイムスタート直後から想像以上のスピードで飛び出す”なんでやねん”に七島さんもびっくり

ひとしきり”なんでやねん”を共有した後は、理想のクラスルームについて考える時間。「間違っても怒られない」「成績をAIがつける」「いろんな学校と交流する」と、こちらも止まることなくたくさんの意見が集まりました。
七島さんが目指す、世界中がクラスメート、といった形が参加生徒の中でも具体化された瞬間でした。

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↑出来上がったボードがこちら。実はこれNo.3まであります(!)

生徒のアンケート紹介

トークセッション終了後、参加した生徒からはこんな感想がとどきました!
・自分と同世代の方がこんなにも行動し、実際に成果を出してることに感動した。
・みんなで教育のモヤモヤやこれからの教育のアイデアを共有することができてとても有意義だった!
・何をするにも自分から動き、機会を逃さずにすることが大切なんだと知れた。自分も少しでも興味を持ったら進んで行動していきたい!
「当たり前」を取っ払ってみると、思った以上に改善案が出ることに気付いた。
・教育に疑問を持って、変えたいと思っている人は私だけではないと気付くことができた。

セッション中「実現したい」ではなく「実現します!」とはっきり言い切れる七島さんの姿はとても頼もしかったです。春からはS高に進学する七島さん、今後の活躍も楽しみです。
七島さんによると、この講演後に七島さんと活動したい!と手を挙げてくれた生徒も複数いたそうで、教育がこれから少しずつ変わっていくのかと思うとワクワクしますね!
角川ドワンゴ学園では、今後もいろいろな方々や企業と連携して、生徒に新しい出会いや学びの機会を創っていこうと思っています。

ご協力いただいた七島さん、本当にありがとうございました!