見出し画像

私の一番の王子さま"星の王子さま"

一番好きな本はなんですか?

それに私は必ずこう答える。"星の王子さま"です、と。

フランスの飛行士、サン=テグジュペリが書いた児童書。その中でも、内藤濯さんの翻訳した元祖・星の王子さまが一番好きだ。

出会いは大学生

小さい頃から存在は知っていた。

タイトルだけ知っていて、中身については何も知らなかった。

実家にも祖父母の家にも本があった。ただ、他の本はほとんど読んだのに、なぜかこれだけ読んだことがなかった。あとから家族に聞いたら誰も読んだことないっていうから、不思議なものだ。

そんな上辺で星の王子さまを知っていただけの私に、読むきっかけをくれたのはNEWS加藤シゲアキさん(シゲくん)のソロ曲だった。

2014年に発売されたアルバムQUARTETTOにてソロ曲として収録されていたのが"星の王子さま"だった。

詳しく聞くと、ロケで寄居の星の王子さまSAに訪れたシゲくんが魅力にハマり、星の王子さまをイメージして使った曲とのこと。

アルバム収録曲は最初タイトルだけ発表される。
私はあいにくシゲくんが行ったロケを見ていなかったので、シゲくんのソロ曲・星の王子さまが、あの有名な星の王子さまだと最初は一致しなかった。

のちのち、解説などを見るうちに影響を受けて作ったと聞き、本にも興味を持った。

シゲくんのソロ曲は、作品と呼べる規模。ライブでの演出まで含めて、毎度シゲくんらしさが詰まっている。

そんなシゲくんの世界が広がるソロ曲に選ばれた題材がどんなものなのか素直に気になったのだ。

実家の本棚から引っ張り出した星の王子さまは、少し色褪せて埃っぽかった。

児童書、ではなかった

手に取った星の王子さまは言い訳から始まっていた。

(まえがきも言い訳笑)

砂漠に不時着した飛行士。
どこか違う小さな星からきた、小さな王子さま。

砂漠で王子さまに出会った飛行士が、王子さまと一緒にいた頃を思い出して書いた物語だ。

王子さまはとても利口なのに純粋だ。

この物語は忘れていたものを取り戻せる、本当に大切なものに気づけると言われている。

その忘れていたもの、本当に大切なものは人によって違うだろう。

純粋な気持ちでこの物語を読めた時、自分の心にどんな気持ちが芽生えるか。その芽生えた気持ちを大切にして大人として生きていきたいとそう感じる。

読むべきポイント

有名な文はいくつかあるが、私が一番好きなのは、飛行士が王子さまと出会うシーンだ。

簡単にいうと、大人に通じなかった話が王子さまに通じる。
子どもの気持ちがわかる、といえばいいのだろうか。王子さまが子供なのか、大人なのかなのは読む人の解釈に寄るだろう。王子さまはいろんなことを理解しつつ、子供の気持ちを持ち合わせている。その出会いのシーンがすごく印象的だ。これだからこそ星の王子さまという物語が始まるのだと感じる。

もうひとつ有名なシーンはキツネと出会うシーンではないだろうか。
『大切なものは目に見えない』ということを、キツネが王子さまに伝えるシーンだ。

ここもぜひ本を読んで自分なりの解釈を見つけてほしい部分である。王子さまと愛するものの関係に心打たれることだろう。


シゲくんありがとう

いつも星の王子さまについて考えると思うことがもうひとつだけある。

それは、この物語に出逢わせてくれたシゲくんへの感謝である。

シゲくん、ありがとう。あなたのつくる世界がとても好きです。

星の王子さまのライブ演出感動なのでぜひみてみてほしい!
イントロから美しすぎるけど、順当に進んで大サビで毎回必ず泣きます。好き。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?