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day.3 パニック症ってつまりなんなの?-発作より大変な…編-

「予期不安」と「回避行動」のお話しでした。

しんどさを避けたがために自分を責めて、また発作…そんな負のループを繰り返すのがパニック症です。自己肯定感は微塵もなくなるし、体はいっこうに良くならない。うつ症状が出て然るべきだと思います。ちなみに、うつ→パニックの順番で発症する場合もあるし、パニック→うつの順番で発症することもある。私はおそらく、プチうつ→パニック→うつだったと思われます。

▼軽いか、重いか

絶頂期は本当に辛くて先が見えなくて、ふと「死んでみたらどうかな」と(すご〜くライトに、でも本心から)思った日もあります。何も喉を通らなくて、いくらダイエットしても落ちない体重が5kg落ちました。食べることが趣味なはずの私にとってはおおごとです。

退職から4ヶ月でだいぶよくなったので、軽かったのかな、よかったねと言う人もいますが、私はそうは思っていません。軽いか重いかは他者と比べるものではなくて、本人がどう感じるかが全てです。私は確実に辛かった。軽くなんかない。そう思っています。

▼インフルエンザに命を救われる

そんな私の症状と心持ちが一転したのは、インフルエンザにかかったときでした。これまた辛くて、いよいよ何も食べられない。縦になるのもつらいから、ひとりきりの部屋で天井を眺める毎日。私このまま死ぬのか…と思った瞬間、急に降りてきたひとこと。

生きたい(-_-)

自分でおどろきました。死んだらどうかとまで思ってたのに、生きたいだなんて。幸いインフルにかかっている間は発作が一度も出ず、「発作がないとこんなにラク!」と思えたのも大きかったのかもしれません。

とにかく、その瞬間に、インフルエンザが治ったらその勢いでパニックも治すと決めました。勢いってなんだよって感じですが、本当にそう思ったんです(笑)

▼生きたい、そのあと / 次回の予定

そのあとは、様子を見て断薬をたたみ掛けました。すると、減薬の最中に運命的な出会いが・・・と、そのお話しは次回書きたいと思います。

世の中のひとりでも多くの人が、心も体も健康でいられますように。

*参考文献/出典*
貝谷久宣『パニック症(パニック障害)の人の気持ちを考える本』(講談社)…漫画中の図を含む

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