発達障害を障害たらしめるものってなんだろう
ADHDは、日本語訳で「注意欠如・多動症」と訳されます。
時に、「注意欠陥多動性障害」とも呼ばれます。
症状は「ひとことでまとめたらうっかりさんでそそっかしい人」と言いたくなるものが多いです。
でも、うっかりさんでそそっかしい人が全員ADHDと診断されるかというとそんなことはありません。
病院に行けば、医師の問診やカウンセラーとの対話などで症状の確認をするわけですが、一番肝心なのは「学習や仕事、生活に支障があるか」です。
冷静に考えれば、そりゃそうです。
<忘れ物が多く、黙っていられない>人がいたとして、
忘れ物をしても平気で、
黙っている必要がない環境で、
本人も全く気にしていないのであれば、
その特性はなんの障害でもない、ただの特性です。
ということは、障害を障害たらしめるのは、環境も一因なのでは・・・?
と思っていた時に出会ったのが、精神科医・本田秀夫先生の本でした。
『あなたの隣の発達障害』そして『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』という2冊。
そこには積極的に「ADH」という言葉が並んでいます。
ADHDの最後のDはDisorder、つまり障害・軽い病気の意味。
では、DをとったADHはなんなのか?
本田先生いわく「そそっかしい」という特性のことだそう。
このADHという言葉に出会った時、すごく腑に落ちました。
知人や家族に「ADHDかもしれない」と相談すると、返事はたいてい、
「そそっかしい人なんて、世の中にいっぱいいるじゃん!気にしなくて大丈夫だよ!」「私だってそういうところあるけど問題ないよ!」という言葉。
私は大丈夫と思えないし、問題になっているんだけど。。と悩みましたが、彼女彼らがいう「そそっかしいけど問題ない人」はいわゆる”ADH”の人なのだと思います。
むしろ、そういえばわたしも、職場や環境次第では自分のそそっかしさが気にならない。(今も気にならない環境にいます)
その時のわたしは"ADH"なのでしょう。
ただ、以前勤めていた会社で感じたあの閉塞感、無能感、それに伴い評価がどんどん下がる状態は、もしかすると・・・と思います。お医者さんではないので、わたしにはなんとも言えませんが。
ただ、裏を返せば、環境を変えることで「障害」でなくなる可能性は大いにあるということです。
もし「ADHDかも」「生きるのが辛い」と感じる方は、環境を変えることを考えてみてもいいかもしれません。
今のわたしは、イラストレーターとアルバイト、二足のわらじを履きながら、ADH特性を生かしてバランスよく楽しく生きています。
そんな風に生きている私もいることが、悩んでいる人に届いたならうれしいです。
書籍購入ほか活動費にあてさせていただきます。