シャイニング

スタンリー・キューブリックの作品の中で最もいま気に入っている作品。

職業で閉塞し、精神的に追い詰められ、依存症になり、家庭内暴力を増幅し、破綻する。
これは競争社会で、かつ西洋的個人主義社会では、常につきまとうこと。この映画の発表された1980年から40年経つが、その間、グローバル資本主義が世界に浸透し、格差が拡大・固定され、精神安定を維持することはますます難しくなったのではないか。
その意味で、とても今日的なテーマの映画だと思います。

個人的には、あのシメトリー(と記憶します)で緑の美しい迷路が象徴的でとても目に焼きつきました。
 缶詰などの加工食品(缶詰)の山も気になります。

結局シャイニングとはこの映画では何だったのか、最後の写真の意味は何か、私には消化不良です。

しかし、個人が閉塞状況に陥り、依存症になり、暴力的になるというのは、いつ何時自分自身におきても不思議はないのではないか、現在社会にはそんな危うさが潜んでいることを再認識させられました。

気持ちよく、感謝をわすれず、毎日を健やかに過ごしたい。
心からそう思います。


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