見出し画像

【キャタピラー】 建設機械業界の巨人の理論株価は?(2021年12月期)

こんにちは。りろんかぶおです。

私は31歳でFIREを達成し、noteでは「サラリーマンでも若くしてFIREするための具体的な方法を発信」しています。

私がFIREしようと思った理由や、経緯については以下でまとめています。

また、「最速でFIREしたい方限定!若くして最速でFIREするためのノウハウを大公開!完全攻略ロードマップのテンプレ付き!」もあわせてご覧ください。

では、ここから本題です。

今回は建機業界の巨人であるキャタピラーの競争優位性分析と、理論株価分析です。

<りろんかぶおコメント>



りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★☆

・Caterpillarは世界最大の建設機械メーカー。

・業界の展望は、今後も堅調に伸びていくことが予想される。途上国のインフラ整備、都市化、世界人口増による鉱物資源・エネルギー資源開発関連の需要増などに伴い、建設機械の需要は今後も確実に伸びていきそうです。

・ではそういった伸び行く業界においてキャタピラーの競争優位性はいかがなものでしょうか?りろんかぶおはキャタピラーは業界内で非常に高い競争優位性を持っていると考えます。

・建機業界においてキャタピラーは世界トップですが、その最大のライバルは日本のコマツです。キャタピラーとコマツのマーケティング戦略は似ていて、製品価格自体は競合他社よりも高いことが多いものの、製品ライフサイクル全体でのコストが競合よりも低く(故障の少なさに起因する維持管理費の低さや機械の稼働効率、再販価格の高さ)、実質的な価格競争力を有していることを売りにするものです。よって両社ともに安かろう悪かろうの製品ではなく、高い品質とサービスを提供することで顧客の信頼を勝ち得ており、本業界において高いブランド力を有します。(近年はICT技術も駆使し、稼働率向上やメンテナンスコスト低減に取り組んでおります)

・但し売上高で見るとキャタピラーはコマツの二倍以上で、シェアでは2位以下を圧倒。そして、建設機械の製造コストの大半は資本集約的な大型部品(エンジン、車軸、トランスミッション及び油圧ブレーキ)であり、規模の経済が大きく寄与するのです。キャタピラーは、同一部品を用いる製品ラインをデザインし、規模の経済を活かし他社よりも大規模かつ最新鋭の部品製造工場を設立することで、部品の単位当たりコストを他社よりも下げることができるのです。また、輸送コストを下げるために部品レベルで世界の需要地へ搬送し、現地の組立工場で最終製品を完成させることで、高いコスト競争力を発揮しております。

・建設機器需要は景気の良しあしに大きく左右されるため、業績のぶれは非常に大きいのですが、上述の通り規模の経済が働く業界において、圧倒的シェアを誇り、高い品質とサービスを長年提供し続けてきたことによる強力なブランドを誇るキャタピラーは、今後も競争優位性を保持し続けると考えます。

<理論株価>


211.25ドル (2021年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>



1. 建設機器
主にインフラ、林業、ビル建設業者への建機販売。主な製品はアスファルト舗装機、コンパクター、切削機など。

2. 鉱山開発・運搬関連機器
主に採鉱、採石、重量構造物、運搬業者への建機販売。主な製品は、ショベルカー、運搬トラック、ロータリードリル等。

3. エネルギー・輸送関連機器
オイル&ガス、発電、海運、鉄道関連業者への建機販売。主な製品は、エンジン、ジェネレーター、推進機器、ガスタービン、電気式ディーゼル機関車等。

4. ファイナンスサポート
Caterpillar製品購入の際のファイナンスサービス。分割払いやリース等。

<決算情報>



・売上は50,971百万ドルと前年対比22.1%増。コロナ禍からの経済回復で製品販売量が増加したこと、ディーラーが在庫を増加させたことが主因。その他、販売価格増加も寄与。

・純利益は6,489百万ドルで前年対比116.4%増、上述の売上増に加え、リストラ費用の減少により営業利益が改善、米国外の税率がさがったこと、退職給付費用の時価再評価に伴う一時益があったことが主因。。

<財務情報>


「最速でFIREしたい方限定!若くして最速でFIREするためのノウハウを大公開!完全攻略ロードマップのテンプレ付き!」については以下でまとめていますので是非こちらもご覧ください。

以上

りろんかぶお

Twitter:https://twitter.com/nrhr5342

ブログ:http://buffettbu.jp/

もしこの記事がためになったなと思えた方はサポート頂けると喜びます(^^) 今後もっと皆さんにとって有益な記事を書くための活動費として使わせて頂きます!