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総合商社で年収1200万円もらっていた私が31歳でFIREした理由。

初めまして!

2019年9月末にFIRE(経済的に自立して早期退職)したりろんかぶおです。

私は東京大学大学院を卒業後、7年半財閥系総合商社に勤め、途中米国駐在なども経験し、31歳でFIREを達成しました。

現在は個人資産の運用、ベンチャーファンド運営、学校設立支援などをしながら、自身の経験をもとに普通のサラリーマンでも若くしてFIREするための具体的な方法を発信しています。

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資産運用は大学時代から始め運用歴は14年です。

商社時代は事業投資、M&Aに従事し、企業価値評価や会計財務にはわりと明るい方です。

証券アナリスト資格も持っています。

今回は、私がFIREしようと思った経緯とFIREに至るまでの過程について書いてみたいと思います。


1.とにかく自立したい


私が就活生の当時、世界の環境問題をビジネスの面から解決したいという思いで総合商社を志望し、なんとか内定を頂くができました。

ところが入社前に思い描いていたきらきらしたような会社生活は、最初の3か月で打ち砕かれてしまいました。。

古い会社であればどこも一緒かもしれませんが、若手の内はチームの中でも一番下っ端ということもありひたすら雑務です。

社内報告業務、議事録作成、資料作成、面談設定、会議室手配に加え、業務の外でも歓送迎会の幹事、忘年会の幹事等、とにかくめんどくさい仕事は全て下っ端に回ってきます。。

それでも、こういうことは誰もが通ってきた道で、こういった雑務を通して基本動作が身につくはず。

何よりもこういった雑務ばかり回ってくるのは自分に力がないためだ!と思って責任感を持って仕事をしていたつもりです。

ただ数年してもやはり雑務ばかりでだんだん嫌気がさしてきてしまいました。。

また当時は、自分自身に、人生における明確な目標がないことでも悩んでおり、悶々とした日々を送っていました。

そんな中ある先輩社員から、

「海外駐在になれば、社内報告業務等のつまらない業務から解放されて、
ビジネスの現場でもっと生産性のある仕事ができて海外は楽しいよー」

という話を聞き、そこからはとにかく早く海外駐在になりたいなーと思い始め、当時の上司にも駐在を希望し続けました。

そしてついに入社4年目の冬、米国駐在になることが決まったのです!

自分くらいの年代では、「研修員」という肩書で海外派遣されるのですが、米国に異動となる直前の送別会で隣の課の上司に

「研修員は家畜以下の扱いだから頑張れよ!」

といわれ、当時はその意味がよくわかっておりませんでした。

そして米国駐在して数か月経過し、ようやくその意味が分かりました。

東京の本店に勤務していた時の雑務量を超える雑務が待っていたのです。。

研修員は英語で「Trainee(トレイニ―)」ですが、研修員の間では自分たちを皮肉って「ドレイ(奴隷)ニ―」と呼ぶほどでした。

具体的には、

・東京からの出張者の面談同行、ドライバー(車社会なので)

・出張者との懇親会と称した飲み会(週3~4。。)

・東京本店への報告の嵐。面談があるたびに、一言一句漏らさない議事録の作成

・駐在員の家族イベントの幹事

etc..

といった具合です。ほんとはもっとありますが書ききれません。。

そして一番悲しいことは、40歳を超えるマネージャークラスの人達も、
レベルは違えど、こういった雑務に忙殺される日々です。。

若手のうちだけならまだあきらめはつきますが、海外の職場で知識も経験もある中堅以上になっても、こんな仕事をしなければいけないのかと思うと、将来に何も期待できなくなってしまいました。。

また、米国人たちと一緒の仕事をして、日本社会がいかに無駄の多いシステムになっているのかも痛感しました。


①モチベーションを上げる仕組み

米国は頑張った分だけ、評価され、給料が上がるシステムなので、社員一人一人がモチベートされる仕組みがあります。

一方日本では、いくら頑張っても給料は一緒、モチベーションとなるのは出世のみでしょうか。。

とは言え、若手の内は出世もあまり関係ない年代なので、達成感、自己満足、自己成長のために自らモチベを作り出す必要があります。

高いモチベをもって仕事に取り組める人もいるかもしれませんが、必ずしもみんながそうではないので、会社として社員をモチベートする仕組みは会社の競争力を高める上で必須と思います。


②裁量

米国企業では裁量が十分にいきわたっている為、自分の領域のことはある程度自分で決められれ。

よって、仕事が自分の中で完結しており、無駄な報告業務がありません。

一方日本では、課長クラスでさえ大した裁量がないため、意思決定をするもっと上の人に情報共有する必要があります。

上の人はカバーする案件数も多く、個別案件の細かいことは把握していないので、毎回ものすごく細かい説明が要求され、無駄な報告が激増するのです。


自ら競争環境を作り出し非常に合理的で無駄がない米国に対し、競争環境を嫌いみんな平等である分、非合理的で無駄を多く生むような仕組みになっている日本企業、といった構図です。

こんな日本企業のシステムにとても嫌気がさしました。

但し、いろいろと不満が沸いてくる中で、非合理的で無駄ばかりの環境で雑務ばかりして働き続けないといけないのは、全て”自分に力がないからだ”という思いに至ったのです。。

自分に力があれば、自分の満足できる職場環境がある企業に転職すればいい。

或いは会社を辞めて自分でビジネスを立ち上げてお金を稼げばいいのです。

そういったことができないから、自分はこういった不満を抱えながらも、
結局は何も状況を変えられないまま嫌なことでもやらざるを得ない環境にいるのではないかと。。

そういう思いから、自分の中で強烈に

「自立したい」

と思うようになりました。


一度きりの人生、自分で自分の人生をコントロールしたい、

本当に自分のやりたいことを、自分自身の手でやりたい、

死ぬまでに何か一つでもやり遂げたい、


そういうことに自分の時間を使うためにも、自立して、最低限の生活を送るためのお金を、誰かに雇ってもらうのではなく、自分自身の手で、自分自身のやり方で稼ぎたい!

そう思うようになったのです。


2.米国株との出会い


そういった中で、自立するためにお金を稼ぐ方法を色々考えましたが、
なかなかいいアイデアが思いつきません。。

そんなこんなして色々調べている時に出会ったのが米国株投資ブログです!

そこでは

・米国経済の力強さ

・米国株は今まで年率約10%の上昇を続けてきたこと

・米国企業には世界を代表するグローバル企業がたくさんあること

・そして超長期連続増配銘柄がたくさんあること

が書かれておりました。

自分は、大学生の頃からFXのデイトレードを始め、社会人になっても株を買ったりと経済・金融・資産運用にはもともと興味はありました。

ただ、自分の中では株やFXでは安定的なお金を稼ぐのは難しいと思っていました。

しかし、米国の連続増配銘柄に投資すれば、安定的な配当収入が得られ、しっかりとした企業に投資すれば長期的には元本割れリスクも少ないと考えました。

こういった安定収入を手に入れることができれば、自立することができると思ったのです!

こう考え始めたのが、ちょうど2015年夏のチャイナショックの時期でした。

チャイナショックで米国株も全体的に値下がりしており、超長期連続増配銘柄でも配当利回り4%台というのがざらにありました!

米国株投資を始めるのにはうってつけのタイミングでした!

そして"FIRE"という概念がまだない当時、いつしかこう思うようになったのです。

「安定的な配当収入だけで生活できるくらいの資産を築いて経済的に自立しよう!」

最初にしたことは目標資産額の設定です。

私は、妻(会社員)と子供二人の4人家族ですが、仮に自分も妻も会社を辞めた場合に、家族4人をまかなえる最低限の生活費を計算し、それを配当だけで賄える資産額を逆算しました。

そして、その目標資産額を達成するまでのロードマップとして、エクセルで我が家の事業計画を作成し、計画的に資産形成していくことにしたのです。


3.自分の好きなこと


資産形成をコツコツと進めていくかたわら、入社当時に思っていた

「自分が人生でやりたいことは何だろうか?」

ということは引き続きずっと考えていました。

自分は何に興味があるのか、

何が好きなのか、

何をしている時が一番楽しいのか、

自分が興味を持っていて好きなことでどうやったら世の中に貢献できるのか、

というのを会社に入った後ずっと考えてきて、それがずっとわからずに苦しんていました。

そんなある時、資産運用をしっかりやっていきたいと思う中で、しっかり経済のことを理解したいなと思い、経済に関するいろんな本を読むようになりました。

金融政策とか財政政策ってどういう仕組みでどのように経済に影響を与えるのだろうか、

そもそも資本主義って何だろう、

お金って何だろう、

という今まで何となくわかったつもりになっていたことを、すごく深く知ってみると世の中の見え方がすごい変わってきたのです。

世の中で起こっていることの裏に何があるのかとか、あらゆることがつながっていることがわかって、それがすごい楽しいと思えました。

また、元々投資はお金を稼ぐツールとしか考ていなかったのですが、資本主義を学ぶ中で、その見方も変わりました。

資本主義の仕組みを理解することで、自分が投資している会社が社会に貢献して利益を上げ、その一部を株主として受け取る、ということが、自分もその会社の社会貢献に少しでも関われているように感じることができるようになったのです。

そういった中で、何となく、自分が長年探し続けていた「自分の興味があること、好きなこと」というのがこの経済や資産運用の分野なんじゃないかと思い始めました。

その後、この分野について体系的に学びたいと思い、証券アナリストの資格(一次、二次)の勉強をし、資格を取得する過程で、やっぱり自分はこの分野が好きだなと確信に変わりました。

そして、経済や資産運用の分野を突き詰めていくような人生を歩みたい、と思うようになったのです。


4.FIRE 


コツコツ続けていた資産形成に関しては、

・元々夫婦共に倹約家気質だったこと

・資産形成を本格的に始める前からある程度の資産があったこと

・海外駐在期間中の海外赴任手当・生活手当が大きかったこと

・妻とのダブルインカム

という恵まれた環境も功を奏してハイペースで資産形成が進み、予定よりも少し早く2019年に目標の資産を達成することができました。

7年半勤めた会社では、仕事自体にやりがいを見出すことは難しかったのですが、ほんとに優秀で魅力的な人間力の高い人と出会えました。

そういう環境を捨ててほんとに辞めてしまって後悔しないだろうか、というのは何度も思いました。

ただ、目標であった経済的自由を達成し、自分のやりたいこともしっかりわかった状況下、今状況を変える決断をできなければ自分は一生そういった決断をできないだろうなと思いました。

そういうことも自分に言い聞かせ、保守的な自分としては大きな決断ではありましたが、2019年9月末で退職するという決断をしました。

現在FIRE生活中ですが、どんな生活になるんだろうかと色々不安に思うこともありましたが、一日中自分の好きな分野である経済や新しい投資先のことだけを考える日々で、非常に満足度は高いです。

あとは、なるべく同じような考えを持つ投資仲間の輪を少しずつ広げている途中で、今後もっともっとそういった人との接点も増やしていきたいなと思っております。

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5.これからの人生


今までは、どこの大学に行きたいとか、どこの企業に就職したい、といったように周りの人にすごいと思ってもらいたいという自己承認欲求を満たすための目標設定をしてきました。

ただ、自己承認欲求を満たすための目標を達成しても、その先にはなんだかんだ満たされていない自分がいる、ということを今までの人生で身をもって体験してきた気がします。

なので、これも長い間悩んできて自分なりにたどり着いた答えですが、これからは、他の人にすごいと思ってもらうことを追い求めるのではなく、他の人にありがとうと思ってもらえることを追い求める人生を歩みたいなと思っております。

今の自分の目標は、

経済や投資という自分の好きなことを極め、それに没頭しながら、資本市場を通じて世の中に貢献すること

です。

株式市場での投資を続けながら、直接資本を提供するようなこともしてみたいと思いベンチャーファンドを設立しました。

そこで新しく挑戦しようとしている起業家を資本の面で応援する活動などもしています。


少し話はそれますが、

大学卒業後、社会に出ていろんな人と出会いましたが、やりがいをもって仕事に取り組んでいる人って、当時の自分自身も含めてほんとに少ないなと思いました。

自分自身も長い間色々と悩みながら、「自分の好きなことに没頭し、それを通して社会に貢献する」という今のスタイルにたどり着きました。

好きなことで収入を得るためには時間がかかると思うので、経済的に自立していると始めやすいと思います。

悶々としている当時、米国株ブログに出会い経済的自由への第一歩を歩み始めた自分自身と同じように、このnoteが皆さんの「経済的自由」のために少しでもお役に立てればうれしいなと思っております。


そして、好きなことを通して社会に貢献している人がもっともっと増えればいいなと思います。(自分もまだまだ修行の身ですが)

今後も、勉強を重ね、質の高い情報を発信していくよう頑張りますので、何卒よろしくお願いいたします!

以上

りろんかぶお

Twitter:https://twitter.com/nrhr5342

ブログ:http://buffettbu.jp/




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