「社会復帰」のナゾ
この世は舞台、人はみな役者
社会復帰とはなんだろう。家族も、学校も、職場も、地域もひとつの社会。もっと拡大すれば、この世界だってひとつの社会といえる。
社会に復帰する人がいるということは、社会から隔てられる人がいるということになる。それが何を意味するのか、僕にはいまいち分からない。
赤ん坊であれ、ニートであれ、障害者であれ、服役者であれ、高齢者であれ───みんなこの世界に生きる社会人。与えられた役割に過ぎない。この世は舞台、人はみな役者ってあのシェイクスピアが言っている。きっとそうなんだよ。
「社会復帰」のナゾ
だから時々使われる「社会復帰」っていう言葉を未だに咀嚼できずにいる。ずっと喉に引っかかっていて、イガイガして、気持ちが悪くなる。
誰かが「あなたの社会復帰をサポートします」と言ったとしたら、それは「あなたはいま社会の除け者です」と言っているように僕には映る。
ソーシャル・インクルージョンという理念を現実化しようと奔走する中で、「社会復帰」という言葉が消費される現実。分からないことだらけ。
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