安心とか豊かさとか幸せとか

私の本格的な外出自粛が始まったのは、4月12日からでした。
自粛と言っても私はいま2箇所の飲食店で働きながら、ダンスのレッスンを受けたり、振り付けを作ったりしています。
2箇所のうち1つはお店を閉めておやすみ、1つはテイクアウトのみでの営業を続けていたので、仕事が完全になくなるわけではなく、リモートでできる仕事はしていない状況なので、週に3〜4日は働きに出ていました。
とはいえそれまでは、週休1日でほぼ毎日外に働きに出ていたので、突然の週休3日ないし4日の生活が気軽だったり、不安だったり、いろんな気持ちで過ごしていました。
もちろん大変な思いをした人がたくさんいるのも重々理解していますし、私も接客業をしているので、それなりに嫌な思いや大変なこともありました。
この期間中、人それぞれこれまでと違った生活を余儀なくされてさまざまな変化があったと思います。もちろん私もそのうちの一人です。まさか、人生の中で疫病に晒されて生活が一変することが起きるだなんて、想像もしていませんでした。
教科書に載るであろう、歴史的な出来事が起きていた時、自分がどうやって過ごして何を考えていたかを忘れないようにnoteに残そうと思います。
五月雨に書いてしまうので読みづらかったらすみません。


大変だったこと

働ける場所があるのはとてもとてもありがたいことだけど、最初の頃は(今も少し)電車に乗るのが本当に怖かった。
それでもこれまでの超満員電車を思えば快適だったけど、人の咳やくしゃみに過敏になっている自分も周りの人もストレスでした。
飲食店なので、アルコール消毒を頻繁にするのですが、これまで以上にアルコール消毒や手洗いをするので、手荒れもひどく、手が痛いけどどこが痛いかわからないくらいには手荒れしました。
お客さんも最初の頃は特に本当にいろんなことに過敏だったので、注文が混雑しているだけで苛立ってそれを店員にぶつける人や、お金を投げる人、十分に気をつけて就業しているのにばい菌扱いをしてくる人、これまで以上に横柄な態度で店員と接する人と、優しく接してくださる人の両極端だった気がします。
接客業をしている人はご理解いただけると思うんですが、接客をする際は表情がとても大事で、私はそんなに接客が得意な方ではないのですが、それでも可能な限り表情や声のトーンでお客さんを促したり案内する時も多いので、マスクをしながらする接客がとても難しかったです。
顔施の大切さを改めて感じました。
あとなぜか私の住んでいる地域では長い間トイレットペーパーが買えず、お店から何度かトイレットペーパーを恵んで頂きました…。
いつも日用品に関しては、なくなったら買えばいいや〜くらいに思って過ごしていたんですが、それ以来洗剤や日用品を次の分まで1つ分余分に買うようになりました。

私は頻繁に人と会って遊んだりする方ではないのですが、行きたかったライブが全てなくなり、楽しみにしていたダンスのレッスンもなくなり、友だちと計画していた楽しい予定も全てなくなりました。
チケットの払い戻しで大金が戻ってきても全く嬉しくなかったです。
定期的にくる踊りたい欲を、映像を見たり筋トレをして溶かしていました。

変わったこと

自粛が始まり、高校の時の同級生とLINEでビデオ通話をするようになりました。
うち2人は東京に出てきているので、もともとよく連絡は取っていたんですが、こういう形で通話をしたりすることほとんどありませんでした。
それぞれがそれぞれの生活を営んでいて、全く違う境遇にいるけどそれでも根っこの部分だったり考えが近い友だちなんだと言うことを改めて感じて、こうして話す機会があってよかったなと思っています。(今日も通話をする。たのしみ。)
話は少し変わりますが、うち1人の友だちが先日第一子を無事に出産しました!妊娠のいろんな話を聞けてとてもありがたかったし、こんな大変な時に無事に生まれてくれたお子さんも、健康に出産した友だちもとても尊いです…!年が明ける頃には会えたらいいなあ。

そんないい話のあとのTMIなんですが、朝ごはんをパン食からごはんに変えました。その方がコスパがいいし、腹持ちもいいと言うことに20年そこそこ生きててやっと気づきました。パン大好きなんだけどね…。
炊飯器をやっと新しくしたのも大きいです。ちゃんと炊けたほかほかのご飯、めちくちゃ美味しい。

気づいたこと

自粛が始まる少し前の4月の頭から、本格的にトレーニングをはじめました。というのも、2月の末に推しが芸能活動を終え、その推しの精神的なことや境遇のことを考えると、そこはかとない虚無状態になってしまいました。心に空いた穴を食べることで埋めていたので、3月のうちにとても太ってしまい(とはいえ体重がバンバン増えると言うよりかは脂肪をたくさん蓄えた感じ…伝わるかしら…)3月の終わり頃に体のフォルムが変わってきたのを感じしました。そしてそれくらいのタイミングで、以前記事にも書いたSEVENTEENに出会いました。(それから少しして書いたnoteがこちら
本当に美しい人たちなので、なんだかものすごく感化されて、4月から本格的にトレーニングをはじめました。
自分の体の歪みや体が硬いことが本当に本当に嫌だったので、それを整えながら筋トレをしないと、思うように成果が出ないことをアイドルをしていた時に感じていたので、ストレッチと体の歪みを直すストレッチ、自分に必要な筋トレを色々試してメニューを作り、それを毎日続けています。
体重が減ると体力が減って、思うように動けなかったり疲れやすくなったりする(痩せていた時がそうだった)ので、体重は減らさずに筋肉をつけて体型を変えるようにしていて、仕上がり度合いとしては30%くらいまではきました…。体はやっと人並みに柔らかくなったくらいです…(本当に体が硬い。)
youtubeとかでよく「1週間で痩せる!」とか「これをやれば腹筋が割れる!」とかありますが、それが全て嘘とは思わないんですけれど、筋トレは本当に毎日毎日続けることでしか成果がないし、逆に言えば続ければちゃんと成果がでると改めて思いました。
「これをやれば!」も本当に体質や生活週間によるので、自分に合うものをいろいろ試して自分に合うのを探す作業も大切で、そういう時間って実はあんまりなかったのでいい機会でした。
悩んでいた体の歪みも、やっていてこれ効果あるんかいな〜と思いながらとりあえず続けていたら、1ヶ月後の経過を写真で比べた時にめちゃちゃ改善されていて感動しました…。継続ってほんとに力なりだわ…。
日課として今でもちゃんと続いているので(えらい)自粛が終わっても無理のない範囲で続けて100%を目指したいです。
あと4月の頭に買ったヨガマット、とてもよかったです。この自粛期間に買ったもので一番よかったもの、ヨガマットです。


このコロナの騒動起きる少し前から生活が変わり、一般人としての生活を楽しく過ごしていました。幸福度もそれなり高かったんですが、アイドルを終える時にいろんな人に言われた「次は何をやるの?」「次の目標は?」「これからの夢は?」「今後のことを考えたら正社員として働いた方がいいよ」「会える人になって欲しい」「女優とか向いてるよ」「人前に立つ人になった方がいいよ」など様々な言葉が定期的に脳内でリフレインして、思考するみたいなのを繰り返してました。やりたくないことは明確だったのでそれは発言していたけど、正直今も、夢や目標がないです。そのことがすごく良くない事で何も考えてないみたいでアホみたいだなと自己嫌悪になる瞬間もたくさんありました。だから今本能的にやりたい!と思っている踊る事も、人から見たら拙いことだし、考えも幼いなと思う自分もいます。
また正社員に戻って、働くことも考えた方がいいかなあとぼんやり思って色々みたりもしていたんですが、そんな矢先に知り合いの会社が事実上倒産して知人がみんな無職になる事を余儀なくされた事を聞きました。
以前ブログにも書いた、人はいつか死ぬと近いものを感じました。「これをしてれば安心」とか、そういうのないなって。
実際自分はラッキーなだけで、職も失わず、この大変な中でお給料も変動なく頂けているだけだし、正社員で働いていても自分の力だけではどうする事もできない事で、来月から無職になってしまう事もあるし、明日また今日と同じように健康に生きているかなんてわからないです。

大きな夢や目標を成し遂げることももちろん素晴らしい事だけど、全ての人がそうでなければいけない事はないし、
大きな夢や目標を成し遂げることが=幸せ
とも限らないなとこの短い人生の中で感じる瞬間や、人を見ていてそう思う瞬間がたくさんありました。

この数ヶ月の社会の変化の中で、自己肯定感の事とか、夢や目標がない事ととか、豊かである事について考える時間がたくさんあったんてすが、逆に自分にとって幸せじゃない事って何だろうと考えた時に、
「やりたい事をやれてないこと」
「自分の周りの人を大切に思えないこと」
「好きな事を好きと言えないこと」
この3つのうちどれか一つでも該当していたら幸せと感じられないなと思いました。それでいうと、やりたいと思うことをやれる環境だし、生活に困らない程度には働けているし、たくさんはいないけれど、会えなくても限りなく近いマインドで話せる友だちがいて、働きに出たら心配してたくさんご飯を食べさせてくれて、大変なときでもちゃんとお給料をくれる職場があって、大好きな人たちを応援できて、しかもそれを共にしてくれる友だちもいて。私幸せだなあと思いました。わたしこれで十分幸せだなあと。あとからそう思うというよりかは、実際にその瞬間に幸せ!と声に出したくなる感じ。
私にとってもの豊かさって、夢や目標がなくても、たくさんお金がなくてもこうやって幸せを感じられる心の余裕が豊かさのそのものに感じました。
そして、今こういう風に思えている事も、私はそんなできた人間じゃないから、失敗も後悔もたくさんあるんだけど、そういうのも含めて生きていた中でのいろんな出来事、いいことも悪い事もちゃんと積み重なってる証拠で。

幸せや豊かさはもちろん人によって内容は様々で、だからこそ人から見たらどうなんだろうとか割とどうでもよくて、楽しいと思える事や大切だと思える事に、真摯に向き合う事を積み重ねていけば、いいんだと、なんか、そう思いました。うまく言葉で表現できないんですが。。

とにかく、そんな風に過ごしたこの数ヶ月間でした。
大学生の時に自分の事を見つめ直してものすごく病み散らかした事もあるので、正直この家にいる長い時間の中で、またそういうタイミングが来るんじゃないかなと少し不安だったんですが、そんな事なかったです。
成長したというよりは、歳を重ねてよかったです。

来月からの社会復帰、頑張ります。



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