おたくはすぐ沼の様子見に行ったまま帰らなくなる。

お久しぶりです。
疫病に晒され、自宅で自粛を余儀なくされていたり、疫病に怯えながら働かなくてはいけなかったり、なかなか心が落ち着かない日々を送ってます。皆さんもそうですよね。
どうしても働かなくてはいけない時を除いては家から一歩も出ずに過ごしているんですが、それはそれでいい機会だなと思い、ヨガマットを買ってトレーニングをしたり、やりたかった勉強をやったりお家大好き一人で過ごすの上手芸人として毎日それなりに有意義に過ごしてます。

ついこの間、大人になってから初めて本気で応援した推しが芸能活動を終えました。心に空いた穴は自分が想像していたよりも深くて、虚無虚無の虚無な日々を過ごしているときに「そういえば、推しの推しは元気なんだろうか…」と、ふと思い出しました。
推しの推し、それはSEVENTEENのジョンハンさんです。(今も推しているのかは不明なのですが…)
SEVENTEENさんについては数年前から各方面より度々プレゼンを受けていて、「作曲も?録音も?振り付けも?自分たちでするの???能力者集団じゃん!!アベンジャーズなの??」と思っていたんですが、私がアイドルをしていたときに、SEVENTEENのファンの子がいて、DVDやCDをプレゼントしてくださっていました。それ以外にも振り付けをするときにお勉強になるのでいくつか動画を見て感動している程度だったのですが、これを機会に頂いたDVDやYouTubeを見てみようとおもっ………





一寸先は沼でした

自粛期間が始まりつつあったので家で過ごす膨大な時間をSEVENTEENの知識を蓄える時間として過ごしました。めちゃくちゃ楽しい。おたくはすぐ沼の様子見に行ったまま帰らなくなる。見れば見るほど設定盛りだくさんすぎてこれは現実の出来事なのかアニメを見てるのかわからなくなるくらい見所しかない…。

わたし「13人もいたら名前覚えらんないよ〜」
翌日のわたし「覚えた」

わたし「13人もいたら歌声どれが誰か分かんないよ〜」
1週間後のわたし「声聞けばわかるな…」

…とあれよあれよと言ううちに気づけば41℃くらいのいい感じの温度の沼にぬくぬくと浸かってました。いろいろ見すぎて読めるようになりたいと思っていたハングルがほんとに読めるようになった。

いくつになっても未知との遭遇や初めての経験は楽しいです。この気持ちを忘れたくないのでわたしが韓国のアイドルSEVENTEENと出会って驚いたことを紹介させてください。


ヒョン呼び最高
ヒョンは「兄さん」的な意味なんですが、グループ内で年上のメンバーのことを「○○ヒョン」と必ず名前の後にヒョンをつけて呼びます。これがもう最高。最高。日本にも輸入してほしい。加えて末っ子の事をマンネ、グループの中で末っ子グループのことをマンネラインなどと呼び、年下をめちゃくちゃ可愛がります。グループの中で完全に兄弟関係が成立していて可愛がりそして慕うというのが繰り広げられている…。最高……。

無限の組み合わせで広がる世界
グループの中でこのメンバーとこのメンバーがペアなのが最高みたいな組み合わせが13人もいたらほぼ無限にできる。初見では興味がそこまでなかったメンバーも、組み合わせ次第で生まれるケミカルリアクションでめちゃくちゃ魅力あるやんけ……!!となること多々ありけり…。
メンバーもそれぞれペアが変わると違った一面がみれたりして一度で何度でも美味しい…。

無料で見れるコンテンツありすぎ
ファンクラブ入ってないのに!?そこまで見せてくれるんですか…?と思わず賽銭箱や振り込み口座を探してしまうほど無料で見れるコンテンツがありすぎる。YouTubeに惜しみなくオフショットや毎週違ったコンテンツを投稿してくれるし、MVだけじゃなくダンスショットやコールの説明動画も丁寧に載せてくださる…。申し訳なくなるレベル…。
実際この自粛期間で毎日ありとあらゆるコンテンツを見たけど全部見切れないくらいある…。

アートワークが綺麗
MVなどの映像コンテンツ以外にもグッズやCDジャケットなどのアートワークがとっても綺麗で、ファッション性があってコレクションするのが楽しい。まじでCDジャケットすらインテリアになるくらい綺麗。

自分の顔が良いことを理解している
アイドルみんなそうなんじゃね?と思う人もいるかもしれないんだけど、意外とそんな人ばっかりじゃなかったり、(実際自分がそう)(盛れたか盛れてないかで判断するしかない)自分の顔が最高!と思ってても謙遜したりして自分から言ったりしない人も多いんだけど、見よ!!この美しい顔を!!!と言わんばかりに自信満々なのがもう見てて最高に気持ちいい。し、実際奇跡のように綺麗。

皮膚管理と健康管理にめちゃくちゃ力いれてる
前述したように、ほんとに奇跡のように美しいし男の子でも色を使ったバッチリメイクをするので、徹底した皮膚管理と体調管理やダイエットをしてる。ましで尊敬するレベル。綺麗な人って天然で綺麗なんだと思いがちなんだけど、太らないように節制していたり遠征で海外に行って深夜遅くてもトレーニングをしていたりと、徹底して己を磨いている…。多分これは韓国のアイドルだからとか関係なく人前に立つ仕事をしてる人はみんなそうなんだろうし、自分も色々としてるけど、彼らを見て自分ほんとまだまだだなあと思いました…。なので彼らを見ているとめちゃくちゃ美意識を刺激されて自分頑張らなくては…と思えたりします。美しい人間がもたらす意識効果。
「誰かのためじゃない!自分のため!」と言いながらトレーニングを頑張ったり「僕はチキンなんかに負けない!」と言ってダイエットを頑張るスングァンちゃんを見て、なんか感動してしまったりするんです…。年頃の子なのに…すごい頑張ってる…。えらい…。

めっちゃ愛してるっていう
これが一番衝撃的でした。日本人て愛しますとか、愛してるよとか、ぜんぜん言わないですよね。実際わたしもアイドルをしているときにファンの人に向かって愛してますとは言ったことなかったです。感謝はめちゃくちゃしているんだけど、それが愛してるっていう言葉にはならなかったなあと思う。
でも彼らめちゃくちゃ愛してる「사랑해요」(サランヘヨ)だったり「사랑해」(サランヘ)をめちゃくちゃ言うしょっちゅう言うからほんとに愛されているのではと錯覚するほど言ってくる。しかもファンにだけじゃなくて家族やメンバーにもめちゃくちゃ言う。韓国の文化なのかなあと理解していますが、こんなに愛してるって口に出して言われて嫌な気する人って多分いないだろうなあと思うと同時に、わたし生きてきた中で口に出して愛してますって言ってこなかったなあって思いました。


わたしがSEVENTEENの沼に足を踏み入れていちばん衝撃的だった事を話させてください。
何でみたかもいつのことなのかも記憶がないのですが…、メンバー全員での配信の最後にメンバーのジュンさんが
「carat(SEVENTEENのファンネームでファンの事をcaratとかcaratちゃんと呼ぶ)愛してます、おやすみなさい、いい夢を見てね、そして寝る前に自分自身に愛してるよと言ってあげてください。」(記憶なので言い回しはちょっと違うかもしれないけれど…!)
と言ったときがめちゃくちゃ衝撃的で。
自分自身をに愛してるよと言う行為なんてほんと生まれてこの方一度もした事がないので「なんだその行為…!!」まず驚いたし、その後「自分たちのことを愛してくれてる人たちには、自分自身も愛していて欲しい」っていう意味なのか…と理解して、
あ〜〜〜〜自己肯定感!となったんです。(語彙力)(伝われ)

話ちょっと変わるんですけど、
人のことを愛するにはまず自分からとか言うじゃないですか。わたしその意味がほんとにわからないままこの年まで生きてしまいました。自分のこと大切にしなとか、自分のことばっか大切にしすぎとか、いろんな人に色んなことを言われてどんどん自分が分からなくなったり、どうでもよくなったりそんなことを繰り返して生きてきました。
そんなことを繰り返して生きてると、ほんとに人のこと好きになるほど興味なかったり、めちゃくちゃ嫌いになるほど興味なかったり、他人に対して深く関心がなくてそこそこの関係は築けるんだけど、深い関係はなかなか築けない。根底には私なんかに興味持たれたら気持ち悪いだろうなっていう気持ちがあるんですけど…。自分のこと愛してない人は人のことを愛したいなと思ったときに、「自分の愛情なんて気持ち悪いだろうな」って思っちゃうんです。だから人のこと愛する前に自分のこと愛さないと、愛せないんだな〜とこの歳になってやっとわかってきたという。。
多分ほとんどの人がそんなこと考えなくてももともと自己肯定感があったり、生きていく過程で愛し愛されることを知ったりしてるかもしれないんですけど、わたしはこのジュンさんの言葉でやっといろいろと腑に落ちたんです。やっぱりは愛されたいし、愛されるなら自分自身の事をちゃんと愛してるひとに愛されたいなと。(アイドルを通じて愛の意味を考えるとかめちゃくちゃオタクらしいといえばオタクらしい)
13人と言う大人数で、誰一人辞めることなく、目標を「13人がずっと一緒にいること」といい、それぞれを尊敬して尊重して共同生活をしながら活動している彼らを見ていると、長い練習生の期間を乗り越えて、人に愛され、アイドルとして努力して輝いてくれて、そして、愛してますっていう文化を教えてくれて本当にありがとうという気持ち…。自分がアイドルをしていたから少なからずわかるんですが、全て簡単なようでとても難しいことです。感謝だけでは続けられないし、現実を見ながら協調しているのって、とても人間力の試されることです。彼らはそれを乗り越えてきたんだなあと。
わたしも愛してますって思えて、そして誰かに言えるようになりたいです。

もちろん、一概に愛し愛されることだけが愛ではないし、愛にもいろんな形があるとは理解はしています。自己愛も行きすぎると厄介ですが、自分を愛せている人の出す、安心感だったり、包容力だったり、そういうのが自分は足りてないので、今とても人生の課題だなと思ってる部分です。犬や猫を可愛がるのが限界なので…。


ちなみに私はジョンハンさんとジュンさんを主に推しているんですが現実とは思えないくらい美しい顔面をしているので気になった方はぜひ調べてみてください…。(ここでいろいろと説明してもよかったんですが、気になっていろいろ調べる行為にこそオタクのたのしみが詰まってる思ってるので…!)

そしてセブチ有識者のかたがもしこの投稿を見ていらっしゃったら、ジュンちゃんの発言がなんの時の発言だったか教えてください…探しても見つからなくて…。

そしてそしてわたしが大好きな土岐麻子さんがK-POPについてのコラムを書かれていて、それも素晴らしくわたしなんかよりめちゃくちゃ語彙に溢れていて最高だったのでそちらも是非…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?