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うつ病の恐ろしさ

「うつ病」と聞くと、どうゆうイメージを持っていますか?気分が落ち込む、日常生活が送るのが大変。等があげられると思います。
私もうつ病になり、かなり辛い病気だという事を知りました。これから、その辛さ・大変さを語っていきたいと思います。
まずは、なぜうつ病になったかを話していきます。
2019年、私は新卒で自動車関係の請け負い・派遣メインの会社へ入社しました。2ヶ月間研修を受けて、色々な部署があり、その中の1つの部署に配属されました。その時の上司からパワーハラスメントを受けてうつ病になりました。何をされたかと言うと、殴る、脅す、ゴミ箱を投げつけるといった事をされました。「お前、これをやれ。見ただろ?俺は何も言わずに見る。」と言われ、初めてやる業務で、ちゃんと理解出来ない状態でやらされました。見よう見まねでやったら「違ぇだろ、何を見てたんだ」と殴りながら怒鳴ってきました。他にも、調べ物をしてる時に、「お前が調べてる内容は意味無いだろ、これだから社会不適合者は」と怒鳴りながらゴミ箱を投げつけてきました。そのような事が続き、うつ病となりました。

さて、ここからはうつ病の症状を書いていきます。ただ、全員がこの症状になるとは限らず、他の患者さんは全部当てはまるわけでもなく、別の患者さんはまた違う症状が現れたりするので、俺の体験談を書いていきます。
うつ病の症状としては、

  • 気分の落ち込み

  • 家事が億劫になる

  • 趣味が楽しめなくなる

  • 外に出るのが怖くなる

  • 休みの日が楽しくなくなる

  • ネガティブになる

  • 身体がダルい

  • 吐き気がする

の症状が現れました。それが1週間以上続き、お盆休み辺りで精神科に受診しにいきました。まずはナースに最近の症状(上であげた内容や、なぜそうなったのかを聞かれる)と軽い漢字の読みと簡単な計算問題を解かされます。なぜ、漢字の読みや計算問題を解かせるかというと、うつ病等の精神疾患の人は判断能力が落ちるので、その判断能力や処理能力を確認する為に行う。その後に担当医になる先生と対面。先生が発した言葉は、「これは適応障害のうつ状態だね。よくここまで耐えたね。もうこれは完璧にパワハラだから。今の時代、こんなパワハラをする会社、辞めちまいなよ」と言っていました。とりあえず、その時は診断書を書いてもらい、その後に採血を行いました。採血を行う理由は、一応、うつ病だけど、もしかしたら違う病気の可能性も否定できない為、血を取って確認するという事らしいです。
うつ病は全然良くならず、箇条書きで書いた内容が一向に続いていきます。
うつ病は本当に甘えではなく、例えばですが、腕を骨折した人に野球をしなさいや、足を怪我した人にサッカーしなさい。と言ったところで出来るわけないじゃないですか。それと一緒でうつ病の人に仕事しろは本当に無理な話なんです。気分が落ちまくって、集中力が0になった人が仕事も含め、健常者と同じ生活しろと言うのは、出来ない事です。
一度うつ病になったら、今まで構築された性格やその人の良さというのは一瞬にして崩壊します。自分でも、自分が自分ではなくなる感覚に陥ります。
そして、治療に専念しなくちゃいけないのに、うつ病になって、会社を休んだり辞めたりして逃げやがって。みたいな言葉を発しられた暁には、人まで信用出来なくなります。
うつ病の恐ろしさ、想像できますか?あなた方自身がうつ病になったら、同じ事を自分自身に言えますか?なったら絶対言えません。人一人とっても、性格や生きてきた環境、価値観が全然違いますので、悩みや環境の耐性なんかも全然違います。
うつ病になったら完治させるのは難しいです。私の知っている人でも、最低3年、人によっては10年くらい治療を続けてる人もいます。
気分の落ち込みや、趣味が楽しめない、気持ち悪い感覚が10年続く事をイメージしてみてください。恐ろしく感じませんか?それが、うつ病の現実なんです。
うつ病で仕事を休んだり、辞めたりした人達は気楽ではなく、遊んでる訳ではありません。うつ病という大きな敵と戦っているんです。なので、身近にその様な人がいたら、寄り添ってあげてほしいのです。うつ病の患者さんは、近くで一緒に寄り添い、戦ってくれる人がいるだけで、気が楽になり、治すのに一番いい薬になるのです。ただし寄り過ぎて、色々手助けしようとすると、逆にプレッシャーになる事もあるので、適度に寄り添ってください。

そして、うつ病の患者さんへ
うつ病はとても辛い病気なのは、私も現在進行形で治療中なのでとても気持ちは分かります。ただ、うつ病経験者は、その分、周りの人の気持ちが一番理解出来る人になれます。なので、治療が終わったら、仕事や日常生活で困ってる人がいたら、寄り添って、相談に乗ってあげてください。他の人達よりも親身になれるので、相談した相手も、良い方向へ進んで行けるはずです。なので、完治を目指してゆっくりと皆で自分のペースで歩いていきましょう。

2022年6月9日
海郎

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