「氷の日 2023年1月26日」

内省
自分の存在証明とかいう言葉じゃなく
ただ、愛されたいと、無数の人を見て
自分の性、運命を確認する時間

きっと僕はもうこの壁を壊せないのかな
いや、壁というより鉄格子かもしれない
冷気が自分の半径数mmに充満して
息が詰まるように白に浮く

僕達はもう同じ道を辿えやしない
隣を歩くことすらできない
景色の無い暗い道程で
遮るものは何も無いのに
お互いを認識できない

僕達はもう心を向き合えやしない
目を合わすことすらできない
多分そっちを向く機能が備わってないんだろう

煤が僕を固める
気づいた時には
どうしようもない

言葉には何かを阻むように
返しが付いていて
飛んできたその言葉を
いつの間にか取り入れてしまう
受け入れられぬまま
自分の一部にしてしまう
自分の一部になってしまう

時が首を絞める
僕達はまだ戻れるのかな
傷つきたくないから
逃げる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?