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ITフリーランスに対するハラスメントの経験談と実態

これまでは現在進行している下記プロジェクトの話をメインに投稿させていただいていますが、今回の記事ではプロジェクト発足のきっかけになった要因として、また自分にとって死活問題となった出来事で、今後の活動とは切っても切り離せないハラスメント被害についてお話しします。
かなりの長文かつ表現が過激になる内容も含まれていますが、予めご了承ください。

ITフリーランスの契約形態及び活動形態

予めITフリーランスでない方向けに、一般論ではありますが主な契約形態について説明します。
まず業界の契約形態についてですが、ほぼ以下の2項目がほとんどです。
参考)https://www.businesslawyers.jp/practices/669

請負契約:成果物ベース
準委任契約:稼働時間ベース

また多少の例外はありますが、活動形態としては主に以下のようなものがあります。

個人契約型:契約・業務進行等を全て作業者本人が担当
 請負、準委任両方のパターンがある
エージェント仲介型:業務以外を専門エージェントに委託する形
 準委任がほとんど
クラウドソーシング型:専門サービスを介して契約・業務進行
 コンペ・タスク・プロジェクトなど形式は様々

自身は独立直後は個人契約がウェイトを占めていたんですが、独善的な行動をするクライアントがあまりに多く生活に支障をきたすレベルになってしまったため、フラットな評価とトラブル発生時の仲介を期待してエージェント型にシフトしていった経緯があります。
ところが後述する出来事のせいでエージェントに対しても失望や不信感が顕著なものとなり、その実態を知ってもらいたいという思いが強いです。

ハラスメントの実態

僕自身フリーランスとしては10年来活動していますが、未だに法整備が整っておらず、発注者と受注者はフラットであるべき体制が事実上崩壊しているという実態が存在しています。

参考)
https://www.mhlw.go.jp/content/11901000/000990944.pdf

今回の被害を相当数のユニオンや法律相談サービスに相談しましたが、文面だけでは伝わりにくかったり相当なエビデンスの確保が必要など被害者側にとってハードルがあまりにも高いという実態を痛感しました。

調べれば調べるほど失望が絶望に変わり、心身追い詰められている状態に陥りましたが、そんな中でフリーランスの労働問題を命題に今年発足された団体「フリーランスユニオン」の情報を耳にして早速加入。
複数回のイベントを通じて自分のケースを共有させていただき、一人では限界がある行動を本当にありがたい形で認識、問題提起いただいています。

業界はさまざまですがいろんなユニオンの代表の方や法務関係のエキスパートの方が在籍されているので、
・クライアントから被害に遭っている
・声に出せていない方、実質泣き寝入りしている方

はぜひ加入を検討してみてはいかがでしょうか。


これまで個人契約、エージェント仲介型とも相当な数のクライアントからハラスメントを受けてきた身ですが、次項からはその中でも特に悪質かつ根深いケースを記載します。
心身、フリーランスとしての活動まで潰された加害者を許すつもりは毛頭ありません。
このケースに限らず全てのハラスメントは許されざる行為で、全ての被害の撲滅、加害者の正当な処罰を切に願います。
それが実現して、初めて自分含むフリーランスが正常な形で活動できると思っています。


ハラスメント被害① エージェント経由の開発案件

概要

・背景:昨年秋〜今年初めにかけ、ITフリーランスのエージェントR社を介して紹介されたクライアントP社でアサインされた案件。
・内容:既存サービスのリプレイスとして比較的モダンな技術セットを用いた開発をメインとしています。
まん防の期間ということもあり企業側も様子見を兼ねてのスタンスだと思いますが、週2日出勤、週3日リモートという結構イレギュラーな形の勤務形態でした。
・加害者は当初特定の個人でしたが、最終的には関連部署のメンバー全員という認識に至りました。

被害内容

稼働開始前、認識の齟齬や価値観のミスマッチを無くすために必要な部分のサポートをお願いしたいという旨を伝えていたのですが、結論から言うと業務期間中全く対応してもらえずじまいでした。
同プロジェクトメンバーとのコミュニケーションは希薄で、意味もわからず無視されたり自席の椅子をとられたりといった被害を受けています。

初回の契約期間後、契約更新+プロジェクト移動のタイミングで不定な月額報酬の大幅減を要求されたのですが、自身としては全く納得していないにもかかわらず別案件の営業期間や他社への評価の影響を理由に選択肢を潰され、受諾せざるを得ない状態を作られていました。

プロジェクト移動後もハラスメントは止まらず、わずか四半期ほどの期間にまたしても椅子や持参した周辺機器を複数回盗まれるなどおおよそ考えられない卑劣な被害・冷遇を立て続けに受けました。
無論、都度エージェントやクライアントには訴えており、当初は事実確認だけ要求というスタンスでしたが、先方の対応としては捜索はしたものの犯人も原因も判明しないまま放棄され、それどころか「自作自演じゃないか」と疑う輩も出てきたりこっちの意図を無視して強制終了させようとしたりと悪質な態度が露見されたため、
・意図的な加害者がいる
・クライアント側が臭いものに蓋をしようとしている

という確信を持たざるを得ない状態にまで陥りました。

結果終了時には心身を患ってしまい、投薬治療を受ける状態にまで陥ったため、エージェントにことの全てを話し相手型への対処を求めました。
ところがエージェントは
・現在弊社から稼働いただいている技術者様への影響
・今後の当該クライアントとの取り引きへの影響

を理由に、こちらの意図・心情を無視して全ての要求を却下してきました。
こうならないための保険として依頼したエージェントだったのですが、最低限の責任さえ放棄した、考えられる最悪の対応と言わざるを得ない状態です。

さらに
「これまでの参画者へも現場の状況についてヒアリングを行いましたが、(自分)からお伺いした事象は確認が取れておらず、現状伺っている情報では、弊社からハラスメントを前提とした依頼ができない状態です。」
などと全く関連性のない他の参画者を引き合いに出し、団体交渉権を意識していることが明らかで、被害者が一人なら何をしてもいいと言わんばかりの回答をしてきていることからもクライアントと同じく腐り切った実態が露呈される形となりました。


ハラスメント被害② 地域活性化団体の案件

概要

・背景:時系列では少し遡りますが、自身が東京から地元にUターンした折に地元で何かできないかと人脈作りをしていたころ知り合った団体との案件です。
・内容:地域のさまざまな情報を展開するサイトの運営及びリニューアル
・主な加害者は任意団体Hの代表である市役所職員T、及び現在市議会議員をしているであろう人間O(*1)の2名です。
被害者側は自分含めた開発メンバー3名です。
本件についてはハラスメントに限らず、ほぼ詐欺とも捉えられる被害を受けています。

被害内容

CMSベースで作られたサイトの運営を当初頼まれていたのですが、ITスキルのハードルが高くカスタムが大変ということや人員の変動が激しいことから属人的な運用になるのを防ぎたいという要望から既存CMSからのリニューアルを提案した形となります。
リニューアルに特化したプロジェクトとして元々サイトを作った開発エンジニア、デザイナーがアサインされ、窓口としてO氏を含めた専用のチャットツールを使ってサイト構成やサイトマップ等の仕様や見積もりを段階的に詰めていく形で進めていました。
ところが金額面の話になるとO氏の態度が滞り、団体として資金面の折り合いがつかなかったり「リニューアル後できることが増え、スポンサーや広告収入が見込める形になると、それを皆さんで分けたい」と程よく対応を濁す返答が続いていました。(裏でプロジェクトへの思いを盾にボランティアでやらせようという意図が露呈)
にもかかわらず「方向性が決まったので超短期で対応してほしい」などと独善的な要求を言ってきたりと、開発メンバー全員を失望させる状態が続いていました。

全員が本業の仕事をしながらではありますが、調整中という回答を受け様子見しながら累計2年弱ほど(の時点でお察しですが)こう着状態がつづき、とうとうO氏からのまともな返答も返ってこなくなったため痺れを切らして「こちらの意図を無視するならプロジェクトを解消する」と訴えたところ、逆ギレしたO氏は
「信頼得にくいのはそういうところ、自分は信じてたのに」
「思いの面が強い話だと理解してもらってるはず、あまりにも非協力的」

などと当人の正当化・こちらの人格否定としか思えない発言を返してきました。
(別ルートでO氏が一連のやり取りに関して陰で自分を非難している事実も確認しており、O氏の性格が窺い知れます。)

結局その後一方的にO氏がプロジェクトから降りろと言ってきたため関係を解消し、窓口としての責任を放棄したと判断して、裏で全容を把握しているであろうT氏に被害内容を共有して処分を申し立てました。

ところがT氏に関しても
「資金がない中で報酬を約束するのは無責任なので、それ以外のフィードバックを提供したい」
というおおよそ社会人と思えない価値観を持っており、他メンバーについても
「畑違いで全くわからない人、稼ぎがないため安ければ安いほどいいと思う人がいる
という度し難い人物がいることも判明しました。

途中解約は受諾するのでそれまでにやった相当量の成果物をもとに作業費の請求をしたのですが、
「直接見せて頂いた資料や、これまでのやり取りの一部を確認しても相応の担当をして頂いたとは思えず」
「もしお伝えになられたいことがあるのであれば、引き続き私が窓口になりますが、私たちは(自分)がそれに力を注いで頂くことを求めている訳ではないということです。
もしどうしてもお伝えになられたいことがあるのであれば、もちろん拒否するものではありません。どうぞ。」(原文ママ)
とあまりに一方的かつ失礼極まりない回答をしてきており、T氏の悪質な態度も露呈した形となりました。

そもそもこの団体が前身となる団体を乗っ取った形で発足されたものですが、後日談としてこの団体の実際がわかるエピソードを共有します。

(*1) 被害当時は会社員だったO氏は、昨年7月の市議会議員選挙で当選したのですが、その際公職選挙法違反で書類送検されています。
(本来その後の処分など何かしら報道があるはずなのですが現状不明です)
また主要メンバーも別件で逮捕者を出しており、ここまで性根から腐った団体なら瓦解して当然と思うのですが、団体としては当該サイトが事実上閉鎖したもののSNS等で未だにしれっと活動をしており、一定数支持者もいるなど異文化圏レベルで全く理解に苦しんでいる状態です。

最後に

今回お話しする内容についてはかなりセンシティブな内容であるため、ずっとアウトプット方法や時期について検討を続けていたものです。
(今後状況に応じて改修する可能性もあります)
先日フリーランスユニオンに相談する機会があり、自分が間違ってないことを確信できたので公開に踏ん切りがついた形です。

本記事について内容こそ配慮していますが、仮に悪質な非難やリアクションが見られた場合は加害者側の人間と認識し、最悪然るべき処置も考えざるを得ません。
そうならないことを切に願います。

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