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三好祐也 /認定NPO法人ポケットサポート

1.SDGsに興味を持ったきっかけ

ESDのころからポケットサポートが参加していたというのが大きいきっかけだと思います。NPO法人設立前に、「岡山の駅前でブースの出店をしませんか」と声をかけていただき、難病の支援団体の人たちと一緒に「病気の子どもを支援しています」というブースを出展したのが1番最初でした。
それから登録して、イベントがあるときに、声をかけていただいて、いろいろな関わりを持つようになりました。そこから、岡山NPOセンターを中心としてNPO・NGOがつながってSDGsネットワークおかやまを立ち上げるときに、声をかけていただいたことでさらに深く関わるようになっていきました。

ポケサポ三好さん

2.SDGsの中で最も重要視している活動

私たちは、SDGsのターゲットの中で、3.4.10.17を重視しています。
病気の子どもたちの包括的支援なので、もちろん病気そのものの治療がうまく進んでいくことが大切ですし、同時に子どもたちの発達や成長のためには教育が大切なので、3.4のターゲットは大事だと思っています。
10は、病気によっておこる空白や、社会的な機会損失もある種の不平等だと捉えていて、10をターゲットに指定しています。

3.コロナ禍で以前と変わったこと

子どもたちと面会ができなくなったので、直接顔を合わせることができなくなってしまいました。
活動している小児病棟へiPadの貸し出しで週1回はつなげることができますが、やはり交流できる時間は限られています。子どもの体調が良いときにいつでも交流できることがベストですが、お金や支援資金や支援スタッフの関係で決められた時間しかできないのが現状です。
そのため、コロナ禍になり以前より圧倒的に交流や触れ合い、学習支援の機会が減ってしまいました。

4.SDGsを通じて目指す社会

病気の治療で命を助けたとしても、守った命の先に何もなかったら誰だって辛いと思います。自分たちの将来や未来を想像できるからこそ、病気になっても辛く苦しい治療を乗り越えていけるんだと活動を通して感じています。命をつないだ先の社会を私たちがつくっていくことが、持続可能な社会をつくっていくことだと考えて活動をしています。
また、第2の当事者とも呼ばれる兄弟や姉妹の支援も大切です。病気の子どもへの支援のつながりは、多方面に派生していくため、「誰一人取り残さない」社会や持続可能な地域社会をつくるためには、一人ひとりができることをしながら、その人たちに思いを寄せることが大事になってくると思います。

ポケサポ活動写真

5.若い世代にSDGsを知ってもらうために必要なアクション

SDGsをもっとカジュアルに伝えることで、気軽に参加できるものだと感じてもらう方が良いと思います。ファッションの一つだったり、簡単な思想の一つとして取り入れてほしいです。
SDGsに関わっている人や意識的に取り組んでいる人が、自分の友人や身近な人に「その考えや行動って実はSDGsにつながることなんだよ」って言うだけで、SDGsという取り組みがつながっていくと思います。実際、経営者の友人がお店の前のごみ拾いをしていたことを、SDGsの文脈で話をしたところ、そこから興味をもってくれたということもありました。

6.若者部会で今後取り組んでいきたいこと

SDGsへの意識を持った若者に情報を届ける仕組みはある程度つくれると思いますが、そこまで意識していない若者にどうやって届けるのか、どうやって参加してもらうかという仕組みづくりが大事になってくると思います。
若者部会というからには、もう少しライトに関わりを持てるような、とっつきやすい仕組みづくりをしていくと良いと思います。SDGsネットワークおかやま若者部会が主催するイベントという広報ではなく、「こんな楽しそうなイベントをしますby SDGsネットワークおかやま若者部会」だと参加してもらえて、且つSDGsにも触れてもらえる・・という感じで身近に感じてもらえるきっかけになるのではと考えています。