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「子供たちに野球という未来を」小川健太理事が新たに歩む【野球道】とは

こんにちは!JSSのnote記事ライティングを務めるライター佐藤です。未来を担う子どもたちがより良い環境で学校生活・部活動生活をおくれるように、一人でも多く明るい未来へ進めるように。そんな想いで立ち上げた「NPO法人日本スポーツ支援振興協会( JSS)」は2020年10月15日で早いもので設立1周年を迎えました。

本日は立ち上げメンバーの1人である小川健太(おがわけんた)理事をインタビュー!横浜高校野球部で主将を務め、卒業後は明治大学、九州三菱自動車で2015年の引退まで華やかな野球人生を送ってきた彼がこれから歩む新たな【野球道】について伺いました。(以下、敬称略)

「子供達の未来を本気で考える」大人達の挑戦

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(写真:寄付されたグローブに囲まれる小川理事)

ー現在の小川さんの生活と活動について教えてください。

2019年に結婚をし、妻と0歳の息子が一人の3人で暮らしています!仕事は、家業の船舶関連事業含めいくつか経営・参画してますが、昨今は稼働率でいいますと、スポーツ事業の比率が多くなってきました。現在は「NPO法人日本スポーツ支援振興協会( JSS)」の他に、一般社団法人「日本未来スポーツ振興協会(JFS)」の理事も行っています。さらには、新プロ野球独立リーグ日本海オセアンリーグの運営にも携わっています。

JFSにおいては現在約40名ちょっとの子供達をサポートしておりますが、毎月全国で行われる用具贈呈式を実施するたび、やりがいを感じます。用具を初めて手にした子供達の喜ぶ顔とその姿を見守る親御様の姿を見るたび、これから先も様々な形でできる限りサポートし続けたいと思わせてくれますね。
さらには、JFSでサポートした子供たちが金銭的な問題や劣悪な部活環境でせっかく野球を始めた子どもが途中でやめてしまう可能性を少しでも減少させようと取り組んでいるのがJSSです。一貫して子供達が野球を始めとしたスポーツを続けられるような取り組みをしています!

ープライベートでの楽しみやリフレッシュはありますか?

まだ時間や心に余裕がないので趣味を持てていないのが現状です・・・。10月に生まれたばかりの息子の成長を見るのが新鮮で幸せも感じています。

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ーJFS.JSS共に、これらの団体を立ち上げたいと考えたのはいつ頃でどんなきっかけがあったのですか?

結婚した2019年10月に結婚式で使う写真の整理をしていて、私が写る写真全て使用しているグローブがボロボロなのに気付き、2020年6月には会社を登記してました(笑)

というのも実は私、経済的な理由で野球を辞めようと考えたことがあるんです。軟式から硬式へ移るとき、用具は買い替えが必要なシーンで、女手ひとつで姉と自分を育てる母親に「買ってほしい」となかなか言い出せなくて。

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母親の苦労は見ていましたし、子供ながらに自分のことでさらに苦労はかけまいと、何とか手にしたグラブをずっと使い続けていたことが強く記憶に残っています。そんな経験から、私と同じような境遇にある子供達によりよい環境で思いっきり野球を楽しみ成長してほしい。自然とそんな想いが強くなっていきました。

そんな時、同じような想いを抱えていた同志の原理事長との会話。原理事は元々、国内野球のさまざまな課題を可視化していて、私にできることは何か。考え始めたあたりがキッカケだと思います。同じ境遇を味わっていることもあり、原理事と話しているといつも時間を忘れてしまいますね(笑)

ー立ち上げるまでに特に苦労した経験はありますか?

ちょうど、新型コロナウィルス感染者増加の真っ最中の時期に、活動を始めたので「今はそれどころじゃないだろ」とほとんどの方に怒られましたね(笑)

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さらには活動開始から2〜3ヶ月あたりで、九州の国会議員さんに活動を絶賛され、概要資料や念のため定款を見たいので送って欲しいと言われ、そのまま乗っ取られそうになる経験もあったり・・・・。銀行口座すら怪しまれて作成してもらえなかったので、今もですが苦労しかないですね(笑)

逆境もたくさんありますが、変わることのない「子供達のためにも環境を整えたい」という強い気持ちだけが私の活動の原動力となっています。

野球人生で培った経験を子供達の未来へつなぐ

ー日々、子供達のために尽力する小川さんですが、自身がスポーツをしていて得られたことや価値などを教えてください。

私の場合【プロ野球選手になる】という明確な目標のもと、野球を18年ほど続け、その目標に対し、何をしたらいいのか。を毎日考え抜いて行動し続けました。結果的にプロ野球選手にはなれなかったのですが、結果以上に社会に出ても何か課題や目的に対し考えて行動するクセが野球を通じて習慣になっていて。社会に出てから学ぶことを学生時代から学ぶことができていたのはとても大きかったですね。

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結果、社会に出てからもこの経験が今の生活や価値観に反映されていていることを実感しますし、本当の意味での生きる力を身につけることができたと確信しています。

ーJFS,JSSの活動において現在抱えている課題はありますか?

「日本未来スポーツ振興協会(JFS)」においては、多くの企業に支援をいただいて、ひとり親の家庭を中心にグローブとバットの提供を行っています。野球用具に目を輝かせる子どもたちを見ると「この活動を始めて良かった」と思う反面、需要レベルと供給レベルのコントロールは難しいなと思います。

「用具を提供してほしい。」
というお子様に対して提供出来るだけの用具ストックを常に常備しなくてはいけません。広く活動を周知していきたい気持ちと反面、供給レベルの担保を常に課題に置いています。

また、JFS,JSS共に課題視している少子高齢化に伴うスポーツ競技人口の減少。近年の新型コロナウィルスの流行により、運動量の減少により自発的に体を動かそうとする大人が増えたことは追い風になっているように思います。これを機に資本である体(健康)の大切さ、基礎体力の重要性をまず大人が気付き、子供達にスポーツをやらせようという発想に繋がってくれればいいなという想いです。

JFS,JSSは共催でスポーツ体験会を実施しており、野球はもちろん、サッカーやバスケットボールなど、子どもたちが実際に「スポーツに触れてみる」場の提供、きっかけづくりを積極的に行っています。

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野球に関しては、長年人気スポーツとして親しまれてきましたが、時代の変化により、競技数は約10年前から減少し続けています。何か商品でも良いモノは、勝手に広まり流行します。広まらないモノに関しては、広まらない理由が必ずあります。

10年前の日本の様々な推移を見ると離婚率の増加や貧困格差の広がりが見えてきます。この統計に対し、我々が出来ることは現在行なっている用具のサポート等となります。今後も時代は変化し続けますので、用具サポートを軸に順応していけば、競技数は反転できると思います。

サポーター様と共に創る新たな「価値創造」

ーJFS、 JSS共に現状のサービスを「もっとこうしていきたい!」という課題やビジョンはありますか?

野球をやるなら日本。と言われるくらいの充実したサポート体制を構築したいです。そのためには、まずは野球がやりたくてもできない子供達。環境下問わず誰もが野球に取り組めるサポート体制の構築を軸に現在国外にも1拠点(カンボジア)ありますが、貧困格差は、日本だけでもないので中東エリアから横展開していければと思ってます!

ー最後に、JFS JSS共に支援を検討されている企業様へひと言お願いします!

この人達なら「国内野球を日本の子供達を守ってくれる。」と信頼していただける活動を継続して行っていきますので、是非私達の想いが伝わりましたらご一緒に活動させていただければ思います。よろしくお願い致します!

■ご支援をご検討の方はこちらから
日本スポーツ支援振興協会( JSS)
日本未来スポーツ振興協会(JFS)

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