現金かクーポンか?データサイエンス祭り!!

こんにちは!
橋本です。

今回はちょいと時事ネタを。
現金のみの給付か5万円はクーポンにするかで政治やニュースが踊っています。

どちらが良いかどうかの感覚的かつ感情的な議論ばかりで面白くないと思っている人も多いと思うのですが、、視点を変えてみると、これがめちゃくちゃ面白くなるので記載します。

元々、今回の給付は面白い分析ができると考えていました。
給付対象者を18歳以下としたことで、平成15年4月2日生まれ以降は給付の対象になり、平成15年4月1日以前に生まれた人は対象になりません。

そこで給付をもらえる18歳ともらえない19歳で1年後にどんな変化が起こったのか、例えば学力、幸福度、支持政党などの違いを分析したら、この給付のインパクト評価ができて面白そうだなー、なんて考えていました。

それが今回、なんと現金のみの給付とクーポン給付を自治体の判断に任せると言い出したではないですか!!
これは統計的には自然実験に近い状況となり、政策の因果関係が推察できることになります。

今回の給付の目的は「経済対策です」
(内閣府:令和3年度子育て世帯等臨時特別支援給付事業支給要領)

それに対して2つの政策が存在ます。
簡略化してまとめると、以下のようになります。

①現金のみ給付 ー いわゆるバラマキ、ただし事務コストは安い
②クーポン併用給付 ー 前回の一律10万給付の反省から生まれた政策、ただし事務コストは高い

今回自治体の判断に委ねられるので、支給対象の18歳以下は、現金のみの給付か、クーポン併用か自分で選ぶことができず、住んでいる自治体でランダムに分けられてしまいます。

だからこそ、現金のみ給付の自治体とクーポン併用の自治体で、比較することができるのです!
・その後の経済効果に違いが生まれたのか
・仮に違いが生じたなら、その違いはどれぐらい差があったのか
・かかった事務コストを比較してどちらの方がコスパが良かったのか

などなど分析し放題です笑

もちろん、比較の際には自治体の規模や子どもの総数、人口割合などを考慮する必要はでてきます。または、今回クーポン対象となる店舗(発表されていませんが例えば大型のショッピングモールや電気屋など)の本社がある自治体は、クーポンを選ぶ傾向が出てくるかもしれません。

かなり恣意的な操作も可能になりそうなので、色んな分析結果が出てきそうではありますが、、こんな面白い状況は滅多にありません!
世界中の統計学者やデータサイエンティストたちがヨダレ垂らして待っていると思います笑

いやーできれば、うまく現金のみとクーポン併用に自治体が分かれて欲しいですねー♪
どちらを選んだのか日本地図を色分けするようなサイトも出てきそう笑

こんな風に考えると今の状況めちゃくちゃ面白くなりませんか?

NPO法人HERO 橋本



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