歯磨きの方法は自由
定期的にカンボジアの子ども達に、歯磨き教室を実施しています。
村によってかなり違いはありますが、
歯磨きを1度もしたことがない子ども達ばっかりの学校もあれば、
1日1回はするよって子達がほとんどの学校もあれば、
虫歯で歯がボロボロの子しかいない学校も。
歯磨きというのは、贅沢品なんです。
日本に住んでいると、そんなことも気づかない(歯磨きめんどくさがるくらい)
けど、日本の小学校で虫歯で前歯がほとんどないって子がいないのは本当に素晴らしいことなんだって気づかされます。
話を戻すと、カンボジアの子ども達に歯磨き教室を行ってきて結構びっくりしたことが何度かありました。
特に驚いた2つを紹介します。
1つめ 敷地や場所の使い方の感覚の違い
クラス全員で手洗い場で歯磨きをすることは難しく、コップと歯ブラシと水を配って教室の中で実施することにしました。
最初の学校は比較的みんな歯磨きの経験があり、建物の設備などもしっかりしている学校でした。
歯ブラシをみんなで動かして、最後口をゆすぐためにコップに水を入れて、じゃあ準備できた人から口をゆすいできてねと伝えると順番に外に出て校庭に水を吐き出していました。
その調子で次の学校で同じ手順でやっていくと、最後の口をゆすぐ場面で
教室の外に出ずその場で、教室の床に吐き出したのです。
びっくりしました。
床はコンクリートで、特に排水機能があるわけでもありません。
たしかにゴミもちらかっているし、授業ごとに掃き掃除をしたゴミもそのまま廊下から外に掃くだけだからたしかに外と内がすごい明確に分かれているわけではない、、、
そして、こちらも前回の経験をもとに外に行って吐き出してねとも伝えていない。
彼らとの敷地や場所の使い方の感覚を実感させられた出来事でした。
2つ目 どっちを動かすのか
歯ブラシを渡して、まず普段どうやって歯を磨いているが見せてください~!と伝えた時でした。
皆歯を前に左右に手を動かして磨くふりの動作をしているなか、
1年生くらいの髪の毛がくりくりの女の子は
真剣に頭を左右に動かしていたんです。
!!!!頭動かしてる!!!!!
と驚きました。笑
たしかに手を動かすのか、頭を動かすのか、伝えてないし正解もない。
ただ、頭を動かすのはめっちゃ疲れそう!!
でも、真剣すぎる彼女は間違っているわけではないので、しばらくその一生懸命に頭を動かしている様子を眺めてほっこりしつつ、自分が勝手に決めていた概念が壊れていくのを感じました。
真似はしないと思いますが、もしかしたらもっと素敵な歯磨きの方法があるかもしれない!とその日から色々思うようになりました。
カンボジアからは、子ども達からは本当に驚きと面白さとともに学ぶことばかりです。
NPO法人HERO
澤
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