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抱き癖、いい?悪い?

  1. 良い

  2. 悪い

クエスチョンの答え

正解は① 良いです。
抱っこの問題は世代間で認識が違うので、家庭内のトラブルになりがちです。指導室でもパパ・ママ・おばあちゃまからよくご相談をいただきます。抱き癖っていつから言われはじめたのでしょうね。

抱き癖はいつから言われた?

「抱き癖」は医学用語ではありません。
この言葉の由来は1950年代に世界的ベストセラーになった「スポックマン博士の育児書」の理論に基づきます。
当時のアメリカでは、赤ちゃんが泣いても抱き上げずにいることで子どもの自立心を養うという理論でした。1960年には日本でも出版販売されたので、これを熱心に読み学んだ方は、抱き癖を心配するのですね。

しかし、赤ちゃんの研究が進むにつれて、良い影響はないことがわかってきました。
赤ちゃんが泣くのは保育者とのコミュニケーションの一つです。
<泣く→保育者が反応をする。>
これは赤ちゃんにとって当たり前のことです。
赤ちゃんの発達、発育、人格の形成に大きな影響があることも沢山の研究から解明されました。

現在は「抱き癖」がつくほど抱っこしてくださいと伝えています。
しっかりたくさん抱っこした方が、子どもは安心して親から自立していきます。

そうは言っても、乳幼児の抱っこは保育者や負担にもなることも有りますよね。腱鞘炎、肩こり、腰痛。
周囲から「抱き癖が・・・」と言われるのもつらい時もあるでしょう。
抱っこ以外の方法として、首が座ったら抱っこからおんぶ、スリングや抱っこ紐も活用していくと幾分楽になります。
家事などで手を離せない時には、泣き声に対して返事をするでも良いのです。
「今行くよー」「ちょっと待ってね。」
こんな感じで、要求を無視しないことが大事なんです。
抱っこの代わりの楽しみを探してみるのもいいですよ。
抱っこしたくなったら、代わりに絵本、おんぶ、手を繋ぐ、時間を決めて、一度休憩ねとお話しする方法もあります。
赤ちゃんに「ちゃんと見ているよ!」を伝えていくと良いですよ。


赤ちゃん抱っこのパパミッション

★抱っこをたくさんしよう!

抱っこは発達、発育に効果的なものです。
自分の要求に対して保育者が応じるのは、信頼関係と自己肯定感を高めます。安心できる場所があるから自分に自信をつけられるのです。
年代の違う人から指摘を受けたら、頭ごなしに「今は〜」は喧嘩の元。
抱っこにまつわる思い出を聞いてみてください。
先輩の指摘を一度受けてから「今は」の方が受け入れてもらえますよ。

抱っこ期間はとても長いので、時にはパパママも寝転がってお腹でラッコ抱っこ、背中でオポッサム(☜検索してみて)抱っこもOK!です。
ここにいると声でもOK!楽しく抱っこ代わりのバリエーションを増やしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお目にかかりましょう。


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