見出し画像

新生児の頭には穴が空いている?

  1. ほんと

  2. うそ

正解は① 空いているなのです。

人間の頭蓋骨は5個の骨が結合して形作っています。
頭蓋骨は脳を守る大切な役目があるので、弱々しくては困りますよね。
赤ちゃんの頭蓋骨には穴があると言っても、骨と骨が結合しきらない部分を指します。
つまり、赤ちゃんの頭蓋骨は骨と骨のくっつきが緩いのです。

頭蓋骨の穴の種類

1番大きな穴は「大泉門」と言います。
おでこの真ん中に指を置き、頭のてっぺんに向かって滑らせていくとぶつかる菱形の穴です。
そこからさらに後頭部に向かってたどっていくと小さな三角形の穴があるのです。これが「小泉門」と言います。
わかりやすいのは大泉門です。
この骨の継ぎ目の穴はおおむね、一年半までには自然に閉じていきます。

頭蓋骨の穴の役割

泉門(頭蓋骨の隙間)は産道を通る際、頭が圧迫されて変形するゆがみを吸収するを働きをしているのです。
(お産の時、助産師は赤ちゃんがどのよう頭を回転しているかを大泉門と小泉門を探って把握しているんですよ。)
泉門の他にも、赤ちゃんの頭蓋骨は左右どちらかが上になって重なり合う、骨重積という応形機能が備わっていて、お産の時には頭の大きさを小さくすることができるんですよ。

パパミッション

大泉門を観察しよう!

大泉門はよく見ると呼吸に合わせてペコペコと上下したり、大泣きをしている時には少しだけ膨らんで見えます。
穴の中はダイレクトに脳というわけではなく、脳を守る柔らかい組織で覆われています。
強く押すのはNGですが、髪の毛を洗う時やそっと触るくらいはOK。
髪の毛が多くなってくるとわかりにくくなるので、髪の毛が少ない新生児期に観察してみてくださいね。
赤ちゃんの不思議のひとつが見れますよ。
大泉門は脳の圧力が変化すると、膨らんだりへこんだりすることがあるので、病気の診断にも利用されています。
「いつもはどんな感じかな」と知っておくのも良いですね。

赤ちゃんの身体の機能性

赤ちゃんの頭蓋骨のくっつきの緩さは、出産やこれから大きくなる脳の大きさにも対応できるように出来ているのです。
赤ちゃんの体は大人とは違った部分が、頭蓋骨の他にもたくさんあります。
お風呂やオムツ交換、授乳などお世話の中で観察してみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?