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女性の健康寿命は男性より長い?

  1. 長い

  2. 短い

クエスチョンの答え

正解は② 短いのです。

日本の平均寿命は、男女ともに80歳を超え世界的にも高い水準ですよね。
ところが平均寿命と健康寿命の差(日常生活に制限のある「不健康な期間」)は女性が12.35年,男性が8.84年となっているのです。
女性の「健康寿命」の短さの原因は、出産による影響と見られています。
産後の尿漏れ、臓器下垂又は臓器脱(子宮下垂又は子宮脱)、そのほか腰痛など、骨盤周りのトラブルは更年期以降に増加する傾向にあります。

たかが尿漏れ?

TV CMで、薄型紙パンツや尿漏れパッドの宣伝が頻繁にあるということは、それだけ、困っている女性が多いということでもあるのです。
この尿漏れも加齢によってよりに筋肉量が減ってしまうと、くしゃみや笑っただけでも起こるようになり、さらに悪化すると尿だけではなく便失禁に繋がることもあります。
この症状で困っている方は、ちょっとした外出にも支障が出始めます。
出かける先でいつでもトイレ・着替えの心配をしなくてはなりません。

また、臓器脱への治療としてシリコン製の特殊なリングで支える方法がありますが、長期間装着することでかぶれたり、サイズが合わなくなったりするほか、脱出した臓器の一部が炎症を起こすこともあるのです。

さらに深刻なのは心の問題。
思いがけず失禁をしたらどんな気持ちになりますか?
失禁しても尿漏れパッドをしてるから全然平気?
あるいは、多くの人が使っているから抵抗なく紙オムツをつけられる?
自分の価値、尊厳にまで影響しますよね。
男性はこの視点を持っていただきたいのです。

「母である前に女性である」

この概念が強いフランスでは、産後のケアの中にガスケアと呼ばれる、骨盤周りの筋肉を元に戻すプログラムが組み込まれています。
女性として、個人の尊厳として健康を守るというプログラムを国が進めているのです。
個を尊重するフランスらしいともいえますが、健康に過ごすための取り組みは見習いたいですよね。

女性の健康へのパパミッション

★家族の健康を一緒に守ろう!

出産前の妊婦体操、産後産褥体操を一緒に行う他に家族で散歩タイムを続けているだけでも筋肉の低下は緩やかです。
産後や育児中はホルモンの変化も影響もあり、女性は赤ちゃんを守ることに必死で「今」しか見えなくなることがあります。
鍛えよう!よりは「気分転換に行こう」「外の空気を吸いに行こう」の方が受け入れやすいかもしれません。
しかし、妊娠にも育児にも関わらないパパがこれを言ったら・・・?
ママの気持ちとしては「散歩よりおむつ替え」になってしまいます。
女性も男性も、健康寿命を維持するには家族感の気持ちのやり取りが根底にあって「互いを思う」という当たり前のやり取りの継続だと思うのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお目にかかりましょう。


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