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空に飛び立つことを夢見て(前編)

この記事では「小さな憧れ」に着目し、夢や目標を見つける大切さやその夢にたどり着くまでの過程、向き合い方について、だっぴ卒業生のOさんにインタビューを行いました。

マシンエンジニアとして働く

現在エンジニア系の仕事をしています。働き始めて1年半ほど経ちました。大分県出身で大学は岡山大学の経済学部に通っており、主にデータ分析やデータ解析を学んでいました。大学卒業後、現在の会社に勤めています。

――エンジニア系というのは具体的にどのようなお仕事をされているのですか?

今は主にマシンエンジニアリングに携わっています。工場でロボットの自動化が進んでいると思うんですけど、 そうしたソフトウェアの開発や工場全体のシステム設計などの仕事をしています。

かっこよさに憧れた子ども時代

――子どもの頃の夢やなりたい職業はなんでしたか?

1番最初はプロ野球選手とか言ってました。あとはパイロットになりたいという夢もありました。家族旅行でよく飛行機に乗っていて、パイロットがかっこいいなと思っていた記憶があります。文集を見ると、その後に警察官と書いてました。

――夢がプロ野球選手から警察官に変わっていったのは、「プロ野球選手になるのは難しいな」と思って変えられたんですか?

特にプロ野球選手が無理とは考えてもなかったんですけど、将来の夢を学校で書くときに、 野球やってたし周りの人もプロ野球選手と書いてたから、自分も書いた感じです。 小学校高学年くらいから色々と職業を知り始め、中学生の時にちょっとかっこいいかもなーという程度の理由で警察官と言ってました。

――高校受験の時、 警察になることを意識しながら受験されたのですか?それとも学力などが自分に合っているかを意識して受験されたのですか?

どちらかというと、学力で高校を選びました。いずれは大学に進学するつもりだったので、大学進学を目指す高校の普通科に進学しました。特に進路選択の際に、警察官を重要視するほど比重は大きくはなかったですね。

夢より勉強に没頭する高校時代

――高校生の頃は夢などはありましたか?

逆に高校生の頃は何もなかったですね。自分の進学した高校は、「大学に進学しましょう」みたいな雰囲気があって、夢が何かというよりも、どこの大学に行くかという目標が大きかったです。将来何になりたいか関係なく、とりあえず大学に行くみたいな感覚でした。

――警察になりたいという目標はどこで変わったんですか?

高校1年か2年生の始まりぐらいにはもう変わっていたと思います。受験に向けた勉強モードになっていました。どこかの会社に就職するにしても、公務員になるにしても、結局は大学に入学してからでも目指せるので、大学行った方がいいかなと思って目標がシフトしていきました。

――夢が定まっていない中、学部は何を基準にして選ばれたんですか?

高校の時はずっと数学が得意な方で自分が文系だったので、選択肢として数字を使う経済学部と商学部が候補にありました。商学部のほうも受験はしたんですけど、 結局自分が合格した大学の中で選んだのが、岡山大学の経済学部でした。もともと国公立にしようと思っていたのと、数学が得意だったからっていうところで選んでますね。

英語と大学生活

――大学では特に何に力を入れられていたんですか?

学部が全く関係ないんですけど、英語に力を入れていました。結果として自分の中で1番就活に役立ったのも英語だったなと思っています。

――就活に英語が必要だなと感じて勉強されたんですか?

入学してすぐにGTECを受ける機会があって、その点数が英語のコースに入れる基準を満たしていました。せっかく大学生になったし、英語がこれから必要だろうからっていうので勉強しました。部活もESSに入って、英語のコースにも入ってて、留学生と話せる交流スペースにもよく行ってました。 最終的にそこでアルバイトもしていましたね。

――特にどういう時に英語が役立ったと感じられたんですか?

英語を使うことによって、いろんな人と話すことが出来ました。だっぴで企画をした「留学生だっぴ」も英語でやっていましたし、他には就活の時に英語の試験があって、そこでも役立ちましたね。高校のときは英語が赤点スレスレで、元々英語ができる方じゃなかったんですけど、結果として英語が活きました。

パイロットを目指して就活をスタート

――大学で学んだことを活かす方向性で就職を考えていったのですか?目標や夢を軸に就活を進められたんですか?

公務員試験を受けるか、民間企業に就職するかで悩んでいました。自分が将来何になりたいのかをずっと考えていなかったんですけど、改めて考えたら警察官とパイロットが浮かんで来ました。その二つで考えて調べてみた結果、色々な選択肢があるっていうのを知って、パイロットを目指そうと思いました。

――自己分析は小学生のころの夢までさかのぼったんですか?

そもそも自分は何になりたいのかを考えました。そうしたら自分がなりたいものが色々出てきて、なりたいものやなれるものを調べて、色々な道もあるっていうのを考えて。それで第一希望で自分が就活したのがパイロットでしたね。

――航空業界ではなく、パイロットだけを目指されていたのですか?

そうですね。航空会社だったら、そこの自社養成パイロットの募集枠があって、そこに通ったら、パイロットになるために働きながら訓練して、その後パイロットになるという流れです。

――就活はいつから始められたんですか?

インターンを含めると3年生の初めぐらいからですね。応募のための自己分析等も含めると2年生の終わり頃からになります。

――時期としては早めのスタートだったんですね。

自分の周りではもう就活してる人がいて、ちょっと焦っていたくらいです。早くない?と思ったけど、波に乗りましたね。

――2年生の終わりという早い時期からスタートした方が良かったですか?遅い時期からでも良かったですか?

今考えるともう少し遅くてもいいとは思います。自分のやりたいことがちゃんと見つかっていたら、興味のある業界だけに絞れるので、時間はかけなくてもいいですが、自分の場合はパイロット以外にやりたいことが特になかったので、色々な人から企業の紹介を受けていました。これに関しては時期が早かったのもあって、いっぱい受けてみようと思って受けてました。

――ちなみにパイロット以外にはどういう業界を見られていたのですか?

業界としてはバラバラですね。小売業界や商社、教育系もあったし、あとはブライダル系やサービス業など。とにかく色々な業界を見ていましたね。

パイロット試験と現在の会社への就職

――パイロットは就活の期間としてはどこまで追いかけられていたのですか?最後まで追って、パイロットがダメだった後に他の業界を見られたのですか?

同時並行でずっとやってまして、航空業界以外の企業では内定をもらっていましたが、 パイロットの選考が最後まで終わっていなかったので、 ごめんなさいしました。

――小さい頃の夢ではパイロットについて多く話されていなかったと思うんですけど、就活の軸として大きかったんですね。

改めて考えた時に、めちゃくちゃパイロットになりたいなと思って。大学生になって改めて、「あー、そういう道があるんだ」っていうのを知っちゃったから余計にそう思いましたね。パイロットが楽しそうに見えて、働いてみたいと思ったし、単純だけどかっこいいなと。

――パイロットを軸として就活しつつ、現在の会社の選考を並行して進められていたんですか?

並行して進めていました。ただ就活の時点では、エンジニアではなく営業職の想定で選考が進んでいました。パイロットの試験が厳しいこと分かっていて、自分の中でも「なんかダメなんじゃないかな」と思ってはいたんですけど、 思いのほか試験をいい感じに突破できたんです。結局、パイロットの試験は最終試験まで進みました。

――え、そんなところまで進まれていたんですか!?

最終試験が終わる4年生の9月くらいまでです。 他の選択肢はもうキープできないぐらいのところでした。1番最後までやって最終試験に通りそうな手前だったから、なんかもうね、いける気でいたんだけど、最後の最後でダメで。

――今の会社は自分の中ではメインではなくサブの選択肢だったと

そうですね。メインではなくて、パイロットがダメだった時に 就職できるようにと考えていました。

――パイロットの道に進めなかったとき、「やりきった、頑張った」といったポジティブな感情と、落ちたというネガティブな感情どちらが大きかったですか?

結構落ち込んでたし、ネガティブな感情が大きくて、今いる会社にも元々パイロットになりたいですっていうのを伝えてて、結構応援してもらってたんですよね。人事の方からは「もしダメだったらウチにおいで」と言ってもらえていました。

そんなにも応援してもらえているというのと、最終試験まで行ったというのもあって、良い報告をしたいという想いがあったんですが「最後で落ちたんで入れてください」という報告になっちゃって。どちらかというと心残りって感じでした。


▽後編に続く

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