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北播磨の未来を描くワークショップ|第3回 開催レポート(オンライン同時開催!)

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このレポートは、全5回に参加できず途中から参加される方、ワークショップに参加できなかった方に向けて、どんなプロセスで「北播磨の地域デザイン案」が紡ぎ出されていったのか。ワークショップの様子や話し合われた内容についてお伝えしていきたいと思います。

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第3回(10月25日)の大まかな流れ

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グラフィックレコーディング by ひめくま(岡田英之)さん

【第3回の大まかな流れ】
① 事業の概要説明と前回のふりかえり
② アイスブレイク「最近、新たに知ったコト」
③ セッション1「30年後の世の中ってどうなってる?」
④ セッション2「2050年にありたい北播磨の地域像②」
セッション3「北播磨の地域像を深める」

第3回の位置付け

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第1回では、参加者の個人の主観から北播磨のらしさ(強み・魅力)を洗い出していきました。第2回では県民局の持つデータなどの客観的なデータをふまえて、目指したい北播磨の将来像を描きました。今回の第3回では、将来の社会の動向を予測し、30年後の自分の姿や周囲の人たちの生活を想像することで、よりリアルに未来の状況を想定し、目指したい北播磨の将来像を描きました。

グループワーク「こんな未来が想定される中で、30年後の北播磨はどんな地域になっているといい?」

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↑最後のグループワークの発表内容(右)

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最後のグループワーク発表では、これまで出てこなかった「多様性」「北播磨内での連携や一体化」についてのキーワードが浮上してきたことが印象的でした。

オンライン同時開催の運用では、一歩踏み込んだ挑戦

今回はオンライン同時開催の運用で、一歩踏み込んだ挑戦をしてみました。対面参加者のグループワークにオンライン参加者も入ってみるという試みです。コロナ禍でオンライン導入が増え、一般論的な風潮で云われ始めているのが「オンラインとリアルは混ぜちゃダメ❌」です。

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リアルとオンラインを比較して、人数が少ない方が置いてきぼりになりやすいためです。ですが会場参加のみなさんにオンラインの方の状況を説明する(模造紙は見えない・声が聞こえにくい・会話に入りにくいなど)ことで、参加者のみなさんが積極的にオンライン参加者へ声をかけてくれたり、模造紙を見えるように画面を傾けてくれるなどの配慮により、オンライン参加者の方もかなり近い状態で話し合いをすることができたかと思います。(ワーク設計では「会場グループの話を聞ければいいよね」くらいを想定していました)

・・・といったこのワークショップも残り2回となりました!次回の第4回からの参加も可能です。記事後半に申込先も掲載していますので、興味のある方はそちらよりご応募くださいませ!


--------- ここからは第3回の当日の詳細についてご紹介します ---------

まずは、これまでの振り返りと自己紹介!

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毎回恒例となってきましたが、第3回から参加される方もいらっしゃるので、全体概要と第1回、第2回を振り返り、今回の大まかな流れを共有するところから始めました。

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いつもの自己紹介に含めて「最近、なるほど!と感じた新しい学び・知ったこと」についてペアトーク。これから30年後の社会の変化について想像するため、身近な新しい変化について話すことでウォーミングアップ。

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セッション1 「30年後の世の中ってどうなってる?」

第3回は社会の動向を踏まえて北播磨の将来像を描くため、まずは「30年後の世の中どうなってる?」について個人で書き出し、グループで話し合い、全体で共有しました。

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世界規模の変化から、技術革新の恩恵と課題、人口減少に伴う地域課題などが大きなトピックスとして上がりました。

「人に会わなくてもよくなる、でも少し寂しいし会うことも大事だよね」
「現金なくなっちゃう?」
「通勤がなくなり、都会と田舎の境目がなくなりそう」
「ではどんな境目が生まれてるんだろう?」
「技術革新が進んで、追いつけるか不安ある。情報格差が問題になりそう」
「逆にAIが発展してお年寄りでも使いやすくなってるんじゃない?」
「人口が減少して、転出も増えて、空き家も増えるのかな」

などなど、起こり得そうな未来シナリオが見える化され、ワクワクと不安が入り混じる感覚を(ほんの入り口の部分ですが)共有することができました。

セッション2 「2050年にありたい北播磨の地域像」

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記事冒頭でもお伝えしたように、再度、現在の話し合いの位置付けを確認。最終的なゴールは「私たちが目指したい北播磨の将来像」を描き、伝わる表現に仕上げることです。

そのために、第1回・第2回で「北播磨のらしさ(強み・魅力)」「北播磨の現状やデータ」を元に将来像を描いてきました。今回は「社会の変化」に目を向け、これまで描いた将来像を更新していきます。

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将来像のイメージを積み上げていくためにも、これまで話してきた内容を各回ごとにまとめた資料をみなさんに共有しました。

第1回と第2回のまとめ資料は、pdf形式でもダウンロードいただけます!

ワーク1 30年後の私の状況をイメージしてみよう

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セッション1では、未来の世界で起きていることを想像し、ここからは30年後の状況を自分の世界を通して想像してもらうために、こんな投げかけをしました。

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みなさんに立ち上がってください。私たちは今から30年後にワープします。その場でくるりと一周まわって正面に戻ってきたらそこは30年後の未来です」

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より具体的に30年後をイメージするためワークシートを準備しました。30年後の「私・家族・友人」などの年齢を書いていき、自分や周囲の人たちはどんな生活をしているか?について想像を巡らせました。

「親の30年後は90歳で、娘は35歳か・・・」
「スマホを使えない高齢者のように、今の若い子についていけなくなってる自分がいる。自分が高齢者になったら同じようなことが起きてるんじゃないかな・・・」

そんな声が聞こえてきました。

ワーク2 「こんな未来が想定される中で、30年後の北播磨はどんな地域になっているといい?」

ここからは全体で意見交換するため、ワールドカフェという話し合いの手法を使ってワークを行いました。

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ワールドカフェとは:まずは最初に設定されたメンバーで話し合います。一人がホストとしてテーブルに残り、他のメンバーは別のテーブルに散らばり話し合います。それを何度か繰り返し、最初のグループに戻りどんな話し合いになったかを共有します。こうすることで、会場全体で話し合いができる対話の手法です。

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また、オンラインの参加者も会場のグループと話し合いができるようテーブルにPCやスマホを設置しました。冒頭でもお伝えしたように、会場のみなさんの配慮により、オンライン参加者も会場にかなり近い感覚で参加できたかと思います。

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本記事の最後にワールドカフェでメモに使用した模造紙を掲載しています。詳しくはそちらをご覧ください。

ワーク3 これからの北播磨の地域像で大事にしたいポイントを絞り込む

各グループで将来の北播磨の地域の姿ができてきました。ここからはそのなかでも「大事にしたいポイント」を絞り込んでいきました。

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各グループで「大事にしたいポイント」を3つに絞り込み、全体へ向けて発表しました。

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各グループが発表した「これからの北播磨の地域像で大事にしたいポイント」です。発表時の用紙も掲載します。

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次回は、テーマに分かれて将来像をより具体化していきます。

残すところこのワークショップも2回となりました。第4回では、より深めたいテーマでグループに分かれて、具体的な表現にまとめていきます。第4回まではオンラインで参加が可能です。これまで参加できなかった方もご参加いただけますので、下記の申込フォームよりお申し込みくださいね^^

第4回 目指したい北播磨の未来② @加東市
日時:11月8日(日)10:00〜12:30
会場:滝野文化会館 研修室(オンライン参加可)
   〒679-0212 兵庫県加東市下滝野1369番地1

お申し込みはこちらから!

問い合わせ先
NPO法人シミンズシーズ TEL 079-422-0402 Mail info@npo-seeds.jp|主 催:兵庫県北播磨県民局総務企画室 ビジョン担当
|運 営:NPO法人シミンズシーズ

【模造紙記録】「こんな未来が想定される中で、30年後の北播磨はどんな地域になっているといい?」

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以上、北播磨の未来を描くワークショップ 第3回のレポートでした!

おまけ

今回は素敵なゲストが参加してくれました^^

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この子たちの未来を描くための場でもあるんだよなぁと思いながら。彼女たちが大きくなったときに、どんな地域を残したいだろう?30年後の子どもたちに今試されているのかもしれません。

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お子さま連れでのご参加も可能です。お気軽にご相談ください。

残り2回、みんなで納得ができる、最高の将来像を描きたいですね!

以上、第3回レポートでした!

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