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北播磨の未来を描くワークショップ|第2回 開催レポート(オンライン同時開催!)

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このレポートは、全5回に参加できず途中から参加される方、ワークショップに参加できなかった方に向けて、どんなプロセスで「北播磨の地域デザイン案」が紡ぎ出されていったのか。ワークショップの様子や話し合われた内容についてお伝えしていきたいと思います。

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第2回(10月11日)の大まかな流れ

グラレコ_01_全体

グラフィックレコーディング by ひめくま(岡田英之)さん

【第2回の大まかな流れ】
① 事業の概要説明と前回のふりかえり
② 参加者同士で自己紹介
③ 北播磨地域の現状をデータで知る
④ ワーク「こんな北播磨だからこそ目指したい30年後の地域像とは?」

グループワーク「こんな北播磨だからこそ目指したい30年後の地域像とは?」

グラレコ_ワーク発表まとめ

↑最後のグループワークの発表内容

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最後のグループワーク発表では30年後の未来に向けての地域像が少しずつ見えてきました。かなりの情報量になるため、詳細の発表内容については、本記事の最後に掲載していますので、興味ある方はそちらをご覧ください^^

また、地域の現状を幅広く捉えるために、北播磨県民局の皆さんに北播磨の地域データもご提供いただきました。

グラレコ_02_統計データ

詳しい資料は、県のHPからダウンロードできますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

また3回目以降からの参加も可能です。記事後半に申込先も掲載していますので、興味のある方はそちらよりご応募くださいませ!

--------- ここからは第2回の当日の詳細についてご紹介します ---------

事業の概要と前回のふりかえり!

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初参加の方もいるので、あらためて全体の事業概要「前回(第1回目)の内容」をざっと振り返り。

今回からリアルとオンラインのハイブリットな形式で行いました。会場のスクリーンにオンライン参加者の様子を写し、オンラインの方達には会場の様子の映像を流し、相互に存在を感じられるように。(会場の様子は画像が荒かったかもしれません…まだまだ改善の余地あり!)

参加者同士で自己紹介!

「初参加の方・前回参加したけど一緒のグループになっていない人」同士がグループとなるよう、ちょっとした仕掛けをほどこし、みなさんに着席いただきました。

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今回はインプットとワークに時間をかけるため、第1回目のような大掛かりなゲーム形式の自己紹介ではなく、さくっとお互いを知れる4項目について話し合っていただきました。

「あ!その活動知ってます。気になってました!」とか「ブログ書いてます」「え?どんなブログですか??リンク教えてください!」などなど、活動をきっかけに盛り上がりました。

北播磨の現状を知ろう!- データで見る北播磨 -

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より多くの人に共感してもらえる将来像を描いていくためには、客観的で幅広い視野を持つことが必要です。

「自分たちの住んでいる地区のことは知っているけど、北播磨まで広げると知らないことも多いなぁ」「子育てのことは分かるけど、産業のことはピンとこない」など、『自分に関係・関心のないこと』は知らないことも多いはず。

そこで全員の知識を揃えるためにも県民局の持つ地域データを元に、北播磨地域の現状を網羅的に捉えていきました。

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兵庫県北播磨県民局総務企画室 総務防災課の川戸班長より、人口統計・外国人転入・医療・子育て環境・教育・環境保全活動・災害・産業・農業・観光・歴史文化・県民意識調査結果などなど・・・さまざまな切り口で、地域に関するデータを共有いただきました。

また、この事業と並行してより広く声を集めるアンケートを実施しています。その集計結果も共有していただきました。

いや〜、なかなかボリューミーな内容^^;(笑)

しかし、これだけのデータ量を持っているのは行政の強みですよね。データを集計しグラフ化する途方もない作業に費やされた時間は少なくはなかったはずです。県民局の皆さんありがとうございました!!

グラレコ_02_統計データ

地域の統計データを1枚にまとめていただきました。ひめくまさんの要約力・可視化力にも感服です!見やすい!

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(当日配布した資料は下記よりダウンロードできます!)
【北播磨の地域データ/北播磨地域ビジョンアンケート結果】

統計データの説明を聞いて「印象に残ったこと・気になったこと」を共有

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大量の情報をインプットした頭の整理もかねて「印象に残ったこと・気になったこと」を話し合いました。

「外国人の人口が増えてる実感はあったけど、データで見ると納得」
「特に女性の人口が減っているなぁ」
「イベント頑張ってる、応援したい」
「産業別に分けると特徴が見つけられるね」
「地元愛の低さにびっくり。いいものがあってもみんな知らないのか、関心が薄いのかも・・・」
「スポーツレクリエーション分野一位!すごい!」
「農業が栄えているのに後継がいないのか・・」

などなど、人によって気になるポイントが全然違いますね。さまざまな角度から意見が交わされ、互いの気づきが深まっていきました。

また、質疑応答では

Q(県)  昼の人口がH22からH27の間に西脇市だけ激減しているのはなぜ?
A(参加者)  半導体(ICチップ)の工場がなくなったため。その次に
繊維業が占めているが、世界的にもこの分野が厳しくなってきている

Q  地場産業と新規企業のバランスは?
A  全体的に地場産業が減っているが、
 金物は世界的に評価され量は増えてきている

Q  北播磨の教育の特色は?
A 高校生が地層や化石の調査をして小学校で行う出前授業や、
 地元野菜を使い農産加工グループと共同で新たな商品を作るなど
 地域活性化に取組む活動が、北播磨の特色の一つ

といったやりとりが交わされました。
全ての質問を受けきれなかったので、後日メールで参加者の皆さんにお聞きし、県民局からの回答をお伝えさせていただきます。

ワーク「こんな北播磨だからこそ、目指したい30年後の地域像とは?」

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ここまで、第1回では参加者同士で知り合い、自分たちが思う北播磨のらしさについて考え、第2回では北播磨を客観的なデータで捉え、ようやく未来について語り始める準備が整いました。

「こんな北播磨だからこそ、目指したい30年後の地域像とは?」抽象的になりすぎないよう、「どんな人が、どのような暮らしをしている?」のように映像が浮かぶよう、具体的な表現を意識していただきました。

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まずは個々人で思い思いに付箋へ書き出していき、グループで共有し、相手の意見を聞いて新たに見えてきた地域像を付け加えていきました。

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オンライン側では、グーグルが提供するJamboardを使用して、付箋を使っている感覚で意見を集約。

グループワークの発表

最後はグループで話し合った内容を、オンラインも含め会場全体で共有しました。

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たくさんの将来像のイメージが出てきました。これを分野ごとに分けてしまうと、前後の文脈が切れてしまい、当日話されていたものがこぼれ落ちそうなので、そのまま時系列で紹介します。

グラレコ_ワーク発表まとめ

【こんな北播磨だからこそ目指したい30年後の地域像とは?】
・自動運転など技術革新によって移動手段が発達
・それによって高齢者 / 障がい者にとっても暮らしやすい
・地域で子育て、教育する文化が残っていてシニアが子育てしている
・世代間のつながりが増えてほしい
・人口が減少する中でも幅広い地域での交流が増えていってほしい
・北播磨の伝統を引き継いでくれる若者の育成
・大手企業の本社誘致で人口の確保
・若者世代が楽しめるまちづくり
・地域で楽しめる趣味作り
・外国人を受け入れる受容性が高まってほしい
・ベトナム料理を給食で食べるなど、子どものころから外国人に慣れる習慣づくり
・AIの普及で利便性が高まり、地方の概念がなくなる
・若い世代の人たちが求めているものが、仕事ベースから自分の時間をどう使うかへ変わってきている
・休日には自然をはじめとしたスポーツを活かし充実した暮らしができる
・地場産業では、技術の習得だけではなく、その魅力を伝える広報に特化した人が増えてもいいのでは
・子育てがしやすい地域
・女性がやりたいことができる、子育てと働くが両立できる地域になっているといいなぁ
・地元の魅力を住んでいる人みんながアピールできるような地域になっていてほしい
・子どもからお年寄りまで地元愛が強い地域になっていてほしい
・とにかく北播磨が楽しくてオモロイ地域に!
・兵庫教育大学の学生が北播磨に残って先生になりたいという人が増える
・市民は自ら考え、何ができるか?行政はどう支援できるか?を考えたいし、考えてほしい!
・農産物のメッカとなっている
・気候が安定した地域で災害が少ないことを誇りにおもってほしい
・日常から防災の意識があってほしい
・祭りも残したい、関わり方はそれぞれでOK
・価値観を認め合えるような相互理解のある空気感
・環境に優しいシェアサイクルが増えている
・アウトドア系の企業が拠点を構え、働き先の選択肢が広がる
・高校時代から交換留学ができて、自分の地域の良さに気付ける機会に

最後の発表で使用したグループワークの模造紙は最後に貼り付けてしていますので、そちらをご覧ください。

次回は「第3回:目指したい北播磨の未来①」深めたい分野に分かれ、将来像を具体的に描いていきます。

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30年後には、IoT(Internet of Things)、ビッグデータ、人工知能(AI)、ロボット産業、自動走行車ドローンなどの技術革新(いわゆるsociety 5.0第4次産業革命)が進み、今とは大きく社会が変化すると予想されています。大きな社会変化の動向についてもインプットし、将来像の解像度を上げていきます。

また、地域はあらゆるものを含んでいます。「教育・働き先・特色のある地場産業・自然環境・文化・交通などなど…」全てを並行して考えることは難しいため、第3回は「興味関心がある・より深めていきたいテーマ」に分かれて進めていく予定です。

まだまだ参加者募集中!第3回目もオンライン参加可能!

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第2回目は14名の方にお集まりいただきました。第3回は現在24名の方にお申し込みいただいています、まだ少し余裕があります。第1回目や第2回目に参加できなかった!興味あるな〜参加してみようかな?と思われた方は、ぜひご参加ください^^

第1・2回目の内容も丁寧に振り返りながら、本編に入っていきたいと思いますので、安心してご参加いただけたら^^

お申し込みはこちらから!

北播磨地域デザイン会議チラシ-02 QRコード

問い合わせ先
NPO法人シミンズシーズ TEL 079-422-0402 Mail info@npo-seeds.jp|主 催:兵庫県北播磨県民局総務企画室 ビジョン担当
|運 営:NPO法人シミンズシーズ

最後のワークの模造紙はコチラ

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