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気功生活 Vol.119

2020.7.7 発行


ふと思う。
思わず微笑む。
体が満たされる。

【目次】
動き始める 天野泰司
夏の養生 〜 からだの119番
2020総会・蔦町からの祈り報告 地鎮祭
      役員からのひとこと
蔦町グラフィティ 埋炭・基礎・土台組
蔦町の家7 上棟祭 〜蔦町基金  森田 徹
上棟  じょうとう  吉田純子
The Book of Life 5/6・6/17
水無月の講義録 禅密の学校・ACC京都
講座あんない・お知らせ



動き始める


                          天野泰司

梅雨的な感覚
 暑くなってきましたね。ただ、ここ数年の極端な異常気象と比べると楽な感じがします。望むと望まざるに関わらず、私たちも鍛えられ、強くなってきているのかもしれません。
 新型コロナの影響で、ずっと我慢して堪えてきたものが、今ゆるみ始めて、引き続きの自粛ムードにも関わらず、街も人も例年以上の活気があります。気分的には、長く長く続いた梅雨が開けてやっと晴れ間が見えたような感覚に近いものがあり、梅雨の最中なのにどこか体がシャキッとしています。未来を見据えて、新しいことに取り組んでいくのによい、活動開始の時です。
 気功協会もこの期間、大きな変動の波が続きました。待望の新刊『季節をめぐる気功』の出版、蔦町新事務所「改修から新築へ」の大転換、初めてWeb講座を開講、「PayPal」決済・「Syncable」寄付の導入、「蔦町の家」解体、工事契約、地鎮祭兼総会、地盤改良、埋炭、上棟祭…。思いもよらず、不可抗力的に動かざるをえなかった部分も多いのですが、結果としては20周年という大きな節目に、このような形に結実してよかったと思っています。

大自然の公法
 私たちは幸いにして、無数にある健康法の中から、とてもタイミングよく、良質な気功と、整体や操体法などの信頼できる心身技法に出会ってきました。気功協会設立からの初期10年間は、それらを旺盛に学び「私たちの気功」の土台をつくる時期でした。『気功入門』『うごいてやすむ』『いのちの気功』の初期三部作を出版しました。
 2010年以降の10年は、そのしっかりした土台の上に「私たちの気功」を作り上げてきた時期。大自然の公法と呼べるような気功が順調に育ってきました。特に2011年は一つの大きな転換点でした。震災があり、「心がおちつくやさしい気功」が生まれ、その後、京都芸術大学の授業に採用したこともあって、年間200名程度の実践レポートが手元に届き、映像を見ながら自分で気功をするだけで、めきめきと効果を上げていく様子が、次々と報告されるようになりました。新書『気功の学校』、文庫『はじめての気功』、がんをテーマとした『治る力』、生協限定の『子どもの幸せのためにほんとうに大切なこと』の四冊がこの時期に出ています。
 そして、これからの10年は、この成果を大きく社会に還元していく流れが生まれてくるでしょう。大好評のWeb講座はもちろん続けます。蔦町の新事務所が完成すれば、撮影や配信も格段にやりやすくなります。2021年の1〜2月は、山科の会場が改修工事で使えないこともあり、蔦町講座と蔦町からのWeb配信が本格的に動き出すでしょう。最新刊『季節をめぐる気功』の内容も、講座と並行して、その時々タイミングよく届けていくことができます。
 Webを通じてやさしく、広く、分け隔てなく。また人から人へ、確かなものを次々と手渡していく。その両方の流れを作っていきましょう。この時代に真に求められているものが、今、私たちの手中にあります。

npo-kikou.com


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