気功生活 Vol.141 〜2024.3.11
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変化の時 天野泰司
春の養生
特集 天人合一の境地へ1〜禅密功の源流 劉漢文
The Book of Life 3/4・3/11
子育て悠々記 第4回 あや
旅立ちの朝 吉田純子
お知らせ
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変化の時
天野泰司
春来たる
鳥の声が賑やかになり、急に春らしくなりました。蔦町の庭ではメジロやジョウビタキが、馬酔木の花や万両の実をんでいます。
街に出ると人々の話し声が急にしく聞こえ、私たちの体にも一気に春が来たことがわかります。
けれども、過剰なエネルギーがスムーズに分散できていれば、楽しそうでも、おだやかな心地よい時間が流れているはず。気功協会が育てている気功が、もっともっと普及するとよいなと思います。
春は心身が最も大きく変化する時。ぜひ教室に足を運んでください。また、「肩の荷がおりる気功」「心がおちつく やさしい気功」、無料配信「気功マンスリーライブ」などを見ながら気功を続け、「気持ちいい」という感覚を大きく広げていきましょう。
死と誕生
2月に開講した「死と再生の気功」も深い内容になっています。
一年を一生に見立てると、春はまさに誕生の季節。骨盤が開いて性が活発になり、新しい生命を産み出すような大きなエネルギーが身体中に溢れています。
そして生死はいつも裏表一体。「生まれてくる」ことはそのまま「死んでいく」ということを内包しています。
「生まれる」ことが自然なように、「死ぬ」こともまた自然。そして自然なことには全て快感がありますから、誕生の瞬間に大きな輝きが感じられるように、死の瞬間にも光の中へ還っていくような厳かで神々しい何かが感じられることでしょう。
チベット密教の無上ヨガタントラの修行では、この「死」を最高の修行の好機と捉えて、日夜その予行演習としての瞑想を続けます。死の修行を通じて完全な仏の境地へ入る(成仏する)ためです。
日本では、よく死そのものを「成仏」と表現しますが、必ずしも「死=成仏」ではありません。チベット僧たちは「完全な慈悲」と「死の光明」を体験する瞑想を続け、その集大成として死を迎え、衆生を救済する仏陀そのものになろうとするのです。
確かに、意識が常に働いて悟りを得難い日常に比べたら、意識や感覚が次々と幕を下ろすように消えていく死のプロセスは、最も成仏しやすいタイミングだということは言えそうです。その意味では、眠ることも「成仏」に近いことがわかります。
ですから、「死と再生の気功」の中では、深く最高に心地よい眠りを得ることを、まず実践していきます。講座の中心である「禅密功」も密教由来の気功ですから、無上ヨガタントラの瞑想と似ている面が多々ありますが、圧倒的に違うのはそのシンプルさと学びやすさです。
禅密功については今号の特集「天人合一の境地へ」をご覧ください。気功協会設立前年の1999年末、禅密功始伝人・劉漢文先生が来日された時の、貴重な記録を読みやすく再編しました。今の気功協会の種は、この時に蒔かれたと言っても過言ではありません。
今年は、5月の連休に二日間の連続講座、6月から「禅密の学校」、11月に高野山合宿を予定し、学びの枠を広げて、年間としても大きな変化と収穫があるように企画を組みました。
縁ある方々のご参加を心よりお待ちしております。
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